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Z世代の採用ブランディング〜後編〜

どうも、株式会社ノンバーバルのブランディングディレクターの冨士です。
前半の記事では、Z世代の生まれ育った時代背景や、特有の価値観について詳しくご紹介してきました。

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後半は、そんなZ世代の価値観を踏まえたお話。
「Z世代が未来の社会へいったい何を求めているのか?」に着目します。

これからZ世代を採用する企業、Z世代のニーズを捉えたい、企業の方々は、Z世代が実は...こんな社会を求めているってことを明確にした方がいい。
と言っても、Z世代の理想に合わせて会社をつくる必要はない。

最前線を走る若い世代がホンネで求めてることが理解できれば、
今後の社会の方向性も見えてくるので、ないがしろにもできない。

今までは終身雇用が当たり前。
最近は割と自由な働き方ができる企業が増えてきているし、求められてる。それが具体的にどんな企業なのかは、本文でしっかり解説していきます。

Z世代が求める働き方とは?企業ができることとは何なのか。

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▼この記事でわかること
✅ Z世代が会社を選ぶ基準
✅ 会社に求められている要素
✅ 企業が今すぐできること

結論から言えば、

時代トレンドに合わせて、
今までの固定概念、当たり前、慣習をデザインすること。


もはや、そこでPDCAは回すのではなく、同時に行うこと。

Z世代が会社を選ぶ理由とは?

Z世代の大学生がこれから迎える就活の中で、心に秘める正直な感想。

それは「終身雇用は魅力的。でも自分に合わないなら会社を辞めるのは当たり前」だと思っている。今の団塊世代が聞いたら、腰を抜かしそうなフレーズですね。Z世代が働き方を考える上で最も重視するのは「ワークライフバランス」。余談ですが、私は日本で使用されている意味合いがちょっと違うようなニュアンスで伝わっているように感じています。日本では「仕事と生活のバランスをとれることが大事」という考えがあり推進されていますが、そもそもより良い生活の中に仕事(稼ぐもボランティアも含む)があるわけなので、生活と仕事をわける考え方がどうも変な感じがしてしまいます。

ただ、Z世代では仕事をしていない時間があってこその仕事、という考え方が主要になってきているのは事実ですね。

今までは、

「企業が定めることは絶対」
「休みたいなんて甘え」
「残業なんてして当然」

という考えを持って働く人も多かったでしょう。
でも、もうそんな時代は変わってきています。

今までの考え方が間違っているか、正しいか、という話ではありません。
ただ、今までの考え方を押し付けようとしても、現代の人たちは離れていくだけということ。

▼Z世代が理想とする働き方とは?
✅ 休憩がとりやすい
✅ ワークライフバランスが取れる
✅ 定時に帰宅できる


まさに現代人といった発想でしょう。

Z世代本人たちの考え方と企業の考え方がマッチしているかどうかは、企業を選ぶ際のポイントになります。

働きやすい環境にこそ人が集まる時代。
優秀な人材こそ当然、働きやすい環境で効率よく働き、プライベートも充実させようとするでしょう。

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終身雇用より
生き方を重視する世代

働き方を重視するとはいえ、できれば同じ企業でずっと働き続けたい。
と願うのは現代でも同様のようです。

▼Z世代が求める働き方|BEST 3
✅ 1位:ずっと同じ企業で働きたいが、ミスマッチを感じたら離職
✅ 2位:広く浅くゆるい関係性のあるコミュニケーション
✅ 3位:副業が可能

働きやすい環境だと感じるなら、ずっと同じ企業で働いていたいという気持ちはあるようです。しかし、我慢をして同じ場所で働き続けるくらいなら、もっと自分にあう職場を探したいという探究心も並立しています。

また、会社の行事を強制的に強いることやプライベートな質問などを過度に入りすぎるコミュニケーションを嫌う傾向も見受けられます。広く、浅く、ゆるいコミュニケーションこそ、いい距離感での関係性を保つ必要性があるようです。また、給与が上がりにくい日本企業で働く上で副業禁止にされることで個人の年収が上がらない会社を選択してしまうことも懸念してしまうようです。

つまり、「ウチは終身雇用だから」「会社の行事絶対」「副業禁止×」と社員のプライベートを軽視したり制限してしまっている企業は、社員に見捨てられてしまう時代になってきているということです。

企業は優秀な社員がいてこそ成り立つもの。
社員が働く環境を整えてあげられない企業は、衰退の道をたどるでしょう。

正社員として働き続けやすい環境であれば、長い間働きたいと考えるZ世代。企業としても採用に時間とお金をかけたくないからこそ、環境を整える価値はあるはずです。

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Z世代が企業を選ぶ基準とは

企業が雇用する人材を採用するのと同時に、採用される側の人材も企業を選びます。いくら良い人材を採用したくても、最終的に人材が他の企業を選んでしまえば、蹴られてしまうのは企業側です。

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▼Z世代が会社を選ぶ理由|TOP 5
✅ 1位:人間関係が良く雰囲気が良い職場
✅ 2位:社員を大切にしている
✅ 3位:休憩が取りやすい
✅ 4位:性別による格差がないこと
✅ 5位:将来の安定性

トップ5に続く判断基準には、「ワークライフバランスが確保できる」「自分のやりたいことができる」「自由に意見が言える」「給料が高い」などがあげられました。

堂々の1位を獲得したのは、「人間関係が良く雰囲気が良い職場」という意見です。いくら給料がよくても、お局が若手をいじめたり、上司のモラハラがあるような企業では働きたくない、という意思の現れでしょう。
「我慢をして当然」の時代は終わりました。

そして4位に上がる「性別による格差がないこと」は、まさにSDGs的な現代らしい意見ですね。男女差による昇格の差や仕事の役割分担がある企業は敬遠される時代の到来です。

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働く環境はどれほど重要か?

企業としては「有名な企業が良いんでしょ。」「大手ほど働きたいものなんだよね。」と考えてしまいがちかもしれません。
しかし、Z世代が求めている職場環境は、もっと自分たちの人生に対する影響力に重点をおいています。

▼働く環境の重要レベル|TOP 5
✅ 1.将来の安定性
✅ 2.将来の成長性
✅ 3.企業理念や企業姿勢に共感できる
✅ 4.社会に貢献できる
✅ 5.SDGsに取り組んでいる

周りからどう見られているかを重視する知名度よりも、職場が社会に貢献しているのかを気にする世代であることがわかります。

5位の「SDGsに取り組んでいる」という意見は、SDGsが当然である環境で生まれ育ったZ世代らしい意思ではないでしょうか。

「社会貢献ができる企業である」ということが、現代の企業選びには欠かせないポイントであることが明白になりましたね。

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Z世代が共感するSDGsとは?

「SDGs」とひとことで言っても、範囲が広いですね。
Z世代がより意識しているのは、具体的にどんなSDGsなのでしょうか。

▼Z世代が共感するSDGs|TOP 3
✅ 1.フードロス
✅ 2.ミニマリスト
✅ 3.LGBTQ

Z世代である現代の大学生は、大学でSDGsについて学ぶ機会があるため、認知度はほぼ100%。
中でも「フードロス」については非常に身近な問題だからこそ、より当事者意識を持ちやすい話題です。そんなSDGsを意識するのが当然なZ世代が心がけ、実践していることも見ていきましょう。


Z世代が共感し実行するSDGsとは

現代の大学生は、今まででは考えられなかったほどSDGsを正面から受け止め、実行していることがわかっています。
大学生の過半数が実行しているSDGs対策を見ていきましょう。

▼大学生の過半数が実行する5点
✅ 商品はなるべく最後まで使う
✅ 食べ残しがないようにする
✅ 詰め替え用の容器を利用する
✅ エコバッグを持ち歩く
✅ 節水や節電を心がける

つまり、大学生2人のうち1人は、上記の5点を実行しているということ。
現代の若者は意識的に環境配慮をしながら生活をしていることがわかります。

ということは、企業がSDGsを無視していれば、学生はもちろん社会にも冷たい目で見られることが明らかです。反対に、SDGsを意識した活動をしているなら、全面に押し出すことで企業の魅力にもなりうることがわかります。

現代の若者たちは、SDGsに対する企業姿勢をみているということですね。

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SDGsを意識するZ世代の
採用ブランディングとは

Z世代にとって、SDGsを意識することは息をするように自然なこと。
70%以上の大学生が常識的にLGBTQなどの性やジェンダーに対する配慮しているほど、SDGsの課題に対して柔軟な世代です。

企業がZ世代を採用するなら、SDGsを意識した採用ブランディングが必要になることが良くわかっていただけたのではないでしょうか。


ここまで、長文を読んでいただきありがとうございました。

【 会社について 】 NONVERBAL®︎,Inc.について
12年間で1500案件以上の企業のブランディングで信頼と実績を積み上げ、アジアや日本企業のブランディングデザインを専門事業として活動中。
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