私の推し

私の推しは、画家の柴崎春通さんである。よく柴崎さんのYouTubeを見たり、個展に行ったりしている。柴崎さんの話し方、絵を書いている様子、素敵な絵、動画に出てくる猫ちゃん。どれも癒やされる。

個展で実際にご本人にお目にかかることができたときは本当に幸せだった。ハグをして、握手をして、ツーショットを撮らせていただいた。私は緊張して一言も話せず、唯一出た言葉は、情けないことに「あっ…あっ…あっ…(訳:ありがとうございます)」だ。『千と千尋の神隠し』に出てくる「カオナシ」状態である。好きな人が目の前にいると私は何もできない人間なのだと思った。ツーショットは、チェキで何枚も現像して、大切に保管している。会社の自分のデスクにも飾っていて、チラと見ては息抜きをしている。推しのいる人生とはこんなにも幸せなのか。

本当は、「この近くに素敵な喫茶店があって…」とお茶会にお誘いしたいくらいなのだが、そんなことをして個展を出禁になったら困るので我慢している。絵だけではなくて、もっといろいろなことをお話したい。次の個展までに、お金と質問を貯めようと思う。





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