足助のおばさん 田舎暮らし 210
今日は、千種高校14期同窓会でした。還暦の年に当たるので、何か赤いものを身につけてくるように、と4年前に言われていたので、私は12月にゲットしたお誕生日クーポンをフル活用して赤いバッグを持っていきました。
これが学年での最後の集まりになるかもしれない、とも聞いていましたので、髪の毛を美容院でセットしてもらおうと考えたのですが、足助の美容院「しすたあ」はまだ営業していないので、「楽天ビューティー」のクーポンも使って、名古屋駅近辺の美容院を予約しました。場所が不案内なので少し早めに行ったところ、目印にしていったセブンイレブンの建物がまさにその美容院の入っているビルでした。
https://beauty.rakuten.co.jp/s7000033316/
「セシルヘアー」という店を探していったのですが、目立った看板はなくて「あさひビル」とかかれたエレベーターホールに小さく目的の店名をみつけ、3階に上がると意外に広い店舗に、きれいな若い男女がたむろしていました。
1時間も早く着いてしまった私に、1番年長と見受けられる美容師さん(男性。この日は、スタッフ全員男性)が応対してくれて、持参した部分ウィッグとアクセサリーを使って、手際よく結い上げてくれました。
髪を結いながら美容師さんが話されたことには、この美容院はそれぞれが個人事業主であるとのこと。昔ながらの「先生が弟子を育てる」という美容師のシステムがもう機能していないそうです。
あっという間に仕上がったにわかマダムにしては、通販のワンピースが野暮ったいなと思っていたら、会場まで行く地下街でタイムセールをやっていました。昔使っていたベルトの類は全て断捨離してしまったので、手ごろなベルトを1本買ってウェストを絞り、ドラッグストアでウィダーを一つ買い求め、午後3時、楽しいひと時が始まりました。(2020年1月4日 記)
学年全体で140名あまりの同窓生と二人の恩師が出席されました。
恩師のお一人宇野耕児先生は、昨年ご自身の自分史と教育実践、さらに不登校や引きこもりの青年たちやその親御さんらとの取り組みを著書にして出版されており、会場に持参されました。(「全ての人が人間らしく生きていける共生社会を-宇野-耕児」Amazonからも購入可能です)。
私は、あいち民研を通して一足先に読んでいましたので、全体を通して千種高校での記述が物足りなかったと、生意気な感想を電話でお伝えしたものですから、では、あなたが率先して、当時の活動をまとめてくれないか、という具合に話が進んでいったのでした。(詳しくは、このブログの2019年8月30日「学祭の頃」という記事をご覧ください。)
先生の著書は、会場で順調に売れていたようです。私は、当日参加していなかった当時の生徒会長あてに著書を1冊お送りすることを約束して、懐かしい級友たちと思い出に浸っていました。
3年間の高校生活で、私たちにとって大きな出来事だったことの一つは「修学旅行に私服で行く」ことでした。学年全体で意見をまとめていく作業は、卒業生の誰しもが貴重な経験であったと感じている様子がうかがえました。
その後、私自身が教育学というものを専攻してしみじみ思うのが、学生時代にこうした民主的な討論を経て結論に至るという経験が、日本人全体に圧倒的に不足しているのではないか、という仮説です。日本人がディベート下手とか、英語が喋れないとか言うのは、そういう「議論するという経験がない」こと自体に問題があるのではないかという、民主主義の成立にかかわる大きな問いかけです。
この先、「まとめの作業」がどのように展開するか未知数ですが、できるだけ多くの関係者に経験を語ってほしいと思っています。
「最後になるかもしれない」と言われた還暦同窓会でしたが、10月に客船飛鳥Ⅱでの船上同窓会が開かれそうな勢いで一次会は散会しました。
二次会の会場で、思いがけず連句ROCKの記事を読んでくださった方から声をかけていただいたり、たくさんの成果を得て帰宅したのは午後9時半でした。
結い上げた髪のとりあえず付け毛の部分だけを息子に外してもらって、翌日の事務所開きに備えて布団に入ったのが、11時でした。
どうやらオリンピックどころではない新年のスタートを切ったようです。(2020年1月6日 記)
(元ブログ 還暦同窓会 1: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)還暦同窓会 2: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com) 文中の「学祭の頃」 学祭の頃: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)