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江の川下流での氾濫と、河川防災の情報

こんばんは、nooooon(@nooooon_met)です。


今日は大雨によって、中国地方に流れる江の川の下流で氾濫が発生しました。

江の川下流氾濫発生情報

(主 文)
【警戒レベル5相当】江の川下流では、江津市川平(左岸)、島根県江津市桜江町田津(左岸)付近において氾濫が発生しました。

(※1)


川の水位情報」のページでライブカメラを見てみると、確かに道路が水没しているとみられるところが・・・。

画像1

       ※2


先日の球磨川でのものといい、河川氾濫の恐ろしさを再認識させられますが、ここで「洪水警報の危険度分布」を見てみます。

2020_07_14_20_59_35_気象庁_洪水警報の危険度分布_および他_2_ページ_個人_Microsoft_Edge

※3

ちょうど※2で示したライブカメラがあるあたりは、紫色のモザイク(?)がかけられているのが分かると思います。このモザイクがかった区域は「洪水浸水想定区域」で、その名のとおり「浸水が想定される範囲やその深さ」が表されています。すなわち、「このライブカメラのあるあたりは周辺と比べて浸水しやすい地域であり、実際に今回も浸水したんだ」と考えることができると思います。


あくまで何かしらの想定に沿って定められた区域なので、雨の降り方等によっては区域外でも浸水する可能性があるということに留意しておかないといけないとは思いますが、洪水について注意・警戒する必要があるときは、危険度分布とライブカメラ・水位情報を組み合わせて身を守るようにしたいです。


ちなみに、危険度分布についていくつか補足を。

まず、それなりにズームしないと「洪水浸水想定区域」が表示されない仕様になってるようなので、ご注意ください。

また、「洪水浸水想定区域」が定められているのはそもそも一部の河川で、中小河川の洪水によって浸水が想定される区域は示されていないので、詳しく知るには自治体が公表する「ハザードマップ」を見る必要があります。


ということで、(ここまで散々良さそうに書いといてなんですが)危険度分布は万能というわけではなくて、あくまで非常時に参考にする・・・なるべく平常時にハザードマップをチェックし、洪水発生時にはどう避難等するのかを決めておくというのが大切だと思います。



そんな、今日このごろ


1:気象庁HPから引用(令和2年07月14日09時30分 浜田河川国道事務所 松江地方気象台 共同発表)→https://www.jma.go.jp/jp/flood/pdf/Z__J_JPHB_20200714003000_MET_INF_Jkouzui_RR8707050001_RK02_T51_NJ005n00_image.pdf

2:画像は危機管理型水位計運用協議会が運用する「川の水位情報」HPから→https://k.river.go.jp/?zm=15&clat=34.97840019953878&clon=132.31499840738252&t=0&dobs=1&drvr=1&dtv=1&dtmobs=1&dtmtv=1

3:画像は気象庁HPから→https://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/m_flood.html