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10/ 16週に気になった未訳ジャーナリングRPG(ソロジャーナル)/ソロRPG/TRPG etc

● お知らせ

「Cemetery of Swords」でのあなたは、実行者。英雄たちが自分たちの剣を突き立て、戦争終結を約束させた戦場跡”剣の墓”。『持ち去られた最後の1本を”剣の墓”へ返却する』という約束を果たすための旅を記録するソロジャーナルRPG。 プレイログをnoteへ移しました。

noteへ移したプレイログも、これで28本。OCRにかけないといけないプレイログもあるけど、それらは再プレイしようかと迷う今日この頃。


● 今週見かけて気になった一覧

◾️ユーリ、あなたは一体何者? / ジャーナリングRPG

「Alone with Yuri」のあなたは、気がつくと、見知らぬ“ユーリ”という人間と一緒に荒涼とした街に閉じ込められていた。周りに誰もいない中、2人は生き残るために団結しなければならない。これは、ユーリと一緒に過ごすうちに、この謎めいた人物のことが徐々に判明していくことを記録するジャーナリングRPG。

タイトルから想像しやすいように、基幹システムは "Alone Among The Stars"。廃墟と化した街を探索するのではなく、一人のキャラクターを掘り下げることに特化しているという。

◾️くっそ、今オレのことを噂したろ!? / ソロRPG

何度かジャーナリングゲームをプレイしていて、あなたのキャラクターがくしゃみをする場面を想像するかもしれない。それはおおよそゲームのNPCがキャラクターの知らない誰かに、あなたのキャラクターの事を噂しているのだ。いいことを言っているのか?悪いことを言っているのかもしれない。あなたへの恋愛感情を認めているのかも?知りたい?誰と話しているのか?

「くしゃみ」がスタートの合図。「The Sneeze」はそんなソロRPG。伝書版はなく、トークンやタロットなどが付いた物理版のみを扱っているらしい。
(ちなみに、このタロットの裏面は別のジャーナリングRPGのルールになっているらしい)

◾️さて、ファンメイド(二次創作)をしてみようか? / ジャーナリングRPG

「Interpretatio Cultura」でのあなたは、読書好き。そして誰もが西遊記とかアーサー王伝説などを読んだし、様々な物語の原本やバリエーションを読んできたはずだ。そして、そんな人たちは一度は思うはず
「私だったら、こんなストーリー展開にする」
これは、タロットプロンプトを利用して、あなたバージョンの物語を作ることを記録するジャーナリングRPG。傑作を期待してますよ、えぇ。

◾️鏡よ、鏡よ、ねぇ鏡さん? / ジャーナリングRPG

「Vanity: Glass & Stone」でのあなたは、うっかり鏡に話しかけて鏡の世界へ引き摺り込まれてしまった者。鏡と彫刻の迷宮であるギャラリーを探検し、魔法をかけられた覗き窓の向こう側にあるものを調べていく。その内容と絶望的な状況からの脱出を日記に書き記すジャーナリングRPG。ソシテ、あなたは石化の呪いに蝕まれ、あなたに似た化け物に追いかけ回されることになる。

基幹システムは「Wretched & AloneSRD」。おそらくジェンガはこの石化の呪いの侵食具合を示すことになるのかな?

◾️私は恒星間探査機と共に、旅に出るAI / ソロRPG

「BIOSIGNATURES」でのあなたは、光よりは速度が出ない恒星間探査機に搭載されたAI。銀河系を横断する10万年にわたる長い旅が描かれるソロRPG。

以前プレイログを残した「RISK DANCERSA」のように、D66を使って順番に用意されたプロンプト表を利用して物語を作っていく。今回は13個のテーブルが用意されており、探査機と異星人の邂逅の物語を作ることができる。
日記などに書き残すかはプレイヤーに委ねられる。

概要を見る限り、テーブルの内容が気に入らずに振り直しを行う前のプロンプトも物語に組み込めるようになっているらしい。この仕組みは本当ならば、ちょっと興味深い。

◾️お前は、この夢の中で何がしたいんだっ!? / ジャーナリングRPG

『The Crone』でのあなたは、悪夢と睡眠中の金縛りに悩まされている。自分の身体に一体何が? 現実と夢とも判断のつかない場所で起こった出来事を日記に書き記していくジャーナリングRPG。

タロットプロンプトが明らかになるたびに、あなたを悩ます悪夢の恐怖と謎が明らかになり、夜毎訪れる狂気の影響力が深まっていくだろう。日記を書き進めれば、悪夢の伝承が明らかになり、核心に迫ることができる。まぁ、逆に追い詰められるかもしれないが。

◾️私、夕方の空に見たんです……空飛ぶ円盤を! / ジャーナリングRPG

「Project Blue Skies」でのあなたは、UFO研究の第一人者。今日も未確認航空現象の目撃者とされる人々の報告が集められ、デマやいたずら電話、あるいは幻覚から真実を選別していく。そして、その報告書を作成するジャーナリングRPG。一般市民やメディア、政府を調査するために割り当てられた資金を使うことで、より多くのことを把握し、真実に近づくことができる。
失敗したら、色々と潜在的な危険に見舞われることになるだろう。

必要なのは、1D10と記録するための日記のみ。

◾️この鉱山の町は、超常現象に満ちている。 / TRPG

「Bump in the Dark」でのあなた達は、超常生物や未確認生命体の謎を探り、人々に被害が及ぶ前に狩るハンター。舞台は、1994年の「アイアン・カントリー」として知られる架空のオントナゴン半島の一帯。鉱山で辛うじて存在している町は、松の原生林と奇妙な出来事が頻繁に発生する森で四方を囲まれている。権力者たちは、どうも奇妙な出来事について隠したがっている。超常生物狩りとその対処に人生を捧げてきた人々のグループを描いたスリリングで、骨太なTRPG。
(まぁ、スーパーナチュラル(TVドラマ)と思いねぇ)

軽量な調査ルールとエキサイティングな戦闘ルール、キャラビルドに恩恵と代償……そして、魅力的な設定資料集を兼ね備えた140ページ弱のルールブックになっている。

Bump in the Darkはキャラクター主導のフィクション・ファーストで、Forged in the Dark EngineRedacted Materials investigation system(External Containment Bureau製)の合理化版とのこと。

◾️なぁ、あんた。オレの宇宙船のクルーにならないか? / ジャーナリングRPG

「Into The Starlit Sky」でのあなたは、宇宙船の船長。これから星々をめぐる冒険を巡るわけなのだが、それと同時並行してスペシャリストのクルーもかき集めなければならない。これは宇宙を横断する探検と発見の記録を書き記すジャーナリングRPG。行動判定があるタイプで、スペシャリストのクルーは、行動判定のサポートに回ってくれるらしい。また、探検などは報酬があり、様々なレベルアップもできるようだ(ローグライク風味)。
プロンプトはタロットを大小すべてのアルカナを利用する。TRPGとしても遊べるオプションルールあり。

◾️ば、バカ野郎。無闇にそのボタンをo……/ TRPG

「This Ship Is No Mother」でのあなた達は、巨大企業の横暴に対抗して生き延びようとする労働者階級の人々。そして、常に死と隣り合わせの職業についている。そんなSF世界観の不条理さや緊張感、不気味な生き物にも遭遇するかもしれないワンショット(単発セッション向け)TRPG。サイコロの代わりにトランプデッキを駆使するが、基本ルールはForged in the Dark Engine。トランプの山札からカードを引いてアクションを解決するが、山札は時間としても機能する。アクションのたびに山札が減っていき、あなた達は爆発的な結末(自身の愚かな行動で全員が死にかけたりetc……でパニックに陥る)に近づく。このため、避けられない運命が近づいてくるのを目の当たりにしながらセッションをすることになる。

このカード版Forged in the Darkは、評判が良いようだ。それにしても、大惨事へ向かうのも……人気が衰えないね(w

◾️即興型LARPを1から創りたいあなたへ / その他

即興型LARP(フリーフォームLARP)は、6 人から最大 80 人のプレイヤーが参加するインタラクティブなライブアクションロールプレイングゲームで、全員が詳細なキャラクター背景を持っている。
この『Writing Freeform Larps』は、著者の30年間にわたるマスタリングノウハウによって構造化した即興型LARP創作の10プロセスを元にガイドされている。概要は以下の感じ。戦闘主体以外のLARP(日本だとマダミスLARPかな??)を創りたい人には、良い一冊になるかも?

  1. コンセプトと制約:アイデアと境界の設定。

  2. テーマ:ゲームの内容は何ですか?

  3. キャラクターのタイプ:大雑把に言えば、キャラクターとは誰ですか?

  4. キャラクターの概要:キャラクターの詳細 – 公の顔とプライベートの顔。

  5. キャラクターシートのレイアウト:キャラクターシートがどのように見えるか。

  6. 構造:フリーフォームの構造を決定します。

  7. プロット:プロットの作成 – プロセスの中心です。

  8. ルールと仕組み:ルールと仕組みを決定します。

  9. 背景:ゲームの背景を書き込みます。

  10. 仕上げ:完成させて実行できるようにすること。

■ これは神様や精霊を撮影するチャンスなのでは!? / フォトジャーナリングRPG

「Little Celestial Fieldwork Guide」でのあなたは、宗教学研究者。同僚たちと話し込んでいると、とある地へ多種多様な精霊や小さな神々の大移動してくる痕跡があることを発見した。
しかも、自分たちの住んでいる街を通過するらしい。
これはシャッターチャンス!! あなたはカメラを手に取り、街へ繰り出した。

タロットのデッキから3枚引くことができる、彼らがどんな色の物体に隠れているのか、どんな事に引き寄せられているのか、何の神様(精霊)なのか、などのヒントが得られる。そのプロンプトを持って街に出て、精霊や小さな神々に該当するものをカメラで記録し、フィールドノートにすべてのメモを書き留めよう。

久々のフォトジャーナリングRPG!!


今週はこんな感じで。

よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。