新しい自分に出会うために

呑んです。
休職し治療に専念し始めてから１年と２ヶ月が経過しようとしています。

最近は徐々に、以前に比ベてですが、最悪な状況に陥ることは減ってきました。
が、正直に胸の内を告白しますと、１年休んでこれか・・・と回復の遅さに絶望している私がいます。

そもそも治る（寛解）ってどうなればそうなったと言えるんだろう？

そんな不安を抱えている自分がいます。
正常な自分ってなんなのか？
このまま週に何回か動けなくなるのが当たり前の、一生薬と付き合っていく人生になるんだろうか？

怖いんです。
普通の状態がわからない、
それには間違いなく、私が生来ずっと異常な環境に生きてきた背景があります。

物心ついた時、家は安心できる場所ではありませんでした。
放課後はなるべく出かけるようにして、自転車でそのころの全財産を持ち歩かないと怖かったのを覚えています。
母にいつ取り上げられるかわからない、壊されるかわからない、そんな不安を常に抱きながら１０代を迎えました。

１０代になってからは常に希死念慮に支配されていました。
暴力や罵倒の日々に泣きながら寝て、重い気分のままぐしゃぐしゃの装いのまま学校に逃げるように登校しました。自暴自棄と空想に逃げていました。
辛い気持ちは常に歌に昇華させて自分なりに消化しようと必死でした。

２０になって家を出て、過去のことを忘れて生きようとした時も自傷行為的な恋愛を繰り返していました。
早く死にたいと思っていたから、一晩限りの痛いことも平気にしてみせました。
どんな危険なことも平気でやれました。
単に生き残れたのはラッキーだっただけなのではないかと思います。

環境が変わったことにより徐々に前向きになれた、そんなとき新卒入社してから半年で性被害に遭い、退社、同僚からのセカンドレイプに苦しみました。
それからはPTSDの症状に苦しみ、音楽も辞めて、昼職も続かずに水商売へ。
悪い男にも引っかかっていたので、借金生活が始まります。
その中でも必死にポジティブに振る舞っていたのですが、徐々にお酒に溺れていき、最初は単純に楽しめていた好きだったお酒に呑まれるようになってしまっていました。

そしてコロナが禁酒を試みるきっかけになり、初めてまともになれていた気がしていたフルタイムの仕事。そこで多忙からくるオーバータスクに躓き、休職をしたのが昨年です。
それからのことは過去のnoteでも書いた通りでした。

そうなんです。
こうして赤裸々に綴ってみるといつの自分が「正常」だったのか？
むしろ今までの私の生涯でまともだった時があったのかわからなくなってしまうんです。

なので最近は新しい自分を探しているように生きています。

今まで偽ったり見栄をはったり弱みを見せないようにと必死に生きてきました。
でもそのために常に無理をしていました。
背伸びをするのが当たり前になっていました。
そんな自分を脱ぎ捨てて、無理をしなくても済む生き方を見つけたいんです。

うつの寛解にかかる時間は人それぞれです。
１年で大丈夫になる人もいれば、数年、あるいはそれ以上の年月苦しみ続ける人もいます。
『ツレがうつになりまして』のツレさんも薬を飲まなくなるまで３年ほどかかったとありましたし、それに私の場合虐待などのPTSDの症状も混合しているのでもっと道は険しいかもしれません。
さらに寛解しても再発率も高いのがうつという病気です。

虐待当事者からすると「無理をしないこと」はすごく難しいことです。
苦しいを当たり前に生きてきたからです。
無理しないという当たり前のことができません。
自分が無理をしているという自覚ができないからです。

これには明確な答えはなく、自分自身で手探りで「本当の自分」を見つけるしかないようです。
今、自分は本当に心地よく笑えているんだろうか？
無理をしていないか？
さらにそれが仕事をしながらできるようにならなければいけないというのが難しいところです。

先日も病院で「頑張りすぎだよ」と担当医に言われたのですが、私的には普通に家事をして家で過ごしてたまに外に出て、をしていただけだったのです。私的には。
なのにそれで寝込んでしまう日が出てくる・・・

まだ道のりは遠いようです。
いえ、でも本当にうつは良くなったり悪くなったりの波を繰り返して、振り返るとあれ？良くなってる！と時間差でわかったりするので、焦らないようにコツコツいきたいと思います。

今は苦しいし焦ったいくらいだけれど、自分の本当の気持ちを把握できるようになれれば、絶対に今後生きやすくなれると思うので。
ここはそう自分を言い聞かせて時間をかけたいと思います。

暗闇の中に手を伸ばし、前も後ろもわからなかった状態から少しずつですが、光が見えてきた気がしています。
「新しい自分」を探して、これからも治療を続けていきたいです。
読んでくださりありがとうございました。