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コンセプトの意義

今ある商品のリブランディングプロジェクトに携わらせていいただく機会があって、コンセプトについて考えています。

コンセプトって、なんとなく理解していてもその意義や定義を説明するのが難しいと思いませんか。
大事だと言われてもピンとこない。わざわざ考える必要ある?という意見もあると思います。

昔とあるコンサルの方に「時代はどんどん進んでいくんだからコンセプトやターゲットを決めてもあまり意味はない」と言われたことがあります。

確かに鋭い経営判断で時代に合わせて戦略を変えることは大事だと思います。でもそのことと、コンセプトを軽視することはまた別問題かなと。

ということでここでコンセプトについて自分の考えをまとめておこうと思います。

理念とコンセプトの違い

理念やビジョンは根本的な考え・在り方など絶対にブラしてはいけない軸。
対してコンセプトは考え・在り方という部分は共通していますがより具体的な「方向性」を示すものです。

コンセプトの役割

目的に向かっていくためにはプロセスを踏まないといけません。
企業運営で例えると理念やビジョンを実現させるために事業をつくり、事業を成長させるために戦略をつくり、戦略を遂行するためにプロジェクトをつくり、プロジェクトを遂行するためにタスクをつくります。
コンセプトはこの段階ごとに役割を果たします。
図にするとこんな感じ

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この一連の流れには、もちろんですが「働く人」が関わってきます。
ここでいちばんに伝えたいことは、たとえ志は一緒でも人によって物事への感じ方、意見が違うということです。
なのである程度みんなで共通のイメージを持っていないとこの矢印の方向は一点に集中しません。なんか非効率ですよね。

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たとえば事業内容の部分でコンセプトが曖昧、もしくは存在しなかったとします。
そうすると戦略を絞り込むことができません。その下のプロジェクトはさらにズレて、ひとりひとりのタスクにも無駄が生じることになります。
この不安定な骨組みの状態で最下層から進めようとすると、まずプロジェクトがまとまらない、そして戦略がうまくいかない、事業が成長しない可能性があります。

もし時代の変化でニーズが変わり事業内容や戦略の変更があったときは、コンセプトを設定し直しその下の階層についても見直すのがベストです。

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共通イメージを作るために

コンセプトはキャッチコピーではないので奇抜性は重要ではありません。誰に何を提供してどんな価値を生むのかがイメージできるものがいいです。
例えばシャネルのコンセプトは「女による女のためのモード」、スタバは「サードプレイス」どちらも伝えたい価値観がイメージできます。

そしてさらにコピーやメインビジュアルなどで具体化し、みんなの共通イメージにブレが無いようにします。ここがしっかりできればチームのコミット力はUP!

とまぁ、自分なりのコンセプトの意義・定義を書いたのですが、実際にコンセプトを立てるのも難しいし、さらに落とし込むのも難しいのが正直なところ、、私も悩むばかりです。

でも重要視しているのか、軽視しているのかだけでも得られるものは違ってくるのかなと思います。ぜひみなさんの考えも教えていただけると嬉しいです!
最後までありがとうございました〜!

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