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2留既卒の就活戦記④ 決戦、最終面接

前回のあらすじ!
撃 鉄 を 起 こ せ 

決戦、最終面接

 第一志望企業の最終面接を受けるために乗った新幹線のなかで、僕はこれまでのことを考えていました。
 どうしても就活に立ち向かえず、フリーターのまま大学を卒業したこと。
 就職エージェントのセミナーで一週間雑居ビルにカンヅメだったこと。
 たいして興味のない求人をモヤモヤしながら受けていた日々のこと。
 自分の志望、やりたい仕事を真剣に考え始め、就活が楽しくなったこと。
 内定が出ないまま季節だけが過ぎ、焦りを募らせた秋と冬のこと。
 ようやく手にした内定を辞退し、納得のいく条件の求人を探すことを決めた、先週のこと……

 やれることはすべてやった。ハローワークでたっぷり模擬面接もやった。想定される質問の受け答えや、最終面接で重要視される事柄も頭に入っている。
 あとはいくだけ。
 一時間前に現地に着いた僕は、近くの喫茶店でコーヒーを飲んで落ち着いたあと、鏡で身だしなみを確認し、会場へ向かいました。

■終わる就活

 面接を終えた僕は、確かな手応えを感じて東京に帰ってきました。

 最終面接はそれまでの面接とは全く違います。一次面接や二次面接では過去や志望理由などから「仕事ができそうか」測られますが、最終面接では求職者の「人間性」を深く掘り下げられます。最終まで進む時点である程度の見込みはあるから、あとは人間として信頼できるか見られるというわけです。
 そして、僕の面接のポイントはやはり留年、そして既卒になったこと。そして、それを素直に反省し、そこから何を学んだか。
 格好をつける必要はありません。傷つくことを恐れないこと、失敗しても何度でも立ち上がること。それを素直に伝えれば大丈夫です。

 面接の翌々日、僕は内定をいただくことができました。まずはTwitterで応援してくださったフォロワーさんへ報告。次に両親に電話(普通逆じゃね?)。そして他の選考中だった企業への逆お祈り連絡──これ最高に楽しかった。末筆ですが……貴社のますますのご繁栄をお祈りしております……!

■入社、心のむこうに

 今僕は、4月1日の入社を待ちながら、アルバイトなどして過ごしています。入社してからも色々あるでしょうし、もしかしたら転職を決意して再び就職活動をする時が来るかもしれません。しかしどんなことがあろうと、苦しくも充実したこの一年が、僕を支えてくれると信じています。

 読んでくれてありがとうございました。あなたの人生にも幸運があらんことを!ハレルヤ!

サポートされると五体投地して感謝します