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悪者晒しをやめられない人たち
おはこんにちばんは、nonです。
書くネタないなーと思ってたら、1ヶ月空いてしまった。
筆無精になっている間、
ちょっと触れてみたい話題があったので語っていく。
炎上-不特定多数の負のエネルギー
ネット広告業界にいると、
広告に対するユーザーからのハードクレームを
ちょくちょく目にする。
使用されている画像や表現が不快だとか、
実際に申込みや購入をしてみたら広告で謳われている文句と違うとか。
そんなクレームも見かける日常を送っていたのだが、
少し前に担当したことのある案件が大きく炎上した。
(炎上時は担当外でなんのこっちゃという感じだった)
炎上のきっかけは、
画像権利者の許可なく画像サイトで販売された素材が広告に使われていた、
というもの。
そして、画像の無断使用はあくまできっかけに過ぎない。
広告画像についていた表現が事実に反する内容だったこと。
虚偽の内容の広告物が出回っているのを広告主が管理していなかったこと。
この2点の事実確認が、元々出た火をさらに燃え上がらせたのだ。
(どこかでこのニュースを目にしたことがある方もいるとは思うが、
どの案件か明言は伏せておく)
暴露ツイートは、10万レベルのいいね数をマークしており、
ニュースのコメント欄もアフィリエイターと広告主、
画像の無断転売者へのヘイトであふれていた。
ちょっと広告の裏側を知っているのでユーザー感覚がマヒした状態で、
この反響の大きさを観察していると
世の中の大体の人の人生にこの問題は関係ないのに
なんで自分のことのように感情的になっているんだろう?
と思う自分がいる。
当たり前だが、
素材を運用代理店に提供しない&
代理店の制作物のチェックを怠っていた広告主も、
虚偽広告といわれても仕方ないコピーで回してるアフィリエイターも、
自分所有の画像をネットに公開したまま野放しにしてる権利者も、
他人の画像を無断でちゃっかり売っている不届き者も、
出元を明確にするシステムを構築できていない画像サイトも、
みーーーーんなそれぞれ否がある。
誰が100対0で悪いという認識を変えるのは難しい。
その事を理解したうえで、
批判や攻撃的なコメントを世に届けようとしている人に
待ってと言いたい。
「正義の味方」という勘違い
![](https://assets.st-note.com/img/1668151922393-gbUNp7lTjl.png?width=800)
今はネットで意見を言えるプラットフォームもあって、
現実では話せない人とも繋がることもできる便利な時代だ。
だけど、ユーザーはたかが自分1人のアクションと思っているが、
自分の発信の影響力を見誤っている気がするのだ。
最近だと某宗教叩きの加速化により、
今まで見過ごされてきた問題の実態が判明し、
抑止力になることもある。
とはいえ悪事や失敗を大々的に取り上げ成敗、という
勧善懲悪を現実に落とし込みすぎるのも
健全じゃないなあとモヤモヤしてしまう。
脳科学者の中野伸子先生の正義中毒という言葉が指す通り、
悪事を働いたり、失態を犯してしまった人を
批判するとスカッとした気持ちになるのは分からないでもない。
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになるのです。
こうした状態を、私は正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」と呼ぼうと思います。この認知構造は、依存症とほとんど同じだからです。
寛容さはともかく表現に工夫を
予定調和で刺激のない世界も無味乾燥としていてつまらない。
だから、不倫や炎上、事故のニュースは注目を浴びやすい。
人間だから、センセーショナルな事象に興味をそそられるのは
仕方のないこと。
けれど匿名だからと言って、
本能の赴くままになんでも言いたい放題に
感情を対象にぶつけるのは違うんじゃないかなと思うのです。
(突然の敬語)
現実のコミュニケーションだったら、
皆もう少し気遣いできるのに画面越しだとどうしてこうも
言葉を選ばない人が多いのか。
オフラインでもオンラインでも、
リアクションするなり、テキストや声で情報を発信する限り、
その先に情報を受け取る人間がいるという想像はいつでも必要だ。
アンチコメや批判に便乗する人なんて見ないフリすればいいじゃんと
自分でも思いつつ吐き出してしまった。
他人に優しい世界であれ。
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