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足助のおばさんと教育 64

水道方式

水道方式というのは、遠山啓という数学の先生の編み出した算数の教え方です。昔、私はこの水道方式で新婦人の算数教室小組を開いて、大いに忙しくしておりました。しかし、足助へ来てからはもっぱら英語を教えることのほうがメインで、久しく忘れていたんですが、このたび新しく「リラックスエクササイズ小組」の講師をしてくださる甲斐先生が、お嬢さん(小1)の算数の宿題に手を焼いているということで、昨日お宅へ伺って久しぶりに「タイル」を使った算数の指導をさせていただきました。ついでに文章題までやらせてしまったんですが、お嬢さんはよく理解していて、問題は学校の教え方が悪い、ということなんですね。
その後甲斐先生と四方山話に花を咲かせたんですが、私は高校時代に社会科で中教審答申というものを学習して以来、世の中が不平等になる仕組みが学校で生み出されていることを承知でわが子を荒海に突き落とすような覚悟で義務教育をくぐり抜けてきました。なので、子どもたちがいじめられても不登校になりかけても動じることなく対処してきましたが、それは「常識」ではなかったんですね。甲斐先生はすべて「なんかカルチャーショックですう」と言いながら聞いてくれました。
もしかしたらまた算数教室を復活させることができるかもしれない。甲斐先生とおしゃべりしながらちょっとだけそんな望みを抱きました。(2010年8月20日 記)

(元ブログ 水道方式: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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