夫氏が小説を書き始めたようです

夫氏「ちょっと小説書いてみたんだけど、読んでみてくれる?」
ワイ「(夫氏が小説?!)うんいいよ」
夫氏「これなんだけど…」
ワイ「ふむふむ」


第一章  あの娘と地獄

僕はある時・自分の住んでいる世界が地獄に変わる瞬間があった。
自分の親から
「あんたなんか産まなければよかった。」
子どもは親を選べないとはよく言うが、この時ほど自分の存在価値を深く考えたことが無かった。
そして、同時に自分は母親とは相いれない存在だと認識した途端ここが地獄のように思えてきたのだ。
そして、母親とは口も利かず顔も合わせず長い年月を過ごした。
地獄のような日々を早く抜け出したかったので、親元を離れて大学に進学し一人暮らしをはじめることになり幾分かは気持ちが楽になった。
ただ、学校から日が暮れるぐらいに家に帰ったり、アルバイトを終えて暗い部屋に帰ったりすると、また違うなんとも言えない寂しさを覚えた。
一人暮らしを不自由だとは思わなかったが、心にぽっかり空いた空白の部分をうめてくれれる存在を僕は欲していた。

そう、彼女という存在がどうしても欲しかったのだ。
ただ、今まで彼女という存在がいなかった。
よく恋愛漫画やゲームなどの主人公の説明にあるように「年齢=彼女いない歴」だったので、彼女の作り方はよく分からなかった。

それから、キャンバスライフにも慣れてきて、人見知りでコミュ障な僕でも少しずつだが色々な人との出会いがあった。

自分でも意外だったのが、高校までは共学だったにも関わらず、女子とほとんど話したことが無かったのに大学生になってから急に女性の友達が増えたのだ。

ただ、奥手なのは変わりないので何を話していいのか分からないし、どう振る舞えばいいのかさえ分からなかったが、その所属してグループの女性の中でも凄く気になる娘が居たのだ。

その娘の近くに別の男が近寄ると勝手に彼氏なのかなと頭によぎり諦めようかどうしようかと一人悶々とする日々を過ごた。
別のことで気を紛らわそうとするもそれが手につかない自分がいるのが分かっただけだった。

僕は気付いた。
初めて体験したこの想い「これが好きという感情なんだ」と。
好きという感情はきっとこういう気持ちのことなんだと思い、不器用ながら自分の想いを伝えようと決心をしようとするも、中々覚悟が決まらず思いを伝えないまま、その心地が良かったグループも段々居心地が悪くなってきて、僕は距離を置くようになる。

遠くから気になるあの娘を眺めてはこのモヤモヤを抑えることができず僕は自分でもよく分からないここの感情を募らせてしばらくの間過ごすした。

僕は思った、結局のところ親元から離れた所で居心地が悪い環境はどこにでもある。
地獄というほどではないが、この状況を打破したい。

結局の所僕は、自分にとっての天国つまりは居心地が良い居場所を見つけたかっただけなのかもしれない。
だからという訳ではないが、気になるあの娘が僕にとっての束の間の安らぎを与えてくれたあの時間を忘れたくない。
もっとあの娘といたい。
傍から見れば気持ち悪いと思われるかもしれないが、この気持ちを、どうしようもない気持ちは抑えることができない。

よし決めた。

僕はあの娘に想いを伝える。

もしあの娘に彼氏がいたとしても、この好きという気持ちは変えられないし、自分の気持ちは伝えて踏ん切りをつけよう。

あの娘には迷惑かもしれないけど、この気持ちを抑えることができない所まで来ているのだと僕は気付いてしまった。

どう転ぼうが、この顛末に決着をつけよう。

そう心に誓い、あの娘に久しぶりに連絡をすることにした。


ワイ「じ、実録!?!??

果たして続きは書かれるのでしょうか…

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