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不法移民の”何が問題か?”と、バイデン政権へのテキサスからの一撃

テキサス州不法滞在中の犯罪者(クリミナル・エイリアン)データ

国土安全保障省(DHS)には、州や地方の法執行機関と協力して、公共の安全に危険を及ぼす個人が地域社会に解放される前に、その身柄を確保することを目指した優先執行プログラム(PEP)があります。次のデータはそこからのデータを元にした、テキサスの報告書です。

テキサス州のDPSが10月1日に発表した報告書によると、2011年6月1日から2021年9月30日までの約10年間に、テキサス州の地方刑務所に収容された外国籍の犯罪者は35万1000人以上、そのうち24万人以上が不法滞在者(DHSによる分類)で、外国籍犯罪者の約68.4%を占めます。                *DHSによって外国人と認定され、テキサス州で犯した州の刑事犯罪(通常は軽犯罪B以上)で逮捕された個人のことを、英語のまま”クリミナル・エイリアン”という単語を使います。(不法滞在中の犯罪者?日本語訳が思いつきませんでした・・・)

この24万人のクリミナル・エイリアンは期間中、394,000件以上の犯罪で起訴されており、その中には734件の殺人容疑、46,606件の暴行容疑、7,407件の強盗容疑、48,683件の違法薬物容疑、699件の誘拐容疑、19,513件の窃盗容疑、30,939件の公務執行妨害容疑、2,165件の窃盗容疑、4,911件の性的暴行、6,011件の性犯罪容疑、4,267件の武器使用容疑などの逮捕が含まれている。 

このうちの有罪判決を受けた犯罪容疑は、DPSの犯罪歴記録によるとこれまでに、殺人罪332件、暴行罪18,064件、強盗罪3,873件、違法薬物罪21,696件、誘拐罪243件、窃盗罪8,258件、威力業務妨害罪13,485件、窃盗罪1,304件、性的暴行罪2,339件、性犯罪2,869件、武器使用罪1,612件など、151,000件以上。

テキサスDPSによる注意書き:                         一言で言うと、"これらの数字は、クリミナル・エイリアンに関連する最小限の犯罪数を示していることにご注意ください”  。                       ・これらの数字は、テキサス州での州法違反による逮捕者数のみをカウントしています。 これらの人々は、他の州で犯罪歴があるかもしれません
・これらの数字は、2011年6月1日から2021年9月30日の間に発生した逮捕イベントに関連する犯罪および有罪判決のみを表しています。
これらの数字には、連邦政府による犯罪行為は含まれていません。
・これらの数字には、合法的に国内にいる外国人が州の刑事犯罪を犯した場合の同様のデータは含まれていない。(不法滞在者のみの数字)

報告書で最も重要なこと

この報告書で私が最も重要だと思ったのは、「報告書の注意事項」として添えられていた文言です。

報告書のデータは、これにより、不法に入国した外国人が他のグループよりも多くの犯罪を犯していると主張しようとするものではありません。この調査では、本来であればこの国にいないはずの犯罪者(不法滞在者)のために、発生するはずのなかった何千もの犯罪と、被害に遭うはずのない何千もの被害者を特定したに過ぎません。

外国に不法に滞在するという、最初の不法行為がなければ、394,000件以上の犯罪は防ぐことができたし、この犯罪による被害者も各種被害から守ることができました。もっと言うと、この24万人のクリミナル・エイリアンの中には、不法滞在してしまったことで、次の犯罪に手を染めざるを得なかった人もいるかと思います。そういう意味でも、不法滞在を許してはいけないのです。

不法滞在者ゆえに巻き込まれやすい犯罪

先日、フロリダ州のポーク郡で、6日間にわたる”人身売買のおとり捜査”で102人が逮捕されたと言うニュースがありました。この逮捕により、3人の人身売買の犠牲者が救われ、その中には17歳の不法滞在者も1人いたと言います。彼女は15歳のときに、米国外で知り合った”お母さんの友人”と各国を転々とした後、2021年にアメリカに不法入国、”お母さんの友人”に売られたと言います。彼女の母親も、人身売買の加害者か、被害者かのどちらかだろうということでした。被害者の残り2人は20代で、このうち1人もメキシコからの不法滞在者

アメリカ内外で、人身売買を行うプロ集団がいるということ自体は、広く知られたことですが、”友達の顔をして近づいてくる”、このことが本当に要注意だと思います。親切に”不法行為”を勧めてくる人がいたら、絶対にその人物を疑うべきです。

民主党の政治家たちは、”不法滞在”を軽い罪、”不法滞在者”をかわいそうな人というアピールをし続けているのですが、その偽善者ぶりが次の犯罪、次の犠牲者を増やしていることを知るべきです。最も今のバイデン政権をみていると、そういうこともわかっていて、アメリカ南部の州をめちゃくちゃにしたいのではないか?と邪推したくなりますが・・・。

テキサスのテッド・クルーズ上院議員、民主党に”わからせるため”の移民法を提出

テッド・クルーズ、移民をケンブリッジ、マーサズ・ヴィンヤード、ナンタケットに送る法案を提出

テッド・クルーズ上院議員は、カリフォルニア州などの民主党の拠点や、ケンブリッジ、ナンタケット、マーサズ・ヴィンヤードなどの北東部に、不法な国境通過を処理するための新しい港を設置する法案を提出しています。

テキサス州の国境地帯のコミュニティは、"大量の不法移民の流入 "への対応に苦慮しています。警察は、ソールズベリーでの追跡と衝突の後、銀行強盗の容疑者を捜索しています。
「バーニー・サンダースが夏を過ごすバーモント州ノース・ヒーローや、民主党のエリートがカクテル・パーティーを開くマーサズ・ヴィンヤードなど、民主党が主導する地域に新たな入国港を設置することで、南の国境での大規模な過負荷を軽減するための重要な法案を本日提出するのはそのためです」。

マーサズ・ヴィンヤード島は今年8月、バラク・オバマ元大統領がこっそり開いた盛大な”祝・還暦パーティー”を暴露されてしまい、有名になった島です。(コロナ禍で厳しい制約を設けることに一生懸命の民主党サイドの人たちが、マスクなし、密な環境で”フィーバー”していたパーティです。写真撮影禁止としていたものの、何人かのゲストがインスタ等にアップしてしまい、バレてしまいました。このパーティ直後、この島の感染率が上がったとの報道もありました)触れられたくない場所に触れておいて、あえて彼の名前を出さないところが、ちょっとした嫌味な一撃かと思います。写真を見たことがある人だと、島の名前を聞くと、ボン!とフィーバー中のオバマ氏が浮かびます。

この法案は、民主党主導の上院での審議が進まないというのが前提で、提出されたもので、所詮他人事という態度で、問題を放置したままのバイデン政権への問題提起だとしています。私はテキサスの国境から、ワシントンDCに移送して、そちらで対応をお願いしたら良いのでは?と思っていましたので、テキサンの考えることはみんな同じなのかもしれません。と言っても、テキサスの民主党員は、アボット知事が州として導入した不法移民対策にご不満のようですが。

■不法移民問題では、下記も大きな問題だと考えています:           【アメリカのコロナ事情Vol.9】不法移民問題は感染症と無関係か?



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