あなたまるで人間みたいね

会社の皆様とフットサルをやるなどした。

僕は自分のことを根っから日陰に生きる生き物だと思っているので、こういったコミュニティでも存分に楽しめるメンタリティを持っているんだなと驚かされる。どこをどう間違えたのか根性論と気合いが第一の会社で働くことになってしまい、良いこと8割、悪いこと5割くらいで順応できた。

※僕の数学の偏差値は39しかないです。

戌年生まれの僕は、会社でもしっかり犬として振る舞っている。自分の仕事を進めないくせに、人の仕事は喜んでやってしまう。会社のお荷物として4年を過ごした僕は、誰かに必要とされることに並々ならぬ喜びを感じてしまう。

上司の無茶振りも、期待を上回る返しでもって笑っていただこうというよく分からない思考が働く。この日も、駆けつけ4杯で出来上がった上司に「オーバーヘッドキックしろ」などと命令され、全身を投げ打って応えた。受け身など考えていない五体が、同時に地面に打ち付けられる。全身をアドレナリンだかウルヴァリンだかが駆け巡っていたので、痛みは感じなかった。脳は揺れたし、ボールは外れた。

ぐらつく頭でぼんやりと、「ブレーキが壊れているんだな」と感じた。行動原理が常に極端で、止めることができない。自分がもし替えの効く代物であれば、即刻リコールされていたんだろうな。それ故、化け物に身を落としたのだ。無いものは使いようが無いのだから仕方がない。僕のよそ行きの顔は犬で、プライベートはけだもの。

隣のコートで試合をしていたチームのキーパー、シルエットがバーソロミューくまと全く同じで怖かったな。