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タロットカードを使うジャーナリングRPG・SRDをすごく雑に紹介してみる

2023年もジャーナリングRPGを追っていく中で、もう気になる事が起こっている。

「タロットカードを使うジャーナリングRPG・SRD」

が立て続けに3作もリリースされたのだ。今すぐとは行かないが、2〜3ヶ月後には作品が出てくるかもしれない。Jamが開催されるか否かってところだけど、どうだろうか?

個人的な参考のために、このSRDの中身を少し読んでみようと思う。


■ Journey Tarot SRD

タイトル通り、タロットを使ってヒロイックな冒険モノの物語を創作することに特化されたSRDになっている。タロット以外(トランプ)などを使っても大丈夫とのこと。

ゲームの構造としては、

  • 主人公 / 旅の終着点で叶える願い(プレイヤーが自由に作れる)

  • ボス(またはライバル)/ 大アルカナからイメージ

  • 旅の道のり / 複数枚の小アルカナからイメージ

旅を始めてから終えるまでの間に3〜5つの質問を入れるようにする。質問を考え出して「Yes / No」の結論を出すたびに、小アルカナの山札からカードを引いて結果を考えることになる。または小アルカナの山札から引いたカードのスートや値に紐ついている表結果を参照したり、プレイヤーが自由に考えても良い。

ボスを倒せたか? 旅の目的を達成できたか? などは基本的にゲーム中に引いた小アルカナを集計した結果を使って判断するようにする。
成功条件は予め決めても、判断を迫られた時に考えても良いらしい。

解釈テーブルを用意する方法を採用しない場合、かなり簡単にゲームが用意できる印象だ。でも、その場合は小アルカナにもイラストが付いているのが必要な気がする。


■ PEREGRINE SRD

放浪や旅、故郷や居場所を探すことをテーマにした、カードベースのジャーナリングRPG用のSRD。放浪したり居心地の良い(戦闘や殺伐したシーンを入れたくない)ゲームに重きを置いているため、シーンは時間(季節別、月別、週別など)に分けることが推奨されている。
それぞれのシーンの初めに「シーンの説明」「物語」「このシーン中に答えてほしい質問」を設定しておく。そして、この質問に応えるためにカードを引いて得たプロンプトを使って、プレイヤーはキャラが体験するイベントを作成することになる。シーンの移動はカードを引いた枚数。特定の質問を答えた時、固定イベントなどが良いだろうとのこと。

エンディングは、キャラクターに投げかけたい質問や、プレイの中でゲーム側が想定した疑問や答えを持つ事ができたかを確認できるような内容を盛り込むと良いらしい。

カードはトランプでも代用しても良いが、その場合ペイジなどのタロット特有のカードはワイルドカード的(ジョーカーと堂々)な効果を持たせたり、大アルカナはオプションカードとして残すようにすればルールとしてもトランプが併用できることを盛り込んでも大丈夫だろう。

ちゃんと安全性やアクセシビリティに言及している部分も良い。



■ PRINCESS WITH A CURSED SRD

takuma okada氏の「Alone Among the Stars」のように、Anna Anthropy氏の「Princess with a Cursed Sword」はジャーナリングRPGのお手本的作品(リスペクトされながらリミックスされるゲーム)だったが、この度SRDが正式に発表となった。

ゲームに必要なのは2枚のコインとタロットデッキ。タロットはスートや数字意外に絵柄も参照する。コインは2Dの役割を持っており、2つ投げる事で「完全な成功」、「混合/微妙な成功」、「失策」に対応する。このコイントスはTRPGと同じ成否がわからい状況を解決するために利用される。

キャラクターは3〜4個の質問で完成するようにすること。

物語のプロンプトは、個々のカードではなくスートごとにキーワードの羅列として設定されている。大アルカナは、ここにプロンプト・キャラ的アイディア、抽象的アイディアが設定されている。

エンディングでは、2つの物語をキャラクターに提示するのがゲームデザイナーの好みなんだとか。


なるほどぉ。
パッと見る限り、迷いなくゲーム制作にすぐ入れるとしたら「Journey Tarot SRD」。キッチリと行動判定があるのでTRPGライクに制作できるのが「PRINCESS WITH A CURSED SRD」。「PEREGRINE SRD」は構成が丁寧だけど、少し説明が足らない気がする。もう少し季節ごとの4幕構成で、幕ごとに必ず質問しないといけない項目がある!というのを強調しちゃっても良いのでは??

さて、どのSRDのゲームが増えてくるかな??


よろしければ、サポートをお願いいたします。 紹介もチョイスも未熟なところがありますが、“こういった遊びがあるんだー”というのをお伝えし続けられればと思います。