夫氏が小説を書き始めたようです➃

夫氏「小説楽しみにしてるってメッセージを頂いてやる気が湧いてきたぞー!!うおおー!!」
というわけで、実録小説の続きです(いいねやメッセージをありがとうございます!)


第四章 初デート

約束の時間よりも15分ほど早く到着したが、緊張と興奮で居てもたってもいられなかった。
そして、
「今日こそは告白するぞ。」意気込みながら、待つこと数分してあの娘はやってきた。

「久しぶり。」
僕があの娘にかけた第一声だった。

それに対して、あの娘も同様に「久しぶり」と返してくれた。

ここでふと僕は思った。
事前に特にデートについての知識を入れてこなかったので、何をして良いのか分からなかった。
「しまった。こういう時は男性からリードするべきだよな。でも全く何も思い浮かばない。」と一人悩んでいたところにあの娘はこう質問する。

「どこに行きたい。何かやりたいことある。」

僕は我に返り、「とりあえず、お昼済ませてからこの辺ぶらぶらしようか」
そう言って、昼食をとる為に、ファーストフード店に入り、あの娘と自分の分の支払いを済ませて席で待っていたあの娘の元に戻る。

食べながら、僕があの娘が一緒にいるグループから離れたことについて質問された。
「急に離れていったから心配しててん。何で離れていったん?」

僕は素直に話そうかどうか悩んだが、あの娘の前で嘘をついても仕方がないと思い正直に話し始めた
「グループの〇〇と一緒にいるのが嫌になって、離れていった。」

今思えば、単なる嫉妬だったのだろう、○○とあの娘が一緒に居る時間が多く付き合っている物だと思っていたからだ。
そして、僕からもあの娘に質問をした。

「〇〇とは付き合っている?」

あの娘の答えはこうだった。
「何で〇〇と付き合わなあかんの。別に付き合ってないし、好きでもないけど。」

それを聞いて、質問を続ける。
「今付き合っている人とかいるの。」

「そんな人おらへんよ。おったらここにおらんし。」

そりゃそうだと思いながら更に質問を続けた。
「いつもは大勢でいるから、僕と二人とか嫌じゃない。」

あの娘はこう答えた。
「嫌やったら、メールが来た時に断ってるわ。」

「あははは、そうだよね。」
あれ。それなら少なからず僕にもチャンスがあるのかと頭の片隅に置きながら、あの娘とのやりとりを続けた。
告白のチャンスを見つけないと・・・

あの娘が突然こんなことを口にした。
「それにしても、なんでやろう。君と居たら話さんでもいいようなことまで話してしまう。」

そういわれて、僕はドキッとした。

そして、続けてあの娘はこう言った。
「何でうちなんかと二人で出かけたかったん?」

これは告白のチャンスだったのではと思いながらも僕は突然の質問に何て返したらいいのか分からなかった。
「ええと、それはここの街並みを一度見たかったから」と言葉を詰まらせながら言う。

へぇという感じであの娘は僕を見てそれ以上深くは詮索されなかった。

そして、店を出てウインドーショッピングをしばらくして、彼女が辛そうにしていたことに気付く。
「大丈夫。しんどいならどこかで休む。」

「ごめん。体調が悪いから今日は帰るは。」
この時の僕は、あの娘の体調不良がどれぐらいしんどい物かを知らなかったが、あまりにも辛そうだったので、詮索はよして、あの娘の言い分を飲むことにした。

「じゃあ、せめて駅までは送るよ。」と言い、あの娘の乗る電車を見送ってから僕も帰路についた。
「はあ、今日もあの娘に僕の想いを伝えることが出来なかった。もし次があるなら、次こそは告白するぞ。」と意気込むのだった。

「それにしても、体調悪そうだったけど風邪とかかな。それなら悪いことしたかな」と思いながらあの娘にメールを送る。

「今日は体調が悪い中僕の為に時間を作ってくれてありがとう。」

「うちも君に会いたかったから、気にせんといて。」

「もし良かったら、また二人で〇〇の別の所観光したいな」

「ええよ。次は△△にしようか。〇日は空いている。」

「うん。空いている。」
最初よりもスムーズにデートの約束を取り付けた。

「じゃあ、次は〇日の13時△△駅で待ち合わせで。」

××同様に△△ってどんなところなんだろうと思いながら、デート当日を待ちわびて過ごす。

そして、2回目のデートの日を迎える。


ワイ「そういやあんとき生理でしんどかったんだよなー懐かしい 相変わらず夫氏は初々しいねえ(ニヤニヤ)」


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