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幸せを呼ぶ青い蜂

『 ルリモンハナバチ 』
    別名:ブルービー

地域によっては絶滅危惧種にも指定されている希少な蜂です。
夏から秋にかけて…本州、四国、九州に点在する生息地で見ることができます。

この記事では、岡山県にある深山イギリス庭園で今年の9月初旬に撮影した写真を中心に、エピソードや周辺情報も紹介していこうと思います。


この日は、大きな望遠レンズを携えたカメラマンが複数名いたので…時期的にも良いタイミングで来れた予感がありました。
しかも、他にもう一種類…青い蜂がいることを聞き、まずは居場所のはっきりしているそちらの蜂から撮影することにしました。

花壇の周辺に数匹の小さい蜂が飛び回っており…最初は蜂だと分からないようなサイズ感でしたが、よく見ると青い縞模様が確認できました。
ブルービーによく似ているこのアオスジハナバチですが…ルリモンハナバチと違って、縞模様が背中で途切れていません。

動きは素早いですが…花や葉っぱに止まっている時間もそれなりにあるので、撮影するのは容易です。


さて、本命のルリモンハナバチですが…庭園の一角にキャットミントが生い茂っている場所があり、そこでよく目撃されるとのことでした。

実は2年前の7月にもこちらの庭園を訪れていて…その時は2時間ほど歩き回りましたが、ブルービーには出会えませんでした。
目撃例が多いエリアに絞ってじっと待つ方が遭遇しやすいのかもしれません…
実際…この日は4回ブルービーに遭遇しましたが、全て同じ場所です。


ポイントを張っていた人に見つけたタイミングで声を掛けてもらい、初めて実物を目にしましたが…結構動きが活発で撮るのが難しかったです。
虫を撮影した経験が少なく…ピントを合わせるのに手こずったのと、設定していたシャッタースピードが1/320と遅すぎたので、まともに撮影できませんでした。
やはり、撮影対象に応じた技術というのを身につける必要があります。


先ほどのポイントで待ち続けていると…再びブルービーが現れ、今度は私が近くに居た人に伝えて一緒に撮影しました。
こういう連携が生まれるのも面白いですね。

最初からシャッタースピードを 1/1000 に設定して、シングルポイントAFであたりを付けつつ…手動で前後させながら連写も駆使して撮影することで、何枚かはブレのない写真を撮ることができました。


中望遠の単焦点レンズだったこともあり、迫力のあるクローズアップ写真は撮れませんでしたが…
ベストは尽くせました。


深山イギリス庭園の魅力はブルービーだけではありません、様々な花が植えられており、アンティーク調の石像や噴水などと併せて優雅な風景が楽しめます。
せっかく訪れるなら…是非ゆっくりと、この雰囲気も味わって欲しいですね。


また、この庭園は大きな道の駅の一部になっており…パターゴルフ場やドッグラン、子供が遊べる広場なども隣接しています。
道の駅みやま公園には、鮮魚、農産物、特産品の売店だけでなく、お洒落なレストランもあり…傾斜のない広大な駐車場と綺麗なトイレのおかげで、快適に車中泊できるスポットとしても知られています。

同じ玉野市にある王子が岳も大人気のスポットで…私が登りに行った時は、結婚式やブライダルの前撮りが行われていました。
奇岩や瀬戸内海の絶景が楽しめる素晴らしい山で…山頂まで車で行くことができます。
ハイキングコースも整備されており…登山やパラグライダー、ボルダリングも楽しめるアウトドアレジャーの名所でもあります。
山のなかを歩いていると、巨大な廃墟に出くわしてビックリしましたが…完成を目前にバブル崩壊の煽りを受けて、オープンすることなく現在の姿になってしまったリゾートホテルでした。
かわいらしい野良猫がいっぱい居たので、ネコ好きな人にもおすすめですね。


この辺りは海と山が近く、自然が身近で開放的な雰囲気も感じるエリアです。
瀬戸大橋や倉敷にも近いので、まずは旅の途中に寄り道してみるのも良いかもしれません。


2024年9月


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