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かもめ食堂

数年前にヘルシンキに行ったときに「ガイドブックにはロケ地があるって書いてあるけど読んでないからいいや。」と思ってスキップしてしまった。でもそこで"かもめ食堂"という単語だけは頭に残っていたので、このGWに読んでみることにした。(写真は当時のヘルシンキ)

端的に感想を言うと、「日常の変革」

私がとても好きなタイプの本である。大事件が起こったわけでもなく、大恋愛があるわけでもない。でも人は日々葛藤を感じていて、それを打破しようと頑張る女性たちの話である。悩みながら前に進む中でいろいろな出会いがあり、国が違っても、境遇が違っても、まっとうに生きていればいいことがある。(私自身あるかどうかを実感してはないが、あってほしい。)

最近よく思うが、何かを始めるに遅すぎるかどうかは自分が決めることであり、10歳でも、30歳でも、60歳でも、90歳でも、自分が満足できるのであれば何歳でも始めたいと思う。90歳で大学に入ってもいいと思うし、遅すぎるかも・・・と悩んでいる時間に始めたほうが早いのである。

この本の主人公たちも「もうこんな年で・・・」というようなことをいう場面があるが、結局最後には「今からの人生をいい方向に」という前向き精神になっていく。私も明日からも前向き精神で、という気持ちにさせてくれる本だった。

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