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【短編小説】一つだけ選んで。

「一つだけ選んで」

「一つだけって、何を選ぶの?何を選べばいいかわかんないよ」

「あなたは『何を選べばいいかわからない』ということを選ぶの?」

「いや、だから。一つだけ選ぶって言っても、色々あるでしょう?生きていく上で大事なものなのか、富とか名声とか、そういうものを選ぶのか」

「・・・一つだけ選んで」

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622字

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