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6/13週で気になった未訳ジャーナリングRPG/ソロRPG/TRPG/LARP

毎週月曜日にウェブ検索やらTLを眺めて、メモっておこうと思ったのをまとめております。これらの気になった作品群は、日本語化されていないものです。あしからず。


■ bofferLARPというのがありましてな

間違いを恐れずに言うのであれば、スポーツ競技性を高めた近接攻撃(剣状のバットみたいな痛くない武器:スポーツチャンバラのアレ)と盾を主体としたコンバットLARPのことを指しているらしい。斧やメイス、弓矢などは持ち込めず、プレイヤーの自己申告により勝敗を決するので安全性の基準が持ち込めないため武器による安全性を統一することができるのかしら? そんなbotterLARP、ニューイングランドでは「The Accelerant live action system」という汎用システムが主流らしい。

プレイヤーの行動が自らを物語るように、あらゆる機会を捉えています。アクティブスキルのほとんどは、プレイヤーの実際の行動を必要とします。このルールでは、ステージ制の戦闘を解決し、ローグが実際にゲームの鍵を操作し、ゲームの罠を解除し、メイジが戦闘魔法を投げ、精霊を召喚し、さらに音楽の演奏も推奨しています。ステージでの戦闘はロールプレイを重視します。また、ゲームプレイを中断することなく、流れるように進行するように設計されています。ルールからプロット、スタッフキャラクターまで、ゲームのあらゆる面が、プレイを中断することなく物語を作り上げるように設計されているのです。

ホームページの概要文より

とあるので、あらゆる結果を受け手に任せるGoogle先生曰く被害者ルールというらしいLARPルール「DKWDDKLARP」のようなものなのだろう。とりあえず、日本ではコンバットLARPとかサバゲーLARPなどと言っておけば大体平和的(おぃ

個人的には改変台湾を舞台にした退魔学園モノ「WeponFall」(世界に散らばった意思ある武器と持ち手が学園内で真のペアを見い出し、仮面の悪魔と戦うという作品)がとても気になった。

■ フレンチクォーターの吸血鬼LARPイベント

ヴァンパイア:ザ・マスカレードの公式LARPであるMind's Eye Theatreを出しているBy Night StudiosとノルディックLARP版のヴァンパイア:ザ・マスカレードLARPを手がけたREVERIE STUDIOSがコラボして22年11月にイベント「サトゥルナーリア祭」を行うことになった。

サタン神を讃える祝福の夜、多くの吸血鬼が浮かれる中……権力闘争はニューオーリンズの活気に満ちたフレンチクォーター全体を駆使して新たな段階へと進む。
吸血鬼たちは、次の年も同じ様にこの祝福を楽しめるのだろうか??
ティザームービーがアップされないかなぁ。

■ 卓上LARPのテストプレイヤーを募集中

数枚のカードを選ぶだけで、キャラクター、モンスター、NPCを瞬時に作成し、同じゲーム中に屋外や屋内、そして卓上でLARPができるルールブック「System 7」のアーリーアクセス版を公開中とのこと。現在のベータ版は200枚からなるカードセットとそれを使った冒険の設定や運営方法を解説したルールブックが電子データとして入手できる。できればフィードバック(テストプレイ)をして欲しいとか。

カードを使ったTRPGやLARPは日本でも何作かは登場している。ティザー画像を見る限り、ちょっと情報盛り込み過ぎなような感じはするが……果たして??

■ 音楽こそが、このTRPGのギミックの中心

6月22日まで資金調達チャレンジをしている「Halcyon Daze : Motorcycle Knights Story Telling RPG」は、音楽(キャラクターごとのテーマソング的な?)が登場人物の関係や感情を動かし、ストーリーに方向性を与えてくれる。

舞台はレッドオークスという架空の町で、世界がもっとシンプルに見えた1970年〜80年代を遊ぶことになる『グーニーズ』や『ストレンジャー・シングス』などのテレビドラマに登場するような街で、調べ物をするためのインターネットも、連絡を取るための携帯電話もなく、ただ古き良き探偵の仕事の様に昼は足で(そしてコミュニケーションで)情報を稼ぎ、夜はバイクに乗って物語を進めることとなる。昼と夜のフェイズに分かれているのは、なんだかサタスペっぽい(w

FATE systemを参考にしているが、曲(プレイリスト)はシナリオのマイルストーン替わりになることもあり、歌詞の内容まで参照するらしいので本当に他の作品に比べて音楽を重要視しているようだ。

■ 我々は、秘密裏にこの山を登っている:LARP

ブータンのターフェル渓谷の高い崖の上に6,900メートルの高さの不安定な場所にあるキャンプIIIにこの6人は到着した。1994年以来宗教上の理由で登山を禁じているブータン当局にも秘密にした登頂である。さらにその上の山頂……7000メートルへ人類が初めて登頂できるのは6人のうち2人だけ。それは誰で、その2人に待ち受ける運命は何なのかを紐解くワンショットLARPが「The Climb」。プレイ時間は2〜3時間でプレイヤー6人の他に、ファシリテーターが1人必要。

2013年公開の作品ですが、大学の授業で使用されたとのことで報告ツイートが上がっていたので、このLARPを知ることになった。

その授業レポートは、PDFファイルとして公開されている。

https://www.neilsonjournals.com/JOBE/JOBEpromos/Merceretal14p.pdf


■ 4人用フリーフォームLARP(強盗・逃走中)

このフリーフォームLARP「Out of Dodge」は、車の車内をイメージできる小さなスペース(椅子を4脚問題なく並べられる広さ)で遊ぶことが想定されていてファシリテーターは必要としていない。

あなたたちは強盗グループなのだが、成果は芳しくなかった。今は逃走しながら、車窓から見えるヒキガエルを八つ当たりで撃ちまくっている。4人で山分けするには……ちょっとお宝が少ない。
状況を整理すると、絶賛逃走中で事態はさっぱり好転していない。そして君たちは気心が知れた仲間ではない。

■ チャップホップ / スチームパンクラップRPG!!?

以前、「ウェンディーズがTRPGを制作するなら俺たちだって!!」というパンクバンドがいたが、イギリスの「チャップホップ」パフォーマーであるProfessor Elemental'sも大体同じ理由でゲームを制作した。

「Professor Elemental's Garden of Escapades」の舞台はProfessor Elemental'sが主催するガーデンパーティー。ゲームの進行によってはマダミス、パーラーゲーム、コメディLARP、戦術シミュレーションとジャンルが変化する。ジャンルはスチパンなのだそうだ。

■ 私はロビーでターゲットを待つ殺し屋:ジャーナリングRPG

ジャーナリングRPG「Time To Kill」のあなたは、凄腕の殺し屋。このホテルのロビーでターゲットが現れるのを待っている。ターゲットを殺すまでの間に一体何を考え、どうやって考えをまとめ、殺し屋のテンションまで整えていくのかを記録することになる。冷静に行く? それともサイコパスになる?

■ 小動物たちが主役のミニマムでアニマルなTRPG

「SCURRY」は、小動物なPCとなってスコットランドの緑豊かな下層植生を、これまでにないほど迅速かつエキサイティングな冒険に繰り出す、約2時間程のショートセッションを遊ぶためのTRPG。
初心者でもすぐに遊べるシンプルルールで、シナリオとして3部構成のキャンペーンも付属されている。

このデベロッパーはスコットランドに着目しているようで、近日中に実際のスコットランドの歴史をTRPGに組み込むためのサプリメントが登場するらしい。キャラクターは古代先住民のピクト人になるそうな。

■ このシュールホラーTRPGも舞台は1970〜80年代

「You Can Check Out Any Time You Like, But You Can Never Leave」は、3人以上で遊ぶシュールホラーなミニマムTRPGで、1970〜80年代をオマージュした架空のホテル・カリフォルニアが舞台。

宿泊客、スタッフ、アノマリーとしての役割を引き受け、モンスターと同盟を組んだり、友人を裏切るなど、厄介な争いを繰り広げよう!  日常生活にシュールでホラーな雰囲気を注入し、 謎を解き、 奇妙な夢を見よう。
ナイフで誰かを追いかけたって、全て燃やしたってイイ!!

実際のホテル・カリフォルニアで遊ぶ拡張パックもあるそうで……。こんなノリで遊んで大丈夫なの!?

■ インディーゲームクリエイターによるロボゲームバンドル!

商業作品として、待ち焦がれるロボットジャンルのRPG(デジタル・アナログ含む)。それをインディ作品でまとめたのがこのバンドル。こちらはTRPG(GMレス多め)やジャーナリングRPGの詰め合わせ。
$5、$10、$20と購入金額によってアンロックされる作品数が増えていく。

● Mecha Hack
Mecha Hackは、The Black Hackで作られた、巨大な戦闘機とその勇敢なパイロットのTTRPG。アニメやその他のメカのプロパティに触発された映画のような物語を体験できるように多種多様なモジュールが用意されている。

● Real Robot Fishing
ロボットを駆使して、巨大な湖や海に生息する巨大モンスター(魚)を釣り上げることを試みるTRPG。ルールはシンプルだが、釣りの感じを表現するために会話をサポートするためのチャートが完備されている。

● Chasing the Ace
このGMレスTRPG(3-5人向け)は、伝説のエースが率いる戦闘部隊となる。このエースは幾度と無く危機から救い、戦争では何千人もの命を救ってきた。そのエースが、あなたたちにとある計画を告白する。今日の真夜中に、自分たちのロボットを盗み出すと言うのだ。
あなたたちは、反逆罪を恐れずにエースを助ける? それとも?

● Witches & War Rigs
大鎌戦役のごとく、「この世界に、ありえない技術が組み込まれていたらどうなるか?」という手法で作られた世界。これはファンタジー世界にロボットがあったら、というシチュエーション。ロボットや銃を使う戦士か、神秘の魔法とテクノロジーを扱う魔女となって冒険を繰り広げよう!
ダンジョンを探索したり、ドラゴンと戦ったり!!?

などなど、全26作品。


今回は、こんな感じ。



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