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2留既卒の就活戦記外伝 ノウハウまとめ

 ここでは、就活で役に立ったアイテムやその使い方、僕なりの就活に対する考え方やノウハウなどを書いていきます。

■業界地図

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 日経からも出ていますが、四季報から出ているこちらのほうがカラフルで見やすく、読んでいて楽しいと思います。本屋さんの就活コーナーに必ず置いてあるので買ってください。各業界(170種ほど)の情報が、見開き1ページずつで大まかに説明されている本です。業界の景気をお天気マークで表現していて(例えば、出版業界はどしゃ降りです)、乱暴に言えば、晴れマークがついている業界は儲かっているということです。志望業界を決める際にも、決めた後の業界研究の際にも大変役に立ちます。というよりこれがないと話になりません。エージェントに頼らず自分で就活をやるにあたって、最初にしたことがこの本を買うことでした。
 大げさに言えば、これに目を通せば現在経済界で起きていることのすべてが理解できます。就活関係なく面白い本です。

■銀のアンカー

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 大学によっては就職指導室に置いてあることもある、有名な就活マンガです。作者は『ドラゴン桜』などで有名な三田紀房氏。完結してから十年ほど経ちますが、全く古びない普遍的な就活の真実が描かれています。僕としては就活をする前に必ず一度読むことをおすすめしたい、就活生のバイブルです。
 特にお世話になったのが、第七巻収録の「自己分析アンカー」。

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 自己分析は箇条書きにするより、図や表を用いたほうが効果的です。この自己分析アンカーはその最たるもの。履歴書作成の際はもちろん、面接直前の確認のときまで使い倒した僕の就活の相棒です。

■新卒応援ハローワークを活用しよう

 実は新卒就活だと利用者が少ないハローワーク。しかし僕はこれはとてももったいないことだと考えています。ハローワークほど頼りになる就職アドバイザーはいません。なにしろ大学の就職指導課の中の人は、実はハローワークからの派遣ということもあるのです。
 ハローワークのおすすめの利用法は2つ。

・模擬面接を利用しよう
 ハローワークでは担当アドバイザーを指名し、模擬面接をしてもらうことができます。職員には元人事経験者も多くアドバイスは実に的確。そしてエージェントと違いお金が絡んでいないので、徹底的に求職者の味方。100%信頼できます。
 予約の際は電話で一週間くらい前にアドバイザーさんの予定を抑えてもらいましょう。一時間、マンツーマンで徹底指導してもらえます。

・合同面接会を利用しよう
 定期的に開かれる面接会などのイベント。これに出展している企業は採用に意欲的なところが多く、優良企業もたくさんあります。ハローワークの求人の質は玉石混交と言われますが、その見分け方としては「リクナビ・マイナビにも求人を掲載している企業」というのがおすすめ。大手ナビサイトに求人を掲載するにはそれなりにコストがかかるので、それだけ採用にしっかりと金をかけている(かけられる)企業だということです。逆にハローワークにしか求人を掲載していない企業は少し注意が必要かもしれません。

■履歴書は自分でPC作成

 履歴書は絶対に紙ではなく、自分で作るべきです。一社ごとに手書きするとか面倒すぎ。それだけで消耗してしまいます。PC作成なら志望動機以外は使いまわせるので、応募する際の面倒ハードルがめちゃくちゃ下がります。自分で作ればレイアウトも自由自在ですから、あまり書くことがない項目はスペースを少なく、逆に書きたいことが多い項目はスペースを大きめに取ったりもできます。
 これは実際に僕が使っていた履歴書のレイアウト。

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 ほぼリクナビのopenESそのまんまです。僕はGoogleドキュメントで作りましたが、もちろんWordで作ってもいい。転職ならともかく新卒の就職活動において、A4用紙に収まりきらない情報は不要だと思っています、個人的には。面接官だって読むの疲れちゃうでしょう。
 印刷するときは、コンビニのプリンターでOK。一枚80円の光沢紙がおすすめです(通常の印刷紙だとさすがにペラすぎな感じがします)。

■業界研究を志望動機に活かす

 就活戦記②で語っている通り、僕は『業界研究の頑張り』を行動力を発揮したエピソードとして自己PRにしました。そしてもちろん、業界研究は志望動機作りにも役に立ちます(というか本来業界研究ってそのためにするものです)。

 業界研究の手順は、
①業界地図を読んで志望業界を仮決定
②業界研究本を読んで業界の基礎知識を身につける
③OB訪問、展示会参加、企業商品を自分で買ってみるなど研究を深める

 ③に関しては、僕は業界展示会に潜り込んで、企業ブースをまわってお話を聞きました。しかし他にもまだまだたくさんやり方があると思います。たとえば化粧品、食品業界などのBtoC企業なら、志望企業の商品を自分で買ってみて、競合他社の商品と比較をすることなどがおすすめです。

■魅力的な志望動機──3つのクラス分け(例文つき)

 志望動機には3つのクラスがあります。
・業界志望動機
・会社志望動機
・職種志望動機
です。これがごっちゃになっていると良い志望動機はできませんし、面接の受け答えも混乱します。先ほどの業界研究は、
・業界志望動機「展示会で電子技術の発達に感銘を受け〜」など
・会社志望動機「貴社は健康志向の食品を作っておられ、他社に比べて〜」など
・職種志望動機「入社したら、営業として貴社に貢献したいと〜」など
といった具合で活かすことで、説得力のある志望動機を作ることができます。

 また、実際に志望動機を書く時は、
①夢(貴社で働くことを通じ、〜に貢献したい)
②業界志望動機(〜でこの業界に魅力を感じている)
③会社志望動機(〜な点で貴社を志望している)
④職種志望動機(入社したら〜がしたい)
 このフレームワークで書くと上手くまとまります。

例:冷凍食品メーカー
①貴社で働くことで、食を通じた喜びと健康を世界中に広めたいと考えている
②食べるのも料理も大好きで、食品業界に働きたいと考えていた
③貴社の冷凍食品は他社と違い健康志向であり、私自身お弁当を作るときに好んでよく使う。そんな貴社の食品をもっとたくさんの人に知ってほしい
④具体的には、海外営業として貴社の商品を世界中にPRしたい

 僕は食品業界志望ではないので、とりあえずといった調子で作ってみましたが、いかがでしょうか。おそらく②はもう少し具体的なエピソードで肉付けしたほうが良いでしょう。このフレームワークを使って、自分だけのオリジナリティ溢れる魅力的な志望動機を作ってみてください。

 読んでいただいてありがとうございました。この記事があなたの就職活動の助けになれば、それに勝る喜びはありません。

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