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鬱々した気分はぜんぶゴミ箱に

捨てちゃえ。(教科書みーても!載ってないーけど!と頭の中に続いた人はきっと同世代)

なんて言ってみたけれどわたし実は梅雨が好きです。
どれくらいかと言うと、普段ぴかぴかに晴れた日にわざわざ爆音で雨音のBGMを聴いてうっとりしてしまうぐらいには好き。この時期お気に入りの傘をくるり回しながら歩いたり、水溜りの中にわざわざ突っ込んでいったりしてます。周りからみたらへんな人だね。
だから「鬱々した気持ち」よりも「うきうきした気持ち」が勝るから「それは多分前世がカタツムリかなんかだったんじゃないの」なんて笑われたりする。でも有名な占い師曰くわたしの前世は窓ガラスらしい。残念でした。

友達はみんな頭が痛いとか、体が重いとか、言っている。しんどそうだ。

そんな嫌われ者の6月だけれど、異名(旧暦の)がすごく美しくて驚いた。

何気なくパラパラめくっていて見つけた言葉。Twitterでは4つあげていたのだけど 特に感銘を受けたのがこの蝉羽月(せみのはづき)

薄い着物の羽織りを蝉の羽に例えるなんて!
昔の人は、なんてロマンチックなのだろう。

今みたいに、過去や未来の事に気を取られずきっと、目の前を全身全霊で味わっていたのだろうな。素敵だし、羨ましい。
だって今やいろんな雑音にあふれて、こんな風に季節や自然と対話をするためにはかなり努力が必要な気がするのだもの。ああひたすら羨ましいな。
この時代の人には世界がどんなふうに映っていたのかな?
「あなたの羽衣すてきね。まるで蝉の羽みたい」だとか「まあ。だったらこの季節は蝉羽月と名付けるのはどうかしら?」なんて会話が繰り広げられていたかと思うと悔しさに歯をぎしぎし言わせてしまうかもしれない。わたしも混ぜてくれ。

とりあえず、美しい異名を持つ、雨の月がやってきた。
私もなるだけね、全身で季節を味わう練習をしよう。 そんなことを思った月初でした。

いらっしゃい蝉羽月。


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