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自分で登る

クライミングが続く人、強くなる人の特徴を考えてみましたので、記録として書き残しておこうかと思います。(自分で読み返すためにも)

初心者の成長から考える

初心者の頃、自分一人でクライミングを始めた人より、友達などの複数人でレジャーとして始めた人の方が多いように思います。その後何回か行っているうちにだんだんと熱量に差が出て人数が減っていき、ハマった人は一人でもジムに通うようになります。そんな話はクライマー同士でよく聞きます。
言うならば「自分で登ることの第一歩」です。自分で「強くなりたい」「もっと登りたい」と思って取り組み始めるわけです。初心者の成長が早いのは「技術の習得×体の変化×自分で登っている」が条件になっていると思います。

中〜上級者の成長は‥

技術の大部分は身についていて、かつ体の変化も緩やかになっていきます。強くなっている感覚が小さく希薄になっていきます。ただこのタイミングで「自分で登っている」人は成長速度が速いように思います。「ジムに一人で行っているんだから、自分で登っている」とはならないと思います。常連さんと遊ぶため、登れる課題を気持ちよく登るため、なんとなく惰性で、ジムに行く理由は人それぞれですが、目的意識が薄いと思うのです。よくあるのは「強くなるために”惰性で”ジムに行っている」という状態です。しかし中級者以上で成長の停滞を感じる人は、登っていれば強くなる時期はもう終わっているのです。
ではどうすればいいのか。もっと具体的に目的を持つ必要があります。フィジカルの強化のためでも、技術向上のためでも、特定の課題を登るためでも、合計⚪︎段登るためでも、目的を自分に合わせて設定することが大事だと思います。自分の目的を持つと、目標を立てられるようになりますし、目標に合わせて取り組もうとすれば、自然と「自分で登る」ようになると思います。

自分を振り返ると‥

強くなりたいと思っていても、何をしたらいいかわからない。自分の弱点も得意もわからない。岩に行く時も何か目的があるわけではなく、行ったエリアで何か成果を出したい。人から誘ってもらえばついていくけれど、登りたい課題があるわけではない。そんな感じでした。
今は「強くなりたい」という目的はそのままに、その下に具体的な目標を設定するようになりました。2024年でいえば、ボルダーで合計10段以上(再登なし、納得できる初段となんでもいいから2段を1本以上)リードで12bを1本以上(インドア、岩問わず)。これを今年成し遂げれば、「強くなる」という目的に繋がると考えています。自分が強くなった状態をイメージして、現状との差を埋めるための目標を作る。なんとなくで強くなるのは才能に恵まれたり、取り組んでいる内容が偶然自分に最適だった人だけです。成長した時に「何をしたから成長したのか」わかっていれば、同じように繰り返してさらに強くなっていくことが可能になります。

まとめ

言うのは簡単、続けるのは難しい内容です。ジムでも外でも、セッションは楽しいですし、人間楽しいことの方に流れてしまいがちですから‥。
でも少しでも目的を意識した取り組みができれば成長を感じられると思いますし、クライミングの楽しさにも通ずると思います。

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