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北京入院物語(12)
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私は連日来てくれた叶琳と付き添いと生まれて初めて中国銀行に両替に行きました。
中国の銀行は人を信用していないのはありありで、ガードマンが2名常勤し、銀行員と客との間には分厚いガラスの壁があり、壁の下に溝があり、そこから現金のやり取りをします。
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厚みが1センチほどになった中国元を財布に入れる際、叶琳は頼みもしないのにどういうわけか私が持ってきていた日本円を勘定し、念を押すように
「いい?1万円札が9枚、千円札が8枚あるのよ、一緒に入れておくわよ」
と言われました。
この時彼女は口には出しませんでしたが、ある考えがあったらしいのですが、後でその意味を知ることになります。
そして病院に戻ると、2階の事務所で支払いを済ませ、15万円払った割りには、ティッシュペーパーほどのペラペラの質の悪い紙切れ1枚を受け取り書としてもらい
「大切に保存するのよ」と叶琳に脅かされ、ポーチの奥深くにしまいました。
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中国の病院に長期入院するのです。
それなりの身の回りの品物は持っていかねばなりません。
今から6年前、インターネットもさほど盛んでなく、中国旅行をした人や駐在している日本人がホームページを立ち上げていることも少なく、時にいい加減な情報も含まれていました。
いろいろとインターネットで情報を収集していると、初めて中国に赴任した駐在員が現地にティッシュペーパーがなく、苦労したと言う話が載っていました。
さっそく旅行カバンにティッシュペーパーを入れることにしました。
乾電池はあるが、アルカリ電池は手に入らないと書いています。
デジカメ用に重い電池を買い込みました。
ノートパソコンはデジカメのデーターを保存するのに必須です。
当然持っていきます。
ある本には中国には何種類もプラグの形状があるので、変換コネクターがいると書いてありました。
通販で高い変換コネクターを買い求めました。
そうそう、、、お土産も必要です。
いろいろと買い求めました。
世話になった叶琳には特別大きな額縁入りの刺繍をもっていく事にしました。
エコノミー受託荷物制限の20kgにどんどん近づいてきます。
北京入院物語(13)
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