夫氏が小説を書き始めたようです➂

夫氏「また続き書いたから読んで!」
ワイ「いいよ~(思ったより続いてるな…)どれどれ…」


第三章 あの娘と僕と

僕は夏休みに入る前にどうしても、あの娘に想いを伝えたいそう思って、最後のテストが終わって、あの娘にこうメールで送った。
「少しの時間で良いので、今から会えない?」
どのような返事が来るのかを少し期待していたが、返ってきた内容を見て酷く落胆した。

「ごめん。忙しいから会えへん。また今度。」

これはどうとらえたらいいのだろうか?
もしかしたら僕が避けていたように、逆にあの娘に避けられている?
いやいや多分・・・そんなことはないと思いたい。

その夜改めて、あの娘にメールをした。
「今日は急にあんなメールしてごめん。」

あの娘からのメールの返信で今日断られた理由を理解した。
「高校時代の部活のOBとして参加しないとダメなことがあってそれで無理だった。」

メールの返信を見て安堵した。
良かった。僕が嫌われているわけではなさそうだと分かっただけでも、まだ可能性があるのだと思えたからだ。

夏休みに入って、あの娘とは迷惑にならない程度にこまめにメールのやり取りをするようにした。
夏休み前に想いを伝えることは叶わなかったが、何とか夏休み中にあの娘に告白するチャンスを作りたいと機会をうかがっていた。
そして、ある日のメールであの娘にこんな内容でメールを送ってみた。

「今度、二人で遊びいかない?」
自分でも驚いた。女性経験が全くないのにこんなことを言えたのかと。
そして、更に驚いたのがあの娘からの返信内容だった。
「良いよ。どこで会う?」

自分で誘っておいてなんだが、てっきり前回同様に断られると思っていたのでこの返事を見て飛び上がるほど嬉しくなった。

思わず「よっしゃ」とガッツポーズをした。

まだ地元から出てきて全然何があるのかも知らなかったし、あの娘の住む町並みも気になったのでこう返信した。

「それなら、○○でぶらっとしたいな」と返信した。

「分かった。バイトが結構入っているから、〇日なら大丈夫だけど、その日は空いている?」と返ってきた。

さっきから僕自身が別人かと思うほど、生まれて初めてのやりとりをあの娘と続けた。
「空いてるよ。何時頃なら大丈夫そう?」

「13時に××駅集合にしようか?」

どこだか分からなかった会いたい気持ちが抑えられなかったので快諾した。
「うん。それじゃ〇日の13時に××駅の改札前で会おう。」

そうして、僕は人生初の女の子と二人っきりのデートの約束に取り付けた。

それから、あの娘とのデート当日になるまで、あの娘とのメールのやり取りも続いた。

そして、デート当日を迎えるのであった。


ワイ「夫氏視点に戻った…てか当時の夫氏可愛いなあオイ!(ニヤニヤ)」

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