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フォームの崩れ

2023年の目標を消化しようと御岳でボルダーをしてきました。今年の目標としていた完登数・グレードは完了したのですが、最近の登り方について反省点があったので記録しておこうと思います。

御岳 溶けたソフトクリーム岩 ソフトトラバース

もう1本初段を年内に落としておきたいと思い、GWに30分くらい触ったソフトトラバースに狙いを定めました。トラバース系なので、手数は多めで1手の強度はそれほど高くないというタイプです。半年間寝かせていたので、ムーブを作り直すつもりでいましたが、案外忘れないもので、トライ開始から30分くらいでムーブは全て固められました。そこから繋げトライでムーブ強度を下げる微調整をしていたら、あっけなく完登しました。

ムーブ作り、微調整はリードの経験が活きたと思っています。川沿いにあるボルダー課題全体に言えることですが、川で磨かれツルツルなフットホールドは非常に頼りないです。そのせいで上半身に力が入ります。足をうまく踏んで強度を全体的に落としていくのは、リードも同様なので、改善ポイントを見つけるのは、慣れた作業のように感じました。

ですが実際の動きはというと、余計な力が入った感じで、脱力できている時間が少なかったように思います。(保持には余裕があったのでもっと楽に登れるはず‥)今年の下半期は強度の高いボルダーに焦点を当ててトレーニングしていたので、”ボルダー登り”になってしまったのかもしれません。

フォームの崩れ

ボルダーの高強度になればなるほど、バランスが悪く、オーソドックスな動きから離れていきます。かと言って、グレードを下げすぎると練習になっていないような気がして、物足りなさを感じます。
結果、フォームが崩れて力に頼った登りになっていったような気がします。

フォームが崩れると、疲労・パンプしやすくなります。詳しく見ていくと、効く方向以外の力を入れる時に一番消耗するのです。真下にしか効かないスローパーから上半身の力で左右にムーブを起こそうとした時などを想像してもらうのがいいかもしれません、効く方向から外れた範囲で保持をするので、「引っ掛けておく保持」から「持つ保持」に切り替えなければいけません。足が上手いクライマーは持つ保持の時間が少なく、効かせ続けながら下半身でムーブを起こしています。
最近の自分の登りは”持つ保持は強くなったけれど、効かせる時間が短くなった”という感じです。昔のリードの動画の登りを見ると、残念ですが今よりも上手な気がします。グレードは若干向上していますが、総合的な実力はフィジカルの強化幅に対して、あまり向上していないのだと思います。

まとめ

今一度技術を見直すタイミングなんだろうと思います。
テクニックとフィジカルどちらも並行したいところですが、集中して順番に強化していく方が計画を組みやすいので、自分に合ったやり方でトレーニングしていこうと思います。

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