島の机を引き継ぐ
関東での生活を休止して、瀬戸内海に浮かぶ忽那諸島・中島にて生活を始めた島暮らし初心者(ムミ・平成生まれ)です。農音note内のマガジン『中島で生きる:初心者編』にて、中島で暮らすなかで気づいたことやおもしろいと感じたこと、美味しいものや美しいもの、大変なこと、島で出会った人びとのことなどなどについて書いていきます。よろしくお願いします!
以下は、島暮らし2日目に書いた日誌です。
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忽那諸島の中島に暮らし始めて2日目、朝6時にフェリーの汽笛で目が覚めました。
週末に向けて台風が近づいてきている影響か、今日は雨でした。海も空も遠くの島々も、灰色に染まっています。
午後からはくつな商店の新メンバーとして初の打ち合わせをしました。
今後の中島でのいろいろな活動の展望を垣間見ることができて、ワクワクです。またここで、今後の活動も進捗をご報告できればと思います!
打ち合わせの後は、島をぐるっとまわりながら、新しい住居を整えるために島の家財循環倉庫へ。
写真がないのが残念なのですが、島の家財循環倉庫は、島の住民さんが管理をしてくださっていて、島の方々が不要になったさまざまな家財道具(机や洗濯機や洗剤やお人形まで)や資材(板や流木やみかんの島ならではの、みかん籠まで)が倉庫に保管してあって、必要な人が必要な時に持ち出して自由に使用することができるような形になっています。
中には年代ものもあり、掘り出しものや時代を感じるものもありで、見ていて飽きません。
私は中島に引っ越しをする時に、単身パックで引っ越しをしたので、荷物量に制限があり机を持ってくることができませんでした。
今日は、この倉庫に机を探しに行きましたが、無事にとっても可愛くてかつ興味深い机を見つけることができました!(机の上がごちゃついていますが…)
脚の部分が特徴的でかわいらしい古い机で、品質保証のシールもかわいいです。
この机は、島のどんなおうちで、どんなご家族が使っていたんだろう、と想像が膨らみます。
さらに、机を拭いてきれいにしていたところ、農音代表の田中さんが机の面白いところに気づいてくださいました!
この机、脚が特徴的でかわいいなと思ったのですが、なんと、下の部分の脚が後から継ぎ足されているようでした。ますます、どんなおうちで、どうやって使われていたのかなあと想像してしまいます。
もしかして膝を悪くしたご家族がいたのかな?それで、脚を継ぎ足して椅子でご飯を食べられようにしたのかな?それとも、洋風の食卓が流行った時があったのかな?などなど…
前の持ち主さん達に思いを馳せながら、大切に使いたいと思います。
そうこうしている間に、日が暮れてきてしまいました。台風の影響か、風が冷たくて波が少したっています。
島の南の沖に浮かぶ釣島の灯台がくるくる光っています。最後の船の汽笛が聞こえてきました。
中島に暮らし始めて2日目の夜が更けていきます。