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まるで呼吸をするように旅をしていた

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主に旅の話。
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#日記

私的にここはナウシカの風の谷。「高知県・津野町」が気持ち良かったので記録

地域をテーマに活動するTURNS さんとのお仕事をきっかけに、定期的に高知県におじゃまするよう…

サマルカンドブルーに染められて(ウズベキスタン・サマルカンド)

トルコからウズベキスタンへ渡って早6日目。「ウズベキスタンに来たならぜったいに行った方が…

ふうわり漂い癒す、君はくらげ(トルコ・カッパドキア)

気球はくらげに似てるなあ。 気づけば、ポツリ言葉になった独り言が空気に溶けていった。 …

生かされてるじゃなくて生きてるって思いたい

もうすぐまた少しだけ長い旅にでる。 5月に日本に帰国して約3ヶ月、今回は国内にとどまってい…

日本から少し遠いこの見知らぬ街に愛着が湧いてしまうのは、きっと(ラオス・ルアンパ…

ああ、好きだなあ。何度目かわからない同じひとりごとをつい呟いてしまう。それは特別な誰かに…

叶うものならこのまま私も一緒に溶け込んでしまいたかったよ

くるり空が逆立ちをして、思わず手を離して。本当に海に落っこちてきてしまったのかもしれない…

来世は鳥か雲に生まれたい

普段は見上げるものなのに。この瞬間は、こうして対等な目線で、視線を交わすことができるのだなあ。 触れたらふわり、たちまちしゅわしゅわと崩れて、舌の上にじんわり幸せな甘さを残してくれそうな、そんな綿菓子のような雲が、分厚いガラス越しにこちらを見つめている。 青から緑へ、緑からオレンジへ。その下のほうは、灰色なのか群青色なのか。なんと表現して良いのかわからない色へとグラデーションした空は、ピンクグレープフルーツのように、まんまるで、真っ赤に輝く太陽をそっと、文句も言わずに支えて

#56 穏やかな鮮やかさに酔いしれて【ネパール・カトマンズ】

「この街好きだ」とか「この人好きだ」の直感は、何故だか外れない。 きっとそれは、言葉では…

#55 おじゃまします、旗の揺らめく街【ネパール・カトマンズ】

人生を楽しむ為のポイントは、自分が自身に、どれくらいワクワクできるかで決まると思っている…

膨らみすぎた期待と横たわった現実の隙間で【ネパール・カトマンズ】

「なぜそんなに旅が好きなのか」の質問には、いつも頭を悩ませる。 それは、旅が好きだと思っ…

心がほどける、裏表のない瞳【インドからネパールへ】

あんなに沢山いた乗客は、みんなムンバイが最終地点らしい。 ここから乗り継ぎに向かうのはた…

愛しいタイに、さよならを告げて【バンコクからインドへ】

「のぞみ、もう行くの?良い旅をね」 すらりと背の高いエマが、にっこり笑って握手を求める。…

徐々に染み込んでいく旅の匂いに酔いしれながら【タイ・バンコク】

タクシーの中から、オレンジ色に染まっていく街を見あげる。途端、心の奥から名前も知らない、…

寒い機内と、鈍った旅の感覚と【日本からバンコクへ】

汗をダラダラとかく。 冬のあいだ、縮こまっていた自分が、やっと冬眠から目覚めて、溶けていくような気がした。 午後16時。 朝9時到着予定だったバンコク行きの飛行機は、約1時間遅れて成田空港を出発した。 寝不足満点で乗り込んだ機内はキンキンに冷えきっていて、とてもじゃないけれど、快適とは言いがたい。 わたしの割り当てられた通路側の4C席は、右隣も、通路を挟んで左隣も、中国人らしき女性に挟まれている。 座る時に、隣の女性と目があうと、ニコリと微笑んでくれた。 わたしもつられ