8/8の週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/LARP
今週もやってまいりました。毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、日本語化されていないものです。あしからず。
自責の怪我と、激しい目眩により絶賛低迷中。リハビリが遠いぜ
■ マダミスLARPがサマーセール中
10年以上、マダミスパーティーのゲーム(海外、特に北米などはディナーや誕生日パーティーなどの企画として遊ばれることが多い)を設計から販売までしているFOULPLAY GAMESがサマーセールと称してすべての商品を20%OFFで販売している。少人数(6〜10人向け)から大規模(Max24人)、さらには特定の時期(クリスマスやハロウィーンなど)にまで対応した多種多様なゲームを取り扱っており、1つのパッケージでオンライン・オフライン両対応しているらしい。未訳モノにチャレンジしてみたい人は検討してみは?
■ RPG同人誌に収録された通信に関するソロLARP
Gauntlet ゲーム コミュニティが発行する月刊 RPG 同人誌「Codex」。毎号、テーマに沿ってオリジナルTRPGからハウスルールサプリメント、小説やアート作品など色々と盛り込まれている。ここに収録された作品が後々単独商品として販売されることもしばしば。ここでは、BODY//HACKですかね。
今回は2018年5月に発行された「Moonlight」に月との通信に関するソロLARP「moon language」が紹介されていた。ゲームシステムにドローイングが関係しているそうだ。
なお、この号には狼男たちのストーリーゲーム「Pack of Strays」の拡張ルールも収録されているようなので、2017年11月に発行された「Beasts」も一緒にあると良いかもしれない。
■ クトゥルフTRPGやLARPのシナリオフックアクセサリー / その他
H・P・ラヴクラフトのシュブ=ニグラスの讃美と崇拝に関わる作品の英訳と、母国語の原典を収録した魔術的な書物として作成された本書は、ラヴクラフト的なひねりが必要なホラーやファンタジーのLARPのロールプレイング・アクセサリーとして活用することを目的としている。566ページもあるので、破いたり、書き込んだりして、小道具や手がかりとして使うことが想定されている。
あるいは、私の「星空の教会」カルト教団の友人たちのように、冷たい飲み物を入れるコースターとして使うこともできる。ただ、森の主が不機嫌な顔で現れても驚かないように。
↑ なんて、作品紹介に書くとは恐れ多い(ぇ
https://www.amazon.com/dp/1523925914?tag=sino0614-20&qid=1659948182
■ まるでキャット&チョコレートのようなTRPG??
「LIGAMENTS」は、現在資金調達チャレンジ中のTRPGで冒険やダンジョン探索を、時間やアイテム、運で解決する問題の連続のように感じられるようにデザインされている。A5判36ページを予定していて、何を持ち、それをどう使うかに焦点をあてているためキャラクターは「Capacity」(装備、武器、防具だけでなく、呪文、怪我、トラウマ、呪いなど。持ち物や身につけたもの)と「Luck」(最後の手段であり、あなたが持っている物や行動によって変化するもの)の2つが設定されている。もちろん、成功したかどうかはダイスロールで決めるのだ。システムは面白そう。
■ 子よ、私たち一族には秘密があります / TRPG
2人用TRPG「The Unfolk」のあなた達は、自分たちが“地球人ではない”という秘密を抱えた一族の親子。子供が成長し、この真実を理解するのに十分な賢さと、生き残るのに十分な強さを持つまで、真実の重荷を負わせないことを望んでいたが、時はあなた達を裏切る。政府に秘密が露見して、あなた達を捕獲しようと動き出した。
親のキャラクターは、疑問と不安で満ちた子のキャラクターへ時間切れになる前にできる限りの知識を伝えようと必死になることになる。そして異世界へ戻るために必要なモノを手に入れるために奔走しよう
■ 我々は故郷へ至るために帝国を水没させる / TRPG
「ORICHALCUM」のキャラクター達は、先祖を虐げてきた帝国を滅ぼし祖先の土地へ帰るために津波を引き起こした。廃墟となった帝国の地図を作成していくことで、津波から生き残ったモノも記録していく。そうすることで先祖の土地である島の特徴が創られるらしい。1~5人用で地図を書くことに重きが置かれた作品なのだそうだ。
■ コンシューマーRPGからインスパイアされたTRPG
DESTINYをはじめ、強力なスキルを用いてキャラを強化する戦闘特化のRPGをモチーフにしたTRPGのSRDを利用して、Arkane StudioのDishonoredシリーズにインスパイアされたTRPGが「paKtbound」。
ストレンジャーに忠誠を誓った者がキャラとなり、光をねじ曲げ腐敗した都市を舞台に強盗や殺し屋に立ち向かう。キャラクターはツリーベースのスキルと6種の背景から構成されており、スキルとアクションをバランス良く使うことが要求される。もし、キャラがやられてしまったとしてもストレンジャーがすぐに復活させてくれるが、状況がより悪くなったり敵が有利になるのでノーデスを目指そう
↓ SRDはこっち。DESTINY1狂いだった私にとっては興味深いSRD(どれぐらい狂っていたかというと、トルン取得クエストをソロで完遂するぐらい)
■ 魔女の旅がテーマのジャーナリングRPG
「Last Sabbath」は、イニシエーションから恐ろしい脅威との対決まで、恐怖の力の発見と制御を通して、あなたと魔女団を魔法の旅へ誘うジャーナリングRPG。今は資金調達チャレンジ中。
イニシエーションの儀式から恐ろしい脅威との対決まで7幕で構成されている。物語を進むためには、タロットカード、ルーン、サイコロ、コーヒーの粉など、あなたの選んだ道具を使って、これから起こることのサインを解釈しなければならない。
本当に大切なことや、進行状況や出来事を日誌に記録(書いたり、描いたり、コラージュしたり)して、起こったことを伝えよう。このゲームの唯一の限界は、想像力...あるいは恐怖心。
■ この庭の手入れをする庭師は、必ず庭の中で死ぬ / ジャーナリングRPG
「The Gardener is Dead」は、ソロでも複数人でも遊べるジャーナリングRPG。あなた(あなた達)は、長い間放置された庭の手入れが必要な住居に住む、新たに庭師に任命されたキャラクター。
ですが、「ここに住んで庭の手入れをする庭師は、必ず庭の中で死ぬ」という言われがあったのだ。だが、それを知ったところであなたはこの庭の不思議な魅力に取り憑かれる。このゲームの最期はあなたの死で締め括られる。
公式からのオススメの遊び方は、プロンプトから解釈して絵を描き、庭の地図を完成させること。
■ 迷い込んだ魔法世界から家へ帰るジャーナリングRPG
「Dear Diary」は不思議な不思議な世界があなたの冒険を待っている。この世界には不思議なことがたくさんあり……あれ、どうやって家に帰るの??
6幕構成のこのソロジャーナリングRPGは、魔法世界で乗り越えなければならない4つの困難をクリアして、元いた自分の家まで辿り着くまでの出来事を日記に書き記す。その際、「Dear Diary 今日私は……」という書き出しで必ず書くこと。
■ ルールは1ページなファンタジーTRPG
One-Page RPG Jam 2022のためにデザインされた「QuestCrawl」は、1〜8人向けの軽量ルール・ファンタジーTRPG。最大2時間ぐらい。ソロでも遊べることを想定しているためか、トランプを主体に利用している。
世界のどこかに眠っている巨悪。あなたはこの地を巡り、採集し、戦い、そして忍び込む。各派閥は、味方に財宝と機密を、敵には死を与えて争う。巨大で凶暴な獣の群れの奥底には伝説の武具が埋もれているかもしれない。
簡単に取りまわせるため、世界設定ツールとしても利用して欲しいらしい。
■ ねぇ、地球に住む人間って不思議じゃね? / TRPG
「Anthropology 101」は、人類がエイリアンと友好的なファーストコンタクトを果たした世界。この作品でのあなた達は人類学学者のエイリアン側。無事にファーストコンタクトを終えはしたが、人間に関する資料がまるで存在しない。そこであなた達は思う「そうだ、仮説を立てて実験してしまえ!」
このゲームでは、あなたの理論を密かにテスト(そして証明)するためにベストを尽くそう。人類に話しかけ、事件を起こし、彼らの反応を観察していこう。また、人間たちはあなたの仮説を台無しにしてしまうので、常に仮説を修正するように。
とても面白シチュエーション。
■ ○月○日、あの日の出来事……実は…… / ソロRPG。
「A day in life, a night on earth」はプレイヤーがさまざまなキャラクターの力を借りて、同じ一日を追体験するソロRPG。パズルのようなストーリーの中で、彼らはすれ違い、同じ出来事を経験しながらも、それぞれの方法で、それぞれの見通しと動機を持ち合わせている。
ループモノというより、各幕1人のキャラクターを立てて同じ日の同じイベントを5回体験して物語を完成させるらしい。ちょっとフランス語なのでいつも以上に訳が怪しいけど、試みは面白そう
今週は、こんな感じ。新旧色々出てきたとはいえ、地図を描く系はもう少し増えてほしいかも。
よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。