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夢だけ持ったっていいでしょ? - 2021/09/11 イトーヨーカドー福住店

イトーヨーカドー福住店。その場所は、札幌に住んでいる、行ったことがある人なら「あぁ」となんとなくわかる場所じゃないだろうか。

はて?と思われる方もいるだろうから、簡潔に説明を。
イトーヨーカドー福住店は、地下鉄東豊線の福住駅からほぼ直結。福住駅といえば、札幌ドームの最寄り駅だ。イトーヨーカドーから札幌ドームまでは歩いて10分〜15分ぐらい。だと思う。

なぜわたしが「だと思う」という曖昧な表現をしたかというと、わたしは札幌ドームへは嵐のコンサートでしか行ったことがない、つまり、全然進まない人混みの中でしか札幌ドームへ行ったことがないからである。

一度ぐらいは見たことがあるのではないだろうか。
イトーヨーカドー福住店は、嵐がツアーで札幌に来るとこれでもかというほど“嵐展開”に力を入れるのだ。

これはいずれも2019年のもの。それ以上前の写真はちょっと自分の写真フォルダからは見つけられなかったけど、毎年こんな感じです。

嵐のコンサートの時は、ドームに行く前に飲み物と終演後に食べるおにぎりとかを買ったりしてからドームへ向かうので、必ず嵐仕様のイトーヨーカドーに寄っていた。

1階は写真にあげたようにとにかく嵐のメンバーがCMをしている商品とそのパネル・ポスターをこれでもかというほど並べて、店員さんが「いまご購入いただくと相葉さんのお写真ついてきます!」なんて言って売り出していたりした。(ちなみにその“相葉さんのお写真”は柔軟剤についてくるちっちゃいパンフレットみたいなやつ。柔軟剤を持って札幌ドームに行くことはないので、わたしは買ったことはない)
コンサートのために可愛い服を着たりしてきた子達のために、1階にポツンと一個だけプリ機が置いてあって、そこもたいそうな行列になっていた。あとは、嵐とは直接全く無関係な食器なんかが5色丁寧に並べられていて、“これから嵐に会える”というオタクの購買意欲をうまいことくすぐってきたりした。
2階には、うまく例えられないが、メンバーカラーやグループモチーフのアクセサリー…よく言えばカラフルな平成のオタクなアイテム、悪く言えばちょっと古臭くて子供っぽいアイテムが置いてある雑貨屋さんがあったりした。
当然、店内BGMは全部嵐だ。食料品売り場の地下1階から、1階2階、果ては地下鉄を降りてすぐそこまでも聴こえるぐらい。

これがわたしの知っている【イトーヨーカドー福住店】だ。



わたしは散歩が趣味で、ちょいちょい地図を見ずに適当に歩くことがあるのだが、今日は歩いているとだんだん札幌ドームが見えてきて、ウワここ福住?!とびっくりしたところだった。
どうせここまで来たなら、と、久々にイトーヨーカドーへ行った。家は決して福住まで近くないので、福住のイトーヨーカドーに来るのは2019年11月の5×20ライブ以来だった。

店内には嵐の面影はなかった。
BGMはありふれたスーパーのBGMだった。
プリ機は2階にあった。
いつもは嵐のバッグを持った人しかいなかったけど、ユニフォームを着た人ばっかりだった。(後で調べてみたら、今日は日ハム対ソフトバンクほデイゲームがあって、わたしが行ったタイミングがちょうど試合終了後だったらしい)

なんだか寂しくなった。
もちろん、イトーヨーカドーは嵐のためのお店じゃないし、だけど、「来年もまた嵐ヨーカドー見るの楽しみだなあ」なんて思ってた節もあったりしたから。
次、嵐仕様のイトーヨーカドーが見れるのはいつになるんだろうか。

嵐は、活動休止をして、大野くんは表舞台で見ることは無くなったけど、他のメンバー4人はテレビで見るし、ちょいちょい共演もしたりするし、もちろん心の中で物足りなさや寂しさはあったし、活動休止前のラストライブだったら2020年12月31日のThis is 嵐ライブの後1ヶ月ぐらいは、全部夢なんじゃないかと思うこともあった。だけどだんだん、“嵐は活動休止中だ”と割り切れて、最近じゃ5人の嵐が見られないことも当たり前に思えてきてたから、ここまですっかり寂しくなってしまったのは、今日が初めてだった。

相葉くんが主演のドラマが決まっても、二宮くんが主演の映画が決まっても、嵐が主題歌をやることはない。嵐の新曲が出ることはない。

それってめちゃくちゃ寂しい。

10年ぐらい嵐が好きで、もう生活の一部みたいになっていた。年に1回の嵐仕様のイトーヨーカドーも、わたしの生活における“嵐”の一部だった。

ただ大きいスーパーのイトーヨーカドーは寂しくて、ちょっとだけ涙が出た。
だから嵐の曲を聴きながら買い物をした。
いつも混み混みでうまく歩けなかった食品売り場をカートを押して歩いた。

そうか嵐はここまでわたしの生活のなかで大きかったのか、と、今更、実感させられた。

『辛い時に、困った時に、元気出したい時に、いつでも音楽はそばにあります。寂しかったら、嵐聴いてください。俺も聴きます。』

先述した活動休止前の最後のライブで、松潤が言っていた言葉。
本当にその通りだった。
嵐との記憶が、嵐とすごしてきた記憶が、嵐と生活をしてきた自分の記憶がブワアと走馬灯みたいに流れてきた。

音楽はそばにある。嵐の音楽はある。嵐はそばにいる。

欲張りで自己中なオタクだから、早く5人の嵐を見たいと思ってしまう。大野くん早く帰ってきて!なんて。だって寂しいから、嵐のいない生活は、物足りないから。

だけど大人なオタクでもあるから、大野くんにはゆっくり過ごしてほしいし、それぞれの仕事をこれからも見守っていきたい、応援していきたい気持ちも、もちろんある。

でもあの愛に溢れたイトーヨーカドーにまた行きたい。
5人の嵐が、早く見たい、早く、早く見たい。

それがいつになろうともわたしは待ち続ける。5年後、10年後、15年後…わからないけど。
それまできっと、楽しかった記憶を辿って、嵐を聴きながら架空のライブのセットリストを作って遊んだりするんだと思う。(夢セトリはいつかnoteに解説付きで載せたい)

その頃にはコロナもきっと収まってて、パンパンの座席に向かって「国立ー!」ってレスポンスするんだろう。

まだなんにもわからないけど、夢だけ持ったっていいでしょ?

「いざっ、now」は2004年のアルバムとちょっと古めですが、わたしが一番好きなアルバムなのでこの機会にぜひ聴いていってください

 

文中、他のメンバーを「〇〇くん」と表現していますが、松本潤さんだけはどうしても「松潤」と表現するしかありませんでした。だって松潤って松潤なんだもの

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