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足助のおばさん 田舎暮らし 204

アメリカへ発つ前に、実家の母のことを書いておきます。読んでいただいている方の中には、ご心配をおかけしているかもしれません。
母が高齢者住宅に移って、ちょうどひと月になります。足助の我が家からホットカーペットと折り畳み式の文机を持ち込みました。ホットカーペットは使わないまましまってあったものですが、文机は私の枕元で使用していたものです。母は、私が小学生の頃使っていた学習机を持ち込もうと考えていたのですが、私が一人で運べるものではなく、弟も「新しいものを店で買えば、安くて業者が運んでくれる」と言っていたのですが、とにかく母は新品を購入する気がありません。私愛用の文机を母は気に入ってくれましたが、私は少し不便になりました。
食事はケータリングのお弁当で、3食お弁当というのは私も不安でした。また、入居者は男女を問わず同じ内容の食事ですので母には分量が多すぎて、じきに朝は自分でパンを用意して食堂で食べることにしました。ちなみに、食堂にはお茶とコーヒーのサーバーがあって、利用者は自由に飲むことができます。
ひと月以上入院していた母は、当初体力が戻らず、私か弟が訪ねるとき以外には外出できなかったのですが、人生100年と言われるご時世です。母にも余生があることを考えると、まだまだ自力で生きていく心構えも必要です。近くのコンビニまで歩いて行けるようになれば、およその用事は自分でできます。少し気候も落ち着いて来たので、母もコンビニまでは行けるようになりました。
そうして周りの状況に慣れてくると、日進市の地域バス「くるりんバス」を使って方々へ出かけることができることがわかったようです。この点についてはテツヲタの息子が母を見舞って、いろいろ助言してくれたようです。まだ実際には行ってませんが、図書館にもバス1本で行けるとわかり、嬉しそうにしています。
これまでは戸建て住宅での独り暮らしでしたので、全く誰ともしゃべらない日があったとか言っておりましたが、今は食事の時はもちろん、スタッフさんや部屋の近い方と日常的におしゃべりもするようになり、紹介してくれたソーシャルワーカーさんにようやく感謝するまでになりました。
普段無人になってしまった実家ですが、弟が生活拠点としていますので、電気やガスはそのままです。検針の時にフェンスを開けることが私の仕事になりました。(2019年10月9日 記)

(元ブログ 高齢者住宅: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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