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【雑談】好きなものに向かって走る

私が、加入しているオンラインサロン「PLANETSCLUB」には「ランニング部」というランナー同士が交流しあうためのフェイスブックグループがある。

ランニング部のフェイスブックグループには、毎日の活動記録を載せるスレッドがあり、走ったランナー達が自身の記録を写真とともにアップしている。

そして、自身の走った記録の他に、桜や新緑など季節を感じる爽やかな風景もアップしており、ランニングを風景とともに楽しんでいる様子がとてもよく伝わってきて、ランナー同士のとても心和やかで素敵な交流がなされている。

私は、どちらかと言えば、最近は、アニメ鑑賞や漫画を読むなどのインドアなものが趣味であり、ランニングにはさほど興味がなかった人間ではあるが、ずっと家でアニメや漫画に浸っているのも不健康であるし、運動をする機会を増やしたいと思い、ランニング部のフェイスブックグループに入ってみることにしたのが、約1年半ほど前である。

入部当初は、私もランニングを習慣化しようと試みて、家の近所を走ってから写真をアップしたり、活動記録をつけたりもしていた。しかし、徐々に走ることが億劫になってしまい、それとともに記録をつけることもやめてしまった。

なぜ走れなくなってしまったのか。理由なんて、いくらでも無限に思いつく。外は暑いから or 外は寒いから、平日は仕事で忙しいから or 土日は平日に録り溜めたアニメを見たいから等々、そんなことを言い訳としつつ、走れない自分に免罪符を与え続けていたのが、今年のコロナ渦の春先のことであった。

その一方で、フェイスブックグループで、コロナ渦であろうと変わらずに活発に走りつづけるランナー達の活動記録を見ているうちに、私は、一抹の罪悪感も感じてしまうのであった。「今日も、走れなかった」と。

そんなモヤモヤを感じていた折に、コロナ対策で国が出した「緊急事態宣言」というものが解除され、徐々に経済活動が再開されるようになり、デパート、ショッピングモール、映画館などが通常営業に戻り始めていた。

そして、ちょうど同じタイミングで、池袋に新たな映画館がオープンするというニュースが、私の目に触れた。

「TOHOシネマズ池袋」が、2020年7月3日(金)、東京・池袋に新たに誕生する複合商業施設「ハレザ(Hareza) 池袋」内にオープン
https://www.fashion-press.net/news/29958?https://www.fashion-press.net/news/29958

アニメ、サブカルチャーを楽しめる空間の複合商業施設のうちの一つとしてオープンするというその映画館は、地図を見れば、いちアニメファンとして私が以前から通っていた「アニメイト池袋本店」とも目と鼻の距離である(さらにいうと、私の自宅も池袋から2キロ程度とほどほど近い距離に位置している)。

これだけのサブカルチャー関連の商業施設を集約してくれるとは、豊島区も粋なことをしてくれるものである。

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画像引用元 “極上のサウンドシアター” TOHOシネマズ 池袋 2020年7月3日(金)グランドオープン! https://www.tohotheater.jp/news/_ikebukuro2020.html

そのニュースと地図をみて、私の中で一つの妙案が思い浮かんだ。

「そうだ、走っていけばいいんだ。」

映画館にも、アニメイト池袋本店にも、走っていけばいいのだ。自宅からはたった2キロの距離である。しかも、走った先には、「アニメ、サブカルチャーを楽しむ空間」が待っているのだ。そう考えただけで胸がワクワクと踊るではないか。

そう考えた私は、さっそくランニングウェアに着替え、ランニングシューズを履き、街へと走り出した。明治通り沿いをまっすぐと走り、池袋東口へと向かう。走っている最中に、とてもワクワクしている自分がいることに気がついた。新作のゲームや漫画を買うときにオモチャ屋や本屋に向かうときの少年だった頃の気持ちを久しぶりに思い出した気がした。

自宅から走り始めて、15分程度で、TOHOシネマズ池袋、そしてアニメイト池袋本店にたどり着いた。意外と近いではないか。そして、驚くことにワクワクした気分で高揚しているせいか疲れも感じていない。

映画館の方は、まだ新作のアニメ映画は上映されていなかったが、アニメイトは営業中で、若い人で賑わいを見せており、せっかくなので、私は立ち寄ることにした(走った直後で息が荒い汗だくの中年男性がアニメイトにいるのも周囲を不快にさせてしまう危険性があるため、エチケットとして、息を整え、汗をふいて店に入っていったという点をお断りしておきたい)。

そして、新作アニメと漫画を存分に物色したのちに、走っても邪魔にならないサイズの漫画本を購入して店を出て、今度は自宅に向かって走り出した。新しく買った漫画が読めるという(かつて少年の頃に感じていたであろう)ワクワク感を再び感じながら。

以来、私は、自宅と映画館、アニメイトを走って往復する、というのを毎週の習慣としている。ランニングをしているという感覚よりは、「好きなアニメや漫画を見つけに行く」という感覚に近いものを感じている。

そして、この習慣が今も続いているということで、私は、とある気づきを得た。「人は、好きなもののためなら頑張れる」という普遍的な世界の真実である。

あれこれ言い訳をしてランニングをしなかった私が「好きなもののために」ランニングを習慣化できたのだから間違いない。気がつくと、あれほど感じていた「今日も、走れなかった」という一抹の罪悪感はどこかに消え去っていた。

代わりに、ただ「好きなものに向かって走り続けていきたい」という、シンプルなワクワク感を胸に2021年を迎えようとしている。

※オンラインサロン「PLANETSCLUB」bit.ly/planetsclub

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