キタニタツヤが来ている

来ている。自分の中で。キタニタツヤ氏の風が。

「人間みたいね」がとても良い。自分が化け物であることに対しての踏ん切りがつく。惨めたらしく、感傷のカサブタを剥がし続けることをしてはいけないと、刻み込むように聴き続けている。ケダモノのくせに人間並の感傷を求めるなよな。

自分の思いの強さを隠れ蓑にして、周囲の皆様の思いを無視することに決めたのだ。あの人が良いと思ってくれた部分を自ら放棄した。哀れだね。

ケダモノのくせにと歌ってくれるのが本当に救いになる。そんな哀れさを飲み込む助けになる。なんだ、初めから自分はそうだったんじゃないかと。これでしか生きられないのなら、なるほど確かに生き方が違うわな。人とケダモノなんだから一緒には暮らせんよ。

ケダモノはケダモノ故、自分が生き残ることにのみ重きを置く。自分が80年生きるために必要なことはなんだ?思慮と内省を繰り返し、行き着いたのが今の姿だ。過去のすべての選択の帰着だ。自分で選んだのだから、正しい結果だ。逃げられんよ、逃げるなよ。

変にさっぱりした気持ちになっている。これで良いんじゃないか。全て、初めからこうだったのだ。

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