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子どもとの相性問題に悩むあなたへ

私達教師に起こる避けられない問題。それが「相性問題」です。

教師という個人には、それぞれ性格もあれば、個性もあります。得意不得意も違います。

そして、クラスというのは子どもという個性の集まりです。

担任と1人ひとりの子どもたちとの相性があります。当然、ぴたっとハマる子もいれば、そうではない子もいます。

昨年度と今年度で子どもの姿が違う場合があります。それは、指導力というのもあるでしょうが、そもそも相性があっていたり合わなかったりという要素が大きいです。

いくら指導力がある先生だったとしても、なかなか指導が入らない子もいれば、指導のノウハウを勉強中の若い先生が、去年に大きな問題を抱えていた子の姿をガラリと変えることもあります。

私達教員は、人間同士の関わり合いである以上、どうしても相性問題が発生するのは仕方のないことです。

まず躓くのが、問題行動が多い子との相性問題です。

問題行動が多い子が一定数いるのが学級です。

問題行動の発端は様々な理由があります。

・ADHDやLD、ASDなどの、先天的な脳機能障害を抱えていることが原因
・環境要因
・クラスの子どもたち同士の人間関係や相性
・クラスの担任との相性

学校はノーマライゼーションの観点から、様々な特性や性格をもったお子さんを育てていく必要があります。

また、インクルーシブ教育がこれからの学校の課題となります。

…なんかカタカナ語を使うと頭が良くなった気がするのは私だけですか?(笑) でも、意味が伝わりづらい気もしますね(笑)

要するに、どんな子も学校教育は排除しない。どんな特性をもった子も皆が助け合い、協力しあいながら成長していくことを目指すのが、学校です。

もちろん私自身も色々と抱えているものがありますから、学校でそういう教育が行われることに対しては大賛成ですし、私もまさに実践しているわけです。

担任はあらゆる個性をもった子どもを30人とか35人とか対応していくことになります。その一人ひとりと心で繋がることが理想ですが、そう簡単な話ではありません。

だからこそ、相性が悪くても、一人ひとりの子どもたちとじっくり付き合っていく必要があるのが担任のサガです。

問題なのはクラスとの相性

これはどうしようもない事実なのですが、担任とクラスの相性というのが存在します。

「そんなのない」という方もいらっしゃるでしょうが、私には相性が存在すると思います。

なぜかと言うと、担任は今までと同じスキル・ノウハウ・知識で、同じように子どもたちを指導してきたとしても、その結果の子どもの育ち方は全然違うからです。

毎年同じように指導してうまくいく場合もあれば、そうではない場合もあります。

私は日々noteで「スキルを上げるための実践から得た方法論だ」と偉そうに言っていますが、本当のことを言うと、「方法論なんて通用しない」んです!

ババーン! 言っちゃいました…。

私は今まで偉そうに言っていましたが、私自身、同じように指導していても上手くいくときもあれば、全然噛み合わないときもあるんです。


だから、本当は「絶対にうまくいく方法論」はないです。

あるのは…

子どもの実態

実態にマッチした人柄

実態にマッチした指導法

しかないんです。

実態というのは、子どもが今置かれている状態や状況のことです。

30人いれば、30の実態があります。

そしてその実態が集団となったのが、「学級」です。

学級とは、個々の実態をもつ子どもの集団からできています。

そして、その個々の実態をもつ集団は、段々と集団としての特性をもちはじめます。

例えば…

・授業中おしゃべりもせず、集中して取り組むのが当たり前のクラス

・お調子者と取り巻きが席巻し、騒がしいクラス

・乱暴者が我が物顔で振る舞い、他の子が怯えるクラス

・元気で活発だけど落ち着きがないクラス

・友達同士が優しく、お互いに思いやりをもっているクラス

・喧嘩が絶えず、喧嘩がもぐらたたきのように起こるクラス

それらが、学級集団として特性です。

この特性は、先生の指導の成果とも言えるし、先生と子どもたちとの相性にもよるんですね。

指導の成果とみるか、相性とみるか。

当然、相性と捉えることもできるでしょう。

人間同士ですから、どんなに努力しても相性のいい、悪いはあるはずです。


ですが、ちょっとここで考えてほしい。

「指導の結果」は自責思考です。

でも、「相性」は他責思考です。

相性が悪いというのは、自分と合わない相手が悪い、という意味を含んでしまっています。

確かに合わないのは仕方がない。

でも、相性の悪い相手に対してできることは、こちらが「変化する」ことだけです。

もしかしてこれを言うと嫌われてしまうかもしれませんが、嫌われる勇気をもって言いたいです。

「相性」を理由にせず、自分を変化させよ

相性と言ってしまった時点で、思考停止です。

そこから何も発展しない。


相性が悪いから仕方がないよね、と。

今年のクラスとは相性が悪いからうまくいかない。

例えば、クラスが騒がしく、指導が入らない。

でもそれは相性の問題だから仕方がない!


そういうことは簡単です。

でもですよ、

そのクラスで1年間担任をやっていくわけですから、相性が悪いなんて言わず、「今自分ができること」をじっくり考えて、色々と試行錯誤しながらやってみるしかないわけです。

私も初任校で多くのつらい経験をしました。クラスの相性が悪く、指導が入らないこともありました。

でも、それでも子どもたちが卒業していくとき、「先生、ありがとう」と言ってくれました。

「ワガママばかり言ってごめんなさい」って言ってくれたんです。

その時のことは、今でも忘れていません。私の一生の宝ものです。

だからこそ、上手くいかなくても、次の手を考えてやっていきませんか?

私が偉そうに話している方法論は、「いち教師の方法論」でしかありません。でも、その話の中になにかあなたが窮地から脱することの出来るヒントがあれば…そう思って書いています。

相性はある。それは仕方がないです。

でも、そこに甘んじず、「相性悪い相手にどう立ち向かうか」。

あなたの悩みの解決になる、何かしらの方法が見つかるお手伝いになればと思っています。

止まない雨はない。

きっと、よくなります。


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