【開催レポート】第4回公務員のキャリアをアップデートする会〜出戻り官僚。官僚→大手→ベンチャー→官僚〜を開催しました。

こんにちは。

先日の11月15日（金）に、「公務員のキャリアをアップデートする会」の第4回を開催いたしました。

場所は、いつもの浅草橋にある地方と世界を結ぶゲストハウス「リトルジャパン」

今回は、ゲストに農水省→朝日新聞→弁護士ドットコム→総務省といった官民両方のキャリアをお持ちの下山祐治さんにお越しいただきお話をいただきました。

今回は、かつて農水省の同僚だったリトルジャパン代表柚木さん（右）と、下山さん（左）とのトーク形式で進めるという形をとりました。

まずは、下山さんの思いを伺うということで、省庁で色々とお仕事をしていく中で、政府の反対側の立場も見てみたいという思いから、マスコミの朝日新聞社に転職。

朝日新聞では、地方支局での勤務をご経験。その過程で、地方では県警や県庁といった行政組織、さらには様々な地方の現場の取材経験を積まれたとのこと。

そして、東京本社へ転勤後は、経済部での勤務を経験し、かつて自分も一員だった国の省庁の取材することもあったとのこと。その後、ネットメディアのベンチャーである弁護士ドットコムに転職。

省庁、大手マスコミ、ネットメディアのご経験をへて、メディアは問題提起を行う良い外野であるが、やはりプレイヤーして世の中のルールメイキングを変える仕事を行いたいという思いから経験者採用を募集していた総務省に申し込み、採用されて現在に至るとのこと。

数ある省庁の中で、総務省を選ばれたのは、記者として地方の現場を回っているうちに過疎地の課題は深刻であり、人口が減少していく中でのAIなど情報通信技術の活用やテレワークなどの働き方改革などにより、地域を活性化していく必要性を痛感。

総務省は、AIなどの情報通信、テレワークなどの働き方改革、過疎地を含む地方自治体をどうするかといった困難な課題でありつつも、幅広い仕事をカバーしているため希望されたとのことです。

特に、記者経験が省庁の中で活かされていると感じる点は、失礼がない範囲で、人に対して聞くべきところは聞けるようになった事とのこと。記者としては知らないことを聞くのが仕事だったため、知らないことは恥ずかしい事ではなく、しっかりと聞けるマインドを持てるようになったとのこと。

また、省庁の経験者採用として、下山さんと同様に国の省庁経験者が採用され直すこともあるということで、省庁の人事としては、外の経験者を活かしたいという思いを持ちつつ、ある程度計算の立つ人材も採用したいのではないか、とのこと。

他の省庁やマスコミも経験した上で、総務省で働いてみて感じるところは、テレワークなどを推進している官庁だからか、上官がテレワークを取得していることもあり、組織全体としての働きやすさもあるとのこと。

今後、ご自身としても、記者時代にテレワークで、仕事を進めていたこともあったため、テレワークが世の中に普及していくのを推進しつつ、面と向き合ってのコミュニケーションも活発化されるよう相互に良い補完が出来るような仕組みづくりに携わっていかれたいとのことでした。

中央省庁とマスコミの違い、大手新聞社とネットメディアの違い、農水省と総務省との違い、様々な立場を経験されたからこそ分かるお話が聞けてとても参考になりました。

私が、お話を聞いてとても面白いと思った点は、省庁によっては、辞められた方の名簿を管理しておられるところもあるとのことです。

そのため、省庁を辞めたとしても、外で経験を積んでまた元の省庁に戻る　or  他の省庁にその経験を活かすといった官民人材の流動性を高める取り組みがあると、公務員を始めとする「パブリックキャリア市場」が活発化するのではないかと感じました。

今回のゲストの下山さんも、大手マスコミやネットメディアを経験されたからこそ、地方の現状やテレワークなどの必要性を体感して、その経験を省庁に活かそうとされているため、多くの公務員が民間企業などで経験を積むことは、総体として各省庁、地方自治体にとってプラスに働くと考えます。

今回も下山さんに限らず、中央省庁、公務員経験者、大学や教育現場、民間企業、地方行政、地方政治などパブリックなキャリアに興味がある多種多様な方々にお越しいただき濃い交流をさせていただくことができとても楽しかったです‼️

みんなで、リトルジャパンでご提供いただいた美味しいご飯もいただきました⭐️

お話いただきました下山さん、お越しいただきました皆様ありがとうございました😊

次回は、12月1日日曜に、さいたま市役所の島田正樹さんをお招きして、「人生100年時代の公務員のパラレルキャリア」をテーマにお話いただきます。

詳細はこちら↓
http://ptix.at/1olH4V

次回もこうご期待‼️