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島の野菜を通じたやりとり

忽那諸島・中島で暮らし始めて4日目、今日は朝からカモメ達が元気に鳴いていました。明後日から台風が来るみたいですが、カモメたちは無事に過ごせるのかな。

新しく住み始めたお家は海が目の前で、防波堤のむこうから時おり波の音が聞こえてきます。

その音を聞いていて、ふと、数年前まで阪急電車の線路の真横に住んでいたことを思い出しました。線路脇のお家で暮らし始めたときは、線路を電車が通るたびに、その音で眠りから目が覚めたり、気になったり、始発の電車に乗っている人たちのことを想像したりしていたことを覚えています。けれど、そのお家で何ヶ月も暮らしているうちに、気がついた時には電車の音を全く気に留めなくなっていました。人間の慣れ、適応力ってすごいなあと、我ながら思ったものでした。

中島に住み始めてから、お家のなかにいると波の音やカモメの声、フェリーの汽笛が聞こえてきます。いつか、線路脇のお家みたいに、海の音や鳥たちの声を気に留めなくなる日が来るのかな。その時には、私は中島でどんな風に生きているんだろう。

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今日は夕方から、あゆみさんの以前からのお友だちのまーこさん(70代)のご自宅に招かれて、お夕飯をいただきました。

食事をいただきながら、まーこさんの中島での日々の暮らしについてお聴きすることができました。

すごいなあ、と思ったのは、まーこさんがご近所の方々へ毎日、簡単なお弁当を差し入れされている、というお話でした。
ご近所さん達からおすそ分けなどでいただいたお野菜やお魚、まーこさんが収穫したお野菜を使って料理をして、毎日、お届けしているそうです。そうすると、またお礼としてお野菜やお魚がまーこさんのところに届くこともあるんだとか。食材や食事のやりとりが、新しいやりとりをどんどん生み出していくし、さらにそれを通じて、日々ご近所さん達が元気でいることもお互いに確認できるし、島で採れる美味しいお野菜や食材を余すことなく存分に活かすこともできるのだそう。
島で育った野菜がいろいろな形でやりとりされている様子を想像すると、興味深くもあり、なんだか微笑ましくも感じます。

島の人びとが、どんなふうに関わりあいながら日々を紡いでいるのか、まーこさんのお話しから、少し知ることができました。

まーこさんはとてもとても元気に溢れて笑顔に満ちていて、眩しいくらいでした。私もがんばろう、と背筋をぴんと伸ばす一夜となりました。

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まーこさん、とっても美味しい晩ご飯、ご馳走様でした。

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