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みかんの木はメエともモオとも言わない

少し間があいてしまいましたが、その後も無事に中島で暮らしています。ムミです。10日ほど前のことになってしまいますが、10月13日、忽那諸島・中島で暮らし始めて1ヶ月目の日の日記です。

10月の上旬から、中島でずっとみかんづくりをされてきている土井さんという方の畑のお手伝いへ行くようになりました。

土井さんは、20年ほど前から個人で土井果樹園というWebページを運営されていて、そこでご自身が作られたみかんを販売されています。土井さんのみかんは農音のくつな商店ではまだ取り扱わせていただいてはいないのですが、今年は土井さんの畑のみかん作業の人手が足りず、援農としてお手伝いをさせていただくことになりました。

この日も朝から、土井さんの愛媛果試第28号(いわゆる「紅まどんな」、のことなのですが、「紅まどんな」はJAの登録商標となっていて、JAからの出荷でない場合は別の名称で販売されているようです。)の畑へ行き、みかん一つ一つへ袋掛けをする作業を行いました。紅まどんなは、雨に弱く、袋をかけておかないとこの先収穫までの雨で傷んでしまうのだそう。

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土井さんの畑の紅まどんなの木は、苗木で植えてからすでに15年くらい経っているものだそうですが、その間ずっと土井さんがていねいにお手入れをした木は、どっしりとした幹に、立派な枝ぶりで、盆栽であるかのような造形の美しささえ感じる立派な木でした。

土井さんが、「みかんの木はメエともモオとも言わないけど、生きてるからね、様子を見ながら、やらないといけないことはいっぱいあるんですよ。ある意味、みかんの木に使われてるようなものです。」と言っていて、みかんを気にかけ、手塩にかけているご様子が伺えました。

とても大きく立派な土井さんの紅まどんなの木は、摘果をした後でもまだたくさん実がなっていて、一本の木になっている袋掛けをするのに、大体2時間くらい時間がかかります。午前中3時間作業をして、250枚程度袋をかけることができました。途方もない作業ですが、おいしいみかんを作るために引き続きお手伝いをがんばらないと、と思います。

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土井さんの畑で作業をしている間、中島へきて初めて雉の鳴き声を聞きました。雉の鳴き声は寂寥感があり、個人的にとても好きなので、中島にも雉がいるとわかって、うれしくなりました。また鳴き声を聞けたらいいな。

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