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暇を持て余して韓国語を始めた人間がTOPIK6級を取得した話(初級編)


はじめに


ココは自分のことを実際に知っている人も知らない人も混在しているわけなので、本題に入る前に必要な情報を書いておこうと思う。

自分は98年生まれ、高校卒業後4年生大学に入学、卒業後しがない社会人を2年半したところで力尽き韓国に半年語学留学、2週間ほど前に無事帰国したところである。
韓国語自体は2020年、コロナ禍でやることがないので勉強し始めてみたところ思っていたよりハマり、もっと楽しく学ぶために韓国アイドルを齧りはじめたところうっかり沼りすぎてしまい、気付いたら4年弱が経っていた。

今回改めて韓国語の勉強内容についてまとめてみようと思った経緯のうち1つはTOPIK6級という目指していた一つの目標を達成したことなのだが、もう一つの理由を話す前に少しばかり身の上話をしよう。

昔から?よく周囲の人間に「何事も卒なくこなしているタイプ」と言われがちであった。しかし、齢25にして実際はある程度の”努力している”自覚がなく努力しているがために周囲の人間にも「こなしている」と思われているのではないかと気づき始めた。
こなしているという言葉自体に悪意はないが、決していい意味だと断言できる言葉でもない。
ただ、実際にこなしているかこなしていないかは大きな問題ではなく、自分自身が努力している自覚がないために、他の人の努力も理解できないという点、そして自分は頑張っていないのではないか?という自身の実力に対しての不信感が生じることが問題なのである。

そこで、今回は上記の問題を解決するために自分がこれまでどれくらい韓国語学習に時間を費やし努力してきたのか可視化し、それによって同じように韓国語を勉強している方やこれから勉強しようと思っている方のためになる情報をお届けできたらと思った次第である。

と、長々と前置きをしてみたが、結論としては単純に韓国語を一生懸命勉強してみて結果が出たからそのHow toを教えるよ(^_−)−☆ということである。

それでは初期編れっつご


1.ハングルを覚える(2020.04)


韓国語の勉強を始めるにあたってハングルを覚えることは必須項目である。コレがないと何も始まらない。
ハングルの記号感に中々目が慣れず、自分で書いた際に元々の字の汚さも相まって某ア⚪︎ノーンにしか見えないという現象が起きたり存在しないハングルを生み出しまくっていた。
が、書くだけであれば漢字ほど種類も多くなく作りも複雑ではないので、ひたすら書いていれば1週間ほどで覚えられる。

2.挨拶、数字、単位などを覚える。ハングルで書けるようにする。(2020.04)


一旦ハングルを覚えたので数字や一人称、単位などの基本的な単語と音は知っている単語(簡単な挨拶など)を覚え始めた。

しかしここでハングルの特性「書いてある通りに読まない」という問題が立ちはだかる。
よりによって自分は見た目より音がわからないと覚えられないタイプだったのでこれはかなり大きな問題だった。
仕方なく読むと音が変わる箇所に対しては単語の下にカタカナで読み方を書くようにした。(推奨される方法ではないだろうが背に腹はかえられない)

ここまでハングルの形と基本的な音しか学習していなかった私はここで初めて発音の変化について知識を得ることとなる。

3.好きな曲の歌詞を覚える(2020.05)


ハングルの基礎をマスターした(?)私は歌での勉強を開始した。
この勉強法は気軽に始められるうえ、楽しく勉強したいという方には向いていると思うのでどのように勉強していたのか少し詳しく書いてみる。

①曲選び
好きなアイドルの曲よりもドラマの主題歌等の曲をおすすめする。
歌詞の意味を理解して覚えて歌えるようにならないと意味がないので、
ラップや難しい単語が登場しがちなアイドルの曲はこの時期にはおすすめしない。

②歌詞をノートに書き写す
歌詞はページの左側1/4の部分に1行ずつあけて書く。
ハングルで歌詞を書き、空けてある行にスラスラ読めない箇所の読み方を書く。

③単語ごとに分解・わからない単語を調べる
分かち書きがあるとはいえ、正直初期は動詞や形容詞の活用もまるっきりわからず、そもそもどこまで一つ単語なのかさえあやふな状態だったので、単語ごとに分解しつつ、わからない単語はページの右半分に書き出し、意味を調べて書く。
最初の方は全てわからなかったので、分解した歌詞を丸々書いているような状態になるがそんなもんである()

④歌詞全体の意味を書く
単語の意味を調べ終えたら、他の単語とどういう繋がりになっているのか、文章としてどういう意味になるのかを書く
この時に動詞、形容詞などの活用系、文法などもチェックする
「曲名 歌詞 日本語訳」のように検索すると大抵の曲は出てくるので、単語を調べてみてもよくわからないなという時は利用してみるのもいいかもしれない。

⑤ひたすら聴いて歌う
ただ聴くだけ、歌うだけではなく自分で意味を思い浮かべながら聴いて歌うのが大切である。
好きな歌手よりも覚えやすい曲、歌いやすい曲を選ぶ理由はコレである。

完成したノートがこんな感じになるイメージである。
これが一番最初の状態
(今見返すと書いてあることがめちゃくちゃすぎる)

ハングルもひどいが日本語がもっとひどいのはなぜ


ある程度慣れてきたら読み方は書かず、ページの左半分に1行ずつ空けて歌詞、その下に歌詞和訳、右半分にわからなかった単語を抜き出して書くようにした。


ハングルが自分流の形に落ち着いてきている


この勉強方法の注意点は文法と単語の難易度がめちゃくちゃである点と、歌詞ならではの独特な表現に翻弄される可能性があるという点だ。
しかし、いずれ学んでいくうちに解決されるであろう点なので個人的にはそこまで深刻に考えなくとも良いと思う。

それよりも歌で記憶することで次にその単語と会った時に「どこかで聞いたことある!」と記憶が呼び覚まされる可能性が高く、歌詞全体で記憶することでひたすら単語帳を眺めるより楽しく勉強できるかつ長く記憶される(気がする)ので初期の独学で最も重要な「挫折しない」というポイントをクリアするためには最適解であるといえよう

4.簡単な会話テキストを始める(2020.05)


楽しく歌詞での勉強を始めたわけであるが、基礎的な部分も何か勉強したいと思い、同時期に友達に譲り受けた初級用テキストを始める。

勉強方法としては
・1周目は本文、単語、文法をチェックし内容を理解する
・2周目でそれらを暗記する
・3周目で本文以外の例文を暗記する
という至って普通の勉強方法である。
歌詞での勉強では学べない初期の韓国語学習に必要な基礎単語・文法などはこのテキストで学んでいった。


「どんな教科書を使ったらいいですか?」「おすすめの教科書はありますか?」という質問をしばしば目にするが、最も重要なことは、いい教科書を使うより「挫折しない」ということである。
そしてどんなテキストを使うにしても色々買い漁るのではなく、一つのテキストを繰り返して丸暗記するつもりで勉強するのがいいと思う。

また、初期に覚えるべき内容は大体決まっているので、初級向けのテキスト選びのポイントは音声がついている以外には特にないと思う。
あとは重さと厚さ?という物理的な面(持ち歩きやすさは意外と大事かも)

そんな自分が使っていたテキストも自分で買ったわけではなく、友達がくれたので特にこだわりはないが、一応紹介しておく。
音声がCDというところは少し懸念ポイントであるが、無難で使いやすいテキストであった。

5.第1回単語帳との死闘(2020.05)


ここまで順調に楽しく勉強していたわけだが、もっと語彙を増やさなければ!と意気揚々と単語帳を購入し、最初の挫折を味わう。
単語帳の内容が悪かったというよりは単純に自分に合わない勉強法だったようだ。(いまだに一周全部終わらせられず本棚に眠っている)

そしてこの後も様々な単語帳との戦いは続く…

まとめ


今回は初期の韓国語勉強方法について紹介してみた。
正直4年前のことなのでふわっとした記憶になっている箇所もあるが、その時書いていたSNSでの投稿や友達とのやり取り、紙に書いていたその月の目標などを頼りに記憶を呼び起こしている次第である。

ただ、その時自分がどう感じながら勉強していたのか、何が難しかったのか、そういう点はなかなか思い出せないものなので今から勉強しようと思っている方はぜひそういった点も記録しておくと良いかもしれない。
そうすることで初期の自分はこんなところで躓いていたんだなと、自分の成長を感じ失いかけたモチベーションを取り戻す助けになってくれるだろう。

次回!
「迷走の中級編」お楽しみに。


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