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カロク採訪記

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東京の災禍の歴史をたどり、それに向き合う人びとと出会い、記憶の地層を掘り起こす。2022年からはじまった事業「カロクリサイクル」に関わるレポートです。 https://www.…
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#東京散歩

力を持たない人びとの戦争と災禍

カロク採訪記 2022年7月23日 磯崎未菜 ”Obviously all the refugees are women and children."2022年1月24日に、「ウクライナ情勢が緊迫するなか、米国防総省が、戦闘準備が完了している8500人規模の米軍部隊をいつでも派遣できる態勢を整えていると明らかにした」というニュースをBBCで観た。その時はじめて、いよいよ本当に戦争がはじまってしまうような事態なのかと思い知って背筋が凍った。夜、友達と電話で話したのを覚えている

マーシャル諸島と東北②

*①はこちらなのでぜひ呼んでね 2022年7月20日 カロク採訪記 瀬尾夏美 複雑なものを複雑なまま捉える インタビュー映像を見ていたらまたどこかの小学生軍団が入ってきた。 ボランティアガイドが事故の概要と展示について説明しているのを、彼らは体育座りでうんうんと頷いて聞いていた。 話が終わると小さなグループになってあちこちに散り、怖いねえとかすごいねえとか言いながら展示室を動き回る。 たとえすべての文脈がわからなかったとしても、この場所を訪れたからこそ受け取れるものが確

マーシャル諸島と東北①

2022年7月20日 カロク採訪記 瀬尾夏美 夢の島公園という場所 新木場駅で礒崎さんと合流して、じりじりと暑い平らな地面を歩く。 味気のない明治通り沿いをひたすら進んでいると全身から汗が吹き出てくる。 こんなに暑くて大丈夫なの? ヨーロッパでは気温が40度を越え、あちこちで森林火災が起きている一方で、SNSには、洪水によってまちが壊れていく映像が各国から投稿されている。 暑すぎて何にも考えらんないよねえという会話にならないやりとり。 暑い日には暑いという言葉しか出てこな