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後ろ姿しか見えない娘を目で追いながら考えていた。

 今日は長女の小学校入学式だった。次女を保育園に預けてからパートナーと3人で急いで学校へ。長女が緊張しているのは明らかだったので、ちょっとでもリラックスさせようと、道すがらたくさん話しかけた。

 学校にはもうすでにたくさんの新入学生とその親御さんが集まっていた。知っている顔はほとんどいない。うちの子たちが通っている園はほんとうに小さな園なので、同じ学校に通う友だちは片手で足りるほど。見知らなぬ場所に来てしまったな、という感覚。私がそう感じるということは、長女はもっと感じていたのだろう。途中、何度も私の手をぐっっと握ってきた。

 手続きをすませて式がはじまると、長女はもうひとりでパイプ椅子に座ってじっと先生たちの話を聞いている。最近、背が伸びたなと思っていたけれど、ほかの子と比べるとまだまだ随分小さいなとか、礼をするときの勢いと深さがいいなとか、後ろ姿しか見えない娘を目で追いながら考えていた。

 こういうご時世だからか、式は短時間であっという間に終わった。教室にも入ることはなく、すこし残念。それでも、実施してもらえただけマシなんだろう。戻ってきた娘は、緊張から解放された様子で「座っている時間がながかったから、お尻が痛かった」と、はにかんでいた。

 駆け足で記念写真を撮って、同じ園だったお友達親子と少し話をして、帰宅した。さっそく、学校で配布された安全のための黄色い帽子を深々とかぶって歩いていた。

 明日からは、長女と次女、別々に見送ることになる。毎朝、3人で登園していたのももはや思い出。長女がはやく学校に馴染んで、楽しく過ごせることを願うばかりだ。なるべくなら、いつも健やかにあってほしい。それをサポートしよう。


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