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みかんの荷造り

10月6日、忽那諸島・中島で暮らし始めて24日目でした。

中島では極早生のみかんの畑のみかんが色づいてきていて、柑橘の季節が訪れはじめていることを感じます。

今日は、農音で販売している定期便のための選果と箱詰めの作業を行いました。
10月の定期便は極早生の温州みかんとすだちです。

発送のために段ボールを組み立てて、みかんを一つ一つ目視で確認しながら箱詰めしていきます。ある農家さんはこの箱詰めのことを「荷造り」とおっしゃっていました。みかんと旅に出るみたいで、かわいいなと思いました。

箱詰めする際に、生傷(まだ癒えていない傷のこと)のあるみかんを取り除いておかないと、腐敗に繋がってしまうのだそう。
慣れないうちは、これは生傷なのか、もう大丈夫な傷(傷が癒えて乾燥していると、腐敗には繋がらないそうです。植物・果物っておもしろいですね。)なのか、判断に迷ってしまいます。迷ったら外しておくのが正解、というご助言をもとに、作業を進めました。選果で迷って取り除いたみかんは、隙間時間に味見をしてみたり、皮をむいてみてどのくらい傷んでいるのかを見てみたりして、みかんを見分ける目を養うために活用します。

去年は購入する側だった農音のみかんを選果して箱詰めしていると、去年おうちで食べたみかんも、こうやってあゆみさんが作業してくださっていたものが届いたんだなあ、としみじみ感じました。
私が選果したみかんが購入してくださった方のところへ届くと思うと、背筋が伸びます。

みかんを育てるのも、収穫も選果も発送も、つねに人の手で一つ一つのみかんが扱われていて、中島へきてから、今までとは「みかん」の見え方が大きく変わってきていることを感じます。

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