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みかんの予防と消費と

忽那諸島・中島に暮らし始めて9日目の9月21日、5時半に海辺にいる青い美しい鳥の鳴き声で目が覚めました。たまにお家の目の前の防波堤に飛んできては、綺麗な歌声を聞かせてくれるあの青い鳥の名前は何だろう?イソヒヨドリじゃないかな、と思うのですが。

今日も森さんご夫婦の畑のお手伝いに行きました。
7日目の日誌にも書いた、わたしと同い年の伊予柑・甘平の木が植っている畑の摘果の続きをしました。

このあいだ、だいぶもいだかなと思っていたのですが、改めてみかんの木を見てみるとまだまだたくさんの実がなっていて、驚いてしまいました。同じ木でも、角度を変えたり、少し遠くから見てみると、見えてなかった実が見つかります。

摘果をしているあいだに、森さんから、「摘果も、他の農家さんは方法が少し違うけんね、他の農家さんのところへ行く時は気をつけたほうがいいからね」と教えていただきました。どのくらいの小ささの実をもぐか、どのくらいの量の実を木に残すかなど、農家さんによって方法や目安が違うんだそう。摘果も、奥が深そうです…。

午後は同じ畑を予防に。予防は、みかんの木に農薬を散布することで、みかんの木に虫がよったり、その虫が実に傷をつけたりすることを防いで、きれいなみかんができるようにするために行う作業です。

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散布中にできるだけ農薬を吸い込まないように、マスクをして作業をします。

後日、あゆみさんとも話していたのですが、消費する人たちはきれいなみかんがいいと思うかもしれないけど、予防をしたりして農薬をいちばん浴びるのは農家さん、と思うと、少し複雑な感情を抱きます。もちろん、農家さん達のきれいなみかんを作りたい、育てたいという気持ちもあり、ここで簡単に農薬がいい・悪いといった判断はできないのですけれど。

私自身、こうやって森さんの畑を手伝うまでは、スーパーに並ぶきれいなみかんの、その背景にあるたくさんの労力や過程を、想像することもしていなかったなと思います。自分自身の消費のしかたについて、改めて考えるきっかけになりました。

伊予柑・甘平の畑の予防が終わって、一旦農機具などを戻しに行くと、雨が一瞬だけぱらっと降って、虹がでました。

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帰りには森さんの菜原(野菜畑)に通りがかって、ピーマンやなすなどのお野菜をたくさんいただいてしまいました。帰って早速焼きなすにしていただきました。おいしかったです。

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