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10/17の週に気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG

今週もやってまいりました。毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、日本語化されていないものです。あしからず。

■ LARP関連をざっくりと

ここ数年、政治的なネガキャン用語として使われる事が多い「LARP」(給料泥棒とか、釈明に登場する架空犯罪集団とか、占拠事件などなど)。これが仮想通貨コミュニティにとってはポジティブな用語として利用されていることを最近知った。元々は仮想通貨のマイニングと絡めたLARPイベント(専用アプリを使ってマイニングをサポートすることで、自分たちがスパイ役となってBARで遊ぶ深夜イベントへ招待する)を開催したりもした。最近では、仮想通貨やメタバースなどの限界を押し広げる実験と次のレベルの社会的および政治的ゲームを説明するミームとして「ネットワーク化されたストーリーテリング」と称してLARPが利用されている。これは、そのニュース記事。

応募が締め切られた、ゴールデンコブラチャレンジ(フリーフォームやLAOG、書簡形式ゲームなどの少人数・単発セッションゲームコンテスト)の全提内容が公開された。個人的に気になるのは、パッと見た感じは「Casting Off Tyranny」、「SHAPESHIFTER PROBLEMS」、「PAN'S DRAWER」かなぁ。後でもっと眺めてみることにしよう

神聖ローマ帝国の騎士道叙事詩と混ざり合った過酷で生々しく残酷なスラブのおとぎ話(魔女や闇の勢力が巧妙に隠蔽されている)のブロックバスターLARP「Chants of the Knights」を題材に、2018年から衰退することのないゲームは、果たしてどんな内容なのか?というのが解説されている記事。記事内にはYouTubeプレイリストも用意されている。

↓ YouTube プレイリスト


■ 眠らない街は、夢を叶えるかもしれない / ジャーナリングRPG

「What Foul Dust」のあなたは、ジェイ・ギャツビーのように、自分の夢を実現したいと思った野心を抱いた者。夢を追及するがためにマフィアに密造酒を卸し始めた。果たして、野望が叶うまで生きていられるのだろうか?

ジェンガタワーを利用するThe Wretched & Alone SRDを基盤ルールとしているため、グッドエンドへ到達するのはかなり難しいだろう。

■ やぁやぁ、初めまして。この贈り物をどうぞ / ジャーナリングRPG

「An Exchange of Gifts」のあなたは、小さな船で惑星から惑星へ旅として異なる文化や文明に出会おうとしている旅人。その惑星の文化を学び、日記に記録した後は贈り物を交換して次の惑星を目指す。

植民地主義、客観化、異国情緒といった西洋の型にはまらない「他者」との出会いをテーマに岡田琢磨氏の「Alone Among the Stars」を基盤ルールとしているため、カードの山札が尽きるまで遊び続けられる。

■ レンタルビデオショップが関係する青春? / ジャーナリングRPG

「Be Kind. Rewind」では、あなたの生活の一部にレンタルビデオショップがあった(DVDじゃなくてVHSね)。そのレンタルビデオショップを通して、あなたはきっと青春と安堵を得るかもしれない。これはレンタルビデオショップでの出来事を中心に日記に書き記すゲーム。

Netflixで「Blockbuster TVシリーズ(アメリカに存在する最後のレンタルビデオチェーン店を舞台にしたコメディ番組)」が配信される11/3に最終版がリリーされるらしい。これは客側のゲームっぽいけど、ドラマと同じく経営難な店長側を遊ぶジャーナリングRPGがあったはず(そして、積んでる気がする)

■ さぁ、未練の糸を切ってあの世へ旅立とう / ジャーナリングRPG or TRPG

「Ghost-fi」でのあなたは、死んで幽霊となって現世にとどまっている。それはまだ未練があるからだ。あの世に行く前の最後の瞬間に、この世に執着している未練という糸を切る作業が必要となる。他のゲームでロストしたり、生涯を終えた自分のキャラクターと一緒に最後の旅をすることを著者がオススメしている。

Caltrop core SRDを利用しているため、TRPGとして複数人でのプレイも可能となっている。

■ ジェントルファンタジー!? / TRPG

「The Caravan Endures」は西洋ファンタジーTRPGではあるが、戦闘を重視せずに平和的な解決策を見出すことを奨励する、“ジェントルファンタジー”のアイデアを全面に押し出している。さまざまな理由で社会的困難に直面している十代の若者たちにチームワークスキルを学んで欲しいという目的もあるらしくEdu-TRPGとでも言うべきだろうか? 試みは面白そう。

■ 寂れたガソリンスタンドの客は、人間だけとは限らない / ジャーナリングRPG

「Alone at the gas station」でのあなたは、田舎にある寂れたガソリンスタンドで夜勤をしている。まだ働き始めたばかりなので楽な仕事だと舐めているが、店長があることを言い忘れた。

超常現象の巨大なストレスのもとで発狂しないことが、あなたの目標。夜ごとの出来事を書き記すことになる。

■ lo-fiビートが似合う癒し系ジャーナリングRPG

「Honeybuns」は、たくさんの動物の友達がいる居心地の良い森を舞台にした、ソロジャーナルRPG。あなたはその森のパン屋となり、メニューを設定し、最も印象的な顧客について日記を書き記していく。トランプではなく、20面体サイコロを使ってプロンプトを作っていくらしい。

■ 時の法則が乱れた2人用ジャーナリングRPG

「The Prose Life of Sundered Lovers」は2人用のジャーナリングRPGで、滅びゆくディストピア的な中世の不確かな領域が舞台であるが、次元の壁すら崩壊し始めている。そのため、あなた達はそれぞれ異なる時代のキャラクターとなる。ゲルマンの農民か、神聖ローマの学者か、あるいは最後のアケメネス朝王の下で軍隊を率いる者だったり。

たとえ相手が見えないときでも、相手を本質的に理解し、その選択を推測して絵や文章、解釈的なダンスの指示でお互いの旅を書き記すことになる。


11月に開催される物書き向けイベントNational Novel-Writing Month にチャレンジするために、ジャーナリングRPGを選び中。

あ、そうそう。ジャーナリングRPGはどんなゲームなのかを紹介する記事があったのでURLをペタリとしていおこう。Google翻訳を通しても読みやすいページである。


よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。