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ファウチさん家のお財布事情:大統領よりも高給、ウォールストリートもびっくりの投資家!?

投資家としてのファウチ博士

武漢の研究所から漏れ出した新型コロナウイルスの研究への助成が隠しきれなくなってきたアンソニー・ファウチ博士。その他、諸々の疑惑があり、「中間選挙で共和党が勝てたら必ずファウチ博士の捜査を優先させる!(ジム・ジョーダン議員)」と、選挙公約?が出るほどの状況になっています。
(*下院は現在、民主党優勢ですので、民主党サイドにいる人が不利になることは潰されてしまうためです)。

”でも、安心して。もし、ファウチ博士が公衆衛生のトップの職を失ったとしても、大丈夫。ウォールストリートですぐに仕事が見つかるよ”と、言うのは、ニューヨークポスト(1月15日)。

情報公開請求により、新たに明らかになったファウチ一家の財務情報。同紙によると、ファウチ博士とその妻は、”2020年末時点で1040万ドル(約12億円)の投資を行い、その額は--230万ドル(2億6千万円)の含み益を含む--さまざまな投資信託で保有されていた”と言うのです。

「俺様への批判は科学への冒涜だ」という科学の神様、ファウチ博士ですが、投資の方もすごい方だったんですね。さすがです(棒読み)。

この投資額、「いやぁ〜毎月、給与から2万円ずつ投資していたら、気がついたらこんな額になってましたよ」なんてことは、もちろんないでしょう。原資はどこから?と言うのが、次の章です。

CM:投資の神様、ファウチ博士にあやかりたい方は、下記のグッズはいかがでしょう?(私は買いませんけど)
ファンだけでなく、アンチにも!?ーーあなたの知らないファウチ博士の世界

年収5千万円+α、年金年額4千万円でのライフプラン

ファウチ博士の連邦職員としての給与

2020年の収入は43万4312ドル(約5,000万円)、退職時には年間35万ドル(約4,000万円)の年金を受け取る予定であると伝えられています。

https://nypost.com/2022/01/15/dr-faucis-financial-disclosure-shows-10-4m-in-investments/

記事では、”全米で最も高給の連邦職員”と紹介されていますが、法律で定められた大統領の給与が40万ドルと言われていますので、アメリカの大統領よりも高給取りということになります。

退職してもなお、年間4千万円をいただけるようになっているファウチご一家。通常、ライフプランといえば、”限られた貯金をどのように使っていくのか?”を考えることですが、彼らの場合には、”命があるうちに、どうやったら使いこなせるだろう?”を考えたライフプランをご所望のようです。

もちろん、資産家であるならば、これくらいのことは当然の事かもしれません。しかし、ファウチ博士の場合、実家が資産家と言うわけでもありません。祖父母がアメリカに移民し、父は薬剤師、母はレジ係だったという、いわゆる普通のアメリカ人家庭出身です。これがアメリカンドリームか?と言っても、彼はあくまでも”連邦職員”。

2021年1月31日付フォーブスによると、ファウチ博士は、俳優のマシュー・マコノヒーとの対談(2020年8月13日)で、「ワクチンに何百万ドルか投資したのですか」と尋ねられた際、笑いながら「いえいえ、まったくありませんよ。わたしは政府職員ですので、政府の給与を受け取っているだけです」と、答えていたということです。

アメリカ人の給与・参考情報

というわけで、連邦政府の要人についての給料はご参考までに下記の通りです。

タスクフォースを率いたマイク・ペンス前副大統領の2019年の給与は23万5100ドル(約2440万円)、メンバーのデボラ・バークスの同年の給与は30万5972ドル(約3170万円)だった。
参考にほかの要人の2021年の給与見込額をいくつか挙げておけば、ナンシー・ペロシ連邦下院議長は22万3500ドル(約2320万円)ジョン・ロバーツ連邦最高裁判所長官は27万700ドル(約2810万円)連邦上下両院議員は17万4000ドル(約1800万円)米軍の大将級は26万8000ドル(約2780万円)となっている。

https://forbesjapan.com/articles/detail/39517

ファウチ博士が高給である理由の1つは、彼が科学者ということもあります。良い理系の人材を連邦職員として雇うためには、民間企業との人材獲得競争に勝たなければなりません。

というわけで、アメリカの民間企業で働く従業員の平均的な給与はご参考までに・・・。

米国労働省統計局(BLS)の発表では、2020年の賃金中央値は、週984ドル(週給109,224円)年間51,168ドル(年収567万円)でした

https://heikinnenshu.jp/country/usa.html

平均収入の高い職業ということで見ていくと、医者がずらりと出てきます。

平均収入の高い職業:
1位 麻酔専門医 約2970万円
2位 外科医 約2790万円
3位 産婦人科医 約2580万円
4位 口腔顎顔面外科医 約2570万円
5位 歯科矯正医 約2520万円
6位 内科医・外科医一般以外 約2260万円
7位 内科医一般 約2220万円
8位 家庭・一般開業医 約2210万円
9位 精神科医 約2210万円
10位 CEO 約2140万円

https://heikinnenshu.jp/country/usa.html

2021年のフォーブスの記事によると、ファウチ博士の給与は、2014年と2019年を比べても、5年間で約1千万円の年収額アップ。年収が1千万円ではありませんよ、年収が増えた額が1千万円です。

給与ベースで考えると、ファウチ博士の価値は5年間で、平均的なアメリカ人2人分の給与分くらいは高まったことになります。2020年の給与で考えると、ファウチ博士は、平均的なアメリカ人の8.8人力ということになります。さすがです。

・2019年の給与所得:41万7608ドル(約4330万円)
・2010年〜2019年(10年間)に支払われた給与:360万ドル(約3億7300万円)
・2014年の給与:33万5000ドル(約3470万円)

https://forbesjapan.com/articles/detail/39517

もちろん、上記は全て”平均値”ですので、スター科学者を雇うためには、民間企業もファウチ博士の現在の給与と変わらない額を支払っているのかもしれません。HIVのスター研究者でありながら、”フレキシブルな科学”も可能という科学者は、引く手数多なのでしょう。政策ありきで、科学っぽい説明を提供してくれるわけですから、重要な人材です。

エイズとコロナ、人災による禍としての類似性【ファウチ研】

ファウチ博士・その他の収入

再び、ニューヨークポストの記事に戻ります。

マグロウ-ヒル社から10万ドルから100万ドル(約1200万円)の印税を受け取っている。
・ロバート・F・ケネディ人権財団の "リップル・オフ・ホープ "を含む3つの祝賀会(Gala)に事実上の出演したことによる謝礼と旅費を8,100(約900万円)ドル計上。
・パートナーシップ・フォー・パブリック・サービスから、同NPOの2020年連邦職員最優秀賞に選ばれ、5,198ドル(約600万円)を獲得

https://nypost.com/2022/01/15/dr-faucis-financial-disclosure-shows-10-4m-in-investments/

これらの収入だけで、2,700万円。アメリカの外科医の平均収入です。

2020年の給与5千万円で、その他の収入が2,700万円、換金したわけではありませんが、含み益だけで2億6千万円。それに・・・ここに出ていない収入もきっとありますよね?去年、出回った、モデルナとの契約書画像とかもありましたし・・・あれは本物だったかは、わかりませんが。

またまた陰謀論を話し出したよ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとも言い切れないのが、次の章です。

NIHもグル?ファウチ博士の財務隠し

実は、ファウチ博士の財務情報が公開されるまでには、手間と時間がかかりました。公務についているファウチ博士の財務情報は、公開されることになっているのですが、ある議場で、ファウチ博士は、ロジャー・マーシャル上院議員の質問を受けることになります。

マーシャル議員「あなたの財務情報はどこで見ることができますか?私の事務所スタッフが探したのですが、見当たりません」。
ファウチ博士「私の財務情報は公開しています」。
マーシャル議員「ですから、どこで見ることができますか?」
ファウチ博士「だから、公開しています」。

表現が多少違うかもしれませんが、こんな感じの会話が繰り返されました。結局、いつものように、答えになっていないファウチ博士の回答でしたが、3日後には、NIHから情報提供を受けたマーシャル上院議員は、ファウチ博士の財務情報を公開しました。

「ファウチ博士は、すべてのアメリカ人に情報公開の責任があるにもかかわらず、不誠実だ」。

しかし、OpenTheBooks.comのAdam Andrzejewskiによると、ファウチの2021年と2022年の給与はまだ公表されていない
保守系非営利団体Judicial Watchは2021年10月、ファウチの財務に関する文書を求めてNIHの親会社である米保健福祉省(HHS)を提訴した。裁判所文書によると、HHSは2月1日から毎月公開を始めることを提案している。

https://nypost.com/2022/01/15/dr-faucis-financial-disclosure-shows-10-4m-in-investments/

ファウチ博士の仕事は、5千万円分の価値があるか?

以前、議会でファウチ博士が証言したことによると、彼が所長を務める、NIAID(国立アレルギー・感染症研究所)の使命は”新しく出現したり、再出現したりする感染症に迅速に対応すること”であり、”感染症の脅威を予測し、対応すること”と述べています。

下記のグラフは、パンデミック開始以来、現在に至るまでの、アメリカとアフリカ諸国との、百万人あたりの新規感染者数(上)百万人あたりの死者数(下)の比較です。

Our World in Data

世界最新の医療設備・技術、世界最大級の医療施設、世界最高峰の医療従事者があるとされるアメリカと、それらのソースが十分ではないといわれているアフリカとを比べて、アフリカの方が断然、コロナの影響を受けていないのです。

ファウチ博士は5千万円分の仕事をしたと言えるのでしょうか?

一生懸命頑張ったけど、予測が外れることもあるよ? あれ?ナショナルジオグラフィック社から出版された、ファウチ博士本のタイトルって、なんでしたっけ?

想定外を予測する・・・・できていませんよね?

ここから先はさらに笑えない話です。

2020年1月から3月初めまで、ファウチ博士は一貫して、新型コロナを大したことのない伝染病だとか、マスクは着用する方がむしろ危ないなんていうことを、様々なメディアで発言していました。

その当時、「アメリカって、とんでもない政治家が公衆衛生を仕切っているんだな」と思ったら、ファウチ博士は科学者、それも科学を代表する大先生だということを知り、本当にびっくりしたものです。

アメリカでのウイルス拡散開始を少しでも遅らせようと、中国からの渡航禁止令が必要だと提案したのは、トランプ大統領です。その必要がないとするファウチ博士を説得したのは、トランプ政権下のピーター・ナバロだと言われています。経済学者、公共政策学者であるナバロ博士が、公衆衛生学者であるファウチ博士にアドバイスし、なんとか導入に至ったわけです。しかし、この”ウイルスから人を遠ざける政策”は、その後、ファウチ博士の大好きな政策になります。

一般的に、初期のロックダウンが効果的とされているのは、未知のウイルスに対する情報を集め、治療法を見つけるまでの時間稼ぎとして有効とされているからです。一方、いったん感染拡大してしまった後のロックダウンは(特に長期にわたる場合)、効果がないということが最近の研究で明らかになってきています。

つまり、必要な時に導入せず、不要になってから継続を勧めている・・・というのがファウチ博士のロックダウンです。

2021年と2022年の給与が発表できない理由はこの辺にあるのではないでしょうか?
続報を待っていたのですが、なかなか出てきませんので、いったん3月2日時点で検索できた情報をまとめてみました。

結局のところ、ジム・ジョーダン議員が言うように、中間選挙で、下院を奪回しなければ、これ以上のことは追及出来ないのかもしれません。司法も民主党という名前の共産党が不利になることは全力で避けているようですから。
今の時点での希望の光は、予備選で、共和党が好調だったことです。民主党で出馬しても勝つ見込みがないと選挙に出ない現役議員も少なくないようですから、もう少しの辛抱・・・でも、油断は大敵。

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