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あの日、あの言葉、あの光。

空っぽの世界を見てみたいと言い出したのはキミだった。

一緒に飛行機に乗るのは初めてだね、なんて言い合いながら、何時間も空の海を泳いだ。

ぽっかりと、大きな口を開けた砂の山に登って、降り注ぐ星々を飽きることなく見つめていたね。

明け方近く、空が紫に染まる頃。

徐々に光に照らされていくキミの頰は、キラキラと艶やかに光っていて、とても美しかった。

はるか遠くの誰かに想いを馳せ、揺らぐ瞳は、まるで僕なんかそこに存在していないかのようで。

決して埋まることのない、僕の右手とキミの左手の、たった数センチに
この恋の終わりを知ったんだ。


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