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2留既卒の就活戦記② 自己PR、業界研究、重ねて

前回のあらすじ!
チカイはエージェント就活をやめることにしたよ

■自己PR、業界研究、重ねて

「自己PRが無ぇ……!」
 志望業界を部品業界に決め、これからの就活戦略を練っていた僕は、血を吐くように呟きました。
 薄々わかっていたことでしたが、僕には履歴書でPRできるような経験がなにもありません。バンドに小説研究会と色々と手を出してはみたものの、結局サークルは全部やめてしまいましたし、学業は2留に加えてGPA1.2という惨々たる有様です。唯一やっていたのはアルバイトくらいですが、一年以上続いた試しがなく転職を繰り返していたため、自信を持って話せるエピソードがありません。根本的に飽き性なんでしょうね。
 困った僕は本屋で就活本を買いあさり、そこでひとつの光明を見出します。

「何も無いなら、就職活動の頑張りを自己PRにすればいいじゃない!」

 他の就活生が絶対にやってないレベルで業界研究をやり、その行動力をPRする。それが、後に僕を内定まで導いた就活戦略でした。

■展示会、侵入

 具体的に僕がやった業界研究は2つです。
・業界研究本を読む(こーいうやつ)

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・業界展示会に行き、市場調査をする

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 企業が自社ブースで商品を展示し、商談をするためのイベントです。東京ビッグサイトなどでよくやっていますね。コミケで有名ですが、ビッグサイトは本来こうした展示会をやるための施設です。僕はここに紛れ込み、(失礼ですが)暇そうにしている営業マンを片っ端から捕まえてお話を聴かせてもらいました。

■業界研究の価値は

 これをお読みの方は、「いったいそんなことがなんの役に立つんだ?」と思われる方もいるかもしれません。実はその通りで、展示会に行って社会人の方にお話を聴いたことは、直接的にはあまり役に立ちませんでした。業界について知りたければ、本を読むのと、それこそ説明会で質問をすれば十分だからです。
 しかし、この経験は僕の就職活動の大きな支えになりました。自己PRにはこのエピソードを書けるようになりましたし、ブースを訪問した企業のいくつかは、後に実際に応募して、面接でおおいに話が盛り上がりました。また、生き生きと商談をされている社会人の先輩方を見て、就職活動のモチベーションも上がりました(志望動機にもそれを書きました)。そしてなにより、無茶でもなんでも行動する、とにかくやってみるということを身体で覚えられた。これは大きな自信になり、面接で物怖じするということがなくなりました。

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 僕が思うに、就職活動で大事なのはこの「とにかくやってみる」という姿勢です。例えば、「どうせ受かるわけがない」と諦めて大手に応募しないのはとてももったいないことです。説明会だけでも行ってみれば思わぬ発見や勉強があるものですし、志望動機や自己PRはそうした企業との出会いを繰り返すなかで磨かれていくものです。直接内定に結びつかなくても、OB訪問、業界研究、各種セミナー、なんでもいい!とにかく行ってみる、やってみることです。それが後に自分の力になります。

 かくして自己PRと自信を手に入れた僕は、リクナビ・マイナビを通じて志望業界の企業に片っ端から応募し選考を受けていきました。そしてついに、最初の内定を手に入れることになります。

 

サポートされると五体投地して感謝します