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イベルメクチンをめぐる不可解な裁判ー米国コロナ事件簿(2)

最初の裁判:病院に対し、イベルメクチン治療を行う命令

イベルメクチン投与をめぐる裁判が各地で行われているようです。前回は、判決に背いてまで、イベルメクチンを処方しなかった医師ー米国コロナ事件簿(1)の中で、他の治療法が一切ない中、イベルメクチンの投与が拒否され、裁判所が次のアクションを起こす前に、患者さんが亡くなってしまったケースを紹介しました。今回ご紹介する、オハイオ州での訴訟もかなりの”闇深さ”が感じられます。

オハイオの判事が病院に対し、患者にイベルメクチンによるコロナ治療を命じる

《記事の概要》生存率が30%まで下がり、”すべての治療の選択肢を使い果たしました”と言われた夫を救うため、妻がイベルメクチンの処方を依頼したが、病院は拒否。コロナ治療薬として、イベルメクチンを処方してくれる医師に相談し、処方と指示書を出してもらい、”同薬による治療に対し、一切の責任追及を行いません”と宣言をしたにも関わらず、使用を拒否。オハイオ州の裁判で、イベルメクチンによるコロナ治療が命じられました

《記事の大まかな翻訳》スミスさん(51歳)は、バトラー郡のベライゾン・ワイヤレス社のエンジニアです。妻のジュリー・スミスが提出した訴訟によると、スミスは7月9日にコロナの陽性反応が出て、7月15日にウェストチェスター病院に入院しました。同日、彼は集中治療室(ICU)に移されました。スミスさんの容態は悪化の一途をたどり、8月1日には人工呼吸器が装着されました。裁判資料によると、8月19日には、人工呼吸器の稼働率は80%となり、スミスさんの生存率は30%以下にまで低下。その時点で、病院はコロナ治療プロトコルのすべての選択肢を使い果たしたと伝えてきたと言います。「被告(病院)が諦めたとしても、私は彼を諦めることはできません。被告がリスクを上回るメリットがある限り、他の治療法を承認・認可できない理由はありません」。ジュリーさんがこのような主張をしたのは、シカゴ・トリビューン紙やバッファロー・ニューズ紙が報じた、新型コロナで重篤な状態に陥った患者がイベルメクチンを投与されて回復したという訴訟の記事を読んだことがあったからです。これらの患者は、病院にイベルメクチンを投与するように求める訴訟で勝訴していました。これらの訴訟の原告はすべて、ニューヨーク州エリー郡保守党の会長であり、後にジュリーの弁護士の一人となるラルフ・ロリゴ弁護士が担当していました。裁判資料によると、ジュリーさんは病院側に夫のイベルメクチンによる治療を要求しましたが、病院側は、ジュリーさんが”一切の責任追及を行いません”と申し出たにもかかわらず、拒否しました。その後、ジュリーさんは、フレッド・ワグシュル医師に医学的アドバイスを求め、同医師は後に夫にイベルメクチンを処方しました。しかし、病院側はそれを拒否したため、彼女は病院を相手に訴訟を起こしたのです。「失うものが全くなく、リスクもほとんどなく、被告が緩和ケアを始める可能性がある中で、ワグシュル医師のイベルメクチン投与の指示と処方を拒否する根拠はありません」とジュリーさんは宣誓供述書で述べています。
ワグシュル医師は、コロナ感染を予防するだけでなく、コロナ患者を治療するための効果的な治療プロトコルを開発するために、パンデミック中に活動している非営利団体「Frontline COVID-19 Critical Care Alliance(FLCCC)」の創設メンバーです。2020年10月、FLCCCはイベルメクチンをコロナの予防と治療のためのプロトコルの中核薬として採用しました。そのウェブサイトでは、イベルメクチンがCCP(コロナ)ウイルスによる病気である新型コロナに対して、安全で効果的かつ安価な薬であることを報告した多くの最近の研究を紹介しています。"イベルメクチンはとても安全です。基本的に薬の相互作用や副作用はありません。"ウエストチェスター病院はこの判決にまだ異議を唱えていません。

目の前で回復している患者よりも、”権威”が優先

結局、このスミスさんは助かったのだろうか?ということで、情報を探してみたところ、同日付の別の記事に、追加の情報がありました。

9月1日付け情報:裁判官がオハイオ州の病院にコビットの患者にイベルメクチンを投与するよう命令

追加情報の部分のみ掲載します。

ジュリー・スミスさんは、病院が彼女の要求に従うことを要求する宣言的判決を求め、裁判官は彼女の要求を実現しました。ジュリー・スミスさんからのコメントは得られませんでした。弁護士のジョナサン・デビッドソン氏は電子メールでコメントを控え、「スミス夫人は、夫の医療状態に関するあらゆる詳細を非公開にすることを希望しています」と述べました。ワグシュルも博士も連絡が取れませんでした。ジェフリー・スミスさんのワクチン接種状況は、家族や弁護士からは公表されていません。ジュリー・スミスさんからのコメントは得られませんでした。火曜日、デビッドソン弁護士はワシントン・ポスト紙に、ジェフリー・スミスさんは生きているが、その状態については詳しく述べていないと語った。彼は3週間、イベルメクチンの治療を受ける予定です。

病状について、最初の記事では事細かに出ていたのですが、何かがあったのでしょうか?スミスさんは生きていて、3週間のイベルメクチン治療を行うということでしたので、さらに日付の遅いもので検索してみますと・・・・。

9月7日(9月23日アップデート)付け情報:オハイオ州の判事、Covid社の患者にイベルメクチンの投与を求める命令を覆す

びっくりの展開になっていました。

オハイオ州の裁判官は月曜日に、コロナ治療として、主に獣医の駆虫剤として使用される抗寄生虫薬であるイベルメクチンを患者に投与することを病院に要求する以前の決定を覆しました。裁判官のマイケル・オスター Jr.は、「医学界および科学界が新型コロナの治療としてのイベルメクチンの使用を支持していないことは疑いの余地がない」と述べ、原告は説得力のある証拠を提供しなかったと述べました。FDAは、コロナウイルスに感染した人々を助けるための臨床試験で繰り返し失敗したイベルメクチンの服用に対して、コロナ患者に警告しました。馬や他の大型家畜を対象とした集中投与は、人体に有毒である可能性があると当局は述べています。しかし、この薬は保守的なトークショーの主催者の間で人気のあるテーマになっています。医師や毒物学者は、薬物の過剰摂取や副作用について毒物管理センターへの呼びかけが急増する中、家畜供給センターからイベルメクチンを入手している人々について警鐘を鳴らしています。
オハイオ州の訴訟は彼女の夫、ジェフリー・スミスさんのための保護者として行動していたジュリー・スミスさんによって提出されました。別の裁判官が先月、シンシナティの北にあるウェストチェスター病院に、コロナの治療を受けていたスミスさんに薬を投与するよう命じました。ラルフ・ロリーゴ弁護士は火曜日の声明で、スミスさんは差し止め命令が出される前の13日間イベルメクチンを投与され、この薬が彼の命を救ったと信じていると述べました。「ヒアリングの4日前に、人工呼吸器の設定を50%に減らすことができました」。「聴聞会の後の金曜日に、医者はジュリーに、夫の人工呼吸器を取り除くことについて話していました」と彼は言いました。ウェストチェスター病院のスポークスウーマン、ケリー・マーティン氏は、オスター裁判官の決定を歓迎した。マーティン氏は火曜日の声明で、「病院や臨床医が、医学的アドバイスに反して、薬物療法や治療法、特に証明されていない薬物療法や治療法を投与するように命じられるべきだとは思わない」と述べた。「私たちは、裁判官の慎重な検討と、この問題に関する司法手続きに感謝しています」。

まず、ニューヨークタイムズの記事ですので、「主に獣医の駆虫剤として使用される抗寄生虫薬であるイベルメクチン」という大フェイクから始まります。イベルメクチンで多くのを救った大村智博士は、そのことでノーベル賞を受賞しているのですが、ニューヨークタイムズやFDA、そして裁判官がそれを知らないのだとすれば、彼らの言う”ファクト”や”科学”、そして”真実”に耳を傾ける必要があるでしょうか?(他にも、臨床検査で失敗を繰り返す・・・等、いろいろフェイクがあるのですが、長くなってしまいますので、今回は飛ばします)。

さまざまな”不正”と闘うアメリカ人が苦戦しているのが、裁判です。ここもおかしなことになっています。もともとリベラル判事と保守判事とでは、憲法解釈が全く異なるため、全然異なる判決が出るというのはあり得ることです。ちなみに、リベラル判事は、憲法解釈に幅を持たせ、どのくらいまでだったら憲法違反にならないか?というような視点での判断であり、保守判事は、憲法が作られた時の精神で解釈するとどうか?というような視点で判断すると言われています。

しかし、人の命がかかった治療法を巡っては、右も左もありません。

現に、記事によると、助ける手段がないほどの状態だったスミスさんは、イベルメクチンの投与により、人工呼吸器を外す相談ができるようにまで回復しています。これが何よりの証拠ではないでしょうか? 少なくともスミスさんは回復に向かっていっていたわけですから、それを中止させるというのは・・・。

人工呼吸器、外れそうですね。おっと、裁判命令が取り消されたので、お薬の投与は中止にしますね。さて、治療法がないのですが、どうしましょう?

医師は回復していく患者をどのように見ていたのか、聞いてみたいです。最後まで治療を続けられなかったスミスさんは本当にお気の毒で、せめて13日間の投与による回復で、他の治療法でも対処できることをお祈りするばかりです。

広報担当者の、最後の勝ち誇ったような、あたかも自分たちが正義だと言わんばかりのコメントが、昨日、日本で行われた”ご意見発表会”と同じような・・・。KKも反イベルメクチンも、ファウチも、問題の異常さが共通しています。一連の出来事をずっと見てきた人にとっては、明らかにおかしなこと(むしろ事件性のあること)があるのに、なぜか自分が正義と、涼しい顔でメディアに登場する・・・。一般人に対しては、丸め込めたと思っているかもしれませんが、お天道様が見ていると信じたいです。

このようなおかしな出来事と闘うアメリカの女性医師の1人(名前が思い出せず、検索しようにも検閲がかかっているのか、辿り着けず・・・)が「記録をすることが重要」と発言していました。彼女はもちろんこの闘いに勝つつもりで、不正と闘っているわけですが、万が一、勝てなかったとしても、50年後、100年後に、彼女の記録が見つかって、「2020年〜2021年にかけて、こんな不正が行われていたんだな。そして、Aさんはこんなことを、Bさんはこんなことを・・・」と、歴史に刻むことができるように・・・。そのために記録していくと、力強く話していました。私はアメリカでおかしなことをしている人たちの名前を日本語で、そして、正常な状態に戻そうと闘っている医師たちのことも、このnoteに記録できたらと思います。

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