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キクイモとアメリカ先住民 インディアン

キクイモは北アメリカ原産、
先住民のアメリカンインディアンが
栽培していたと
知られています。

菊芋が日本に伝わったのは1860年頃(ペリーの黒船来航時の頃)だと
言われています。

また、ヨーロッパに菊芋が伝わったのは、
1600年代だそうです。

共通していることは、大航海時代と重なることです。

ここでは詳細は述べませんが、白人から
インディアンへの迫害、大虐殺がなされた時代です。

このことから、
先住民のインディアンから、
食文化、栽培している野菜を奪い取ったのではないか、と想像できます。

その中にキクイモが含まれていたと思います。

17世紀以降にフランス料理の発展があったことから、
いつしか、品種改良で色鮮やかな紫色、
赤い色のキクイモ等が生まれたのかもしれません。

詳しい本が見つからず、想像です。

しかし、キクイモの原産は北アメリカ、
先住民のインディアンが栽培していたことはわかっています。

菊芋協会の高橋玄朴さんのキクイモの本では、
日本に伝わった菊芋に関しては、
キクイモは白いものだそうです。

原産国のアメリカから
日本にキクイモが持ち込まれました。
このことから、
日本に古くから栽培されていたものは、キクイモの原種に近いそうです。

いつの日か、近年になり、
健康ブームで紫キクイモがイヌリン等の数値が高く、人気が出てきました。

ただ、以前の記事で述べましたが、
フランス菊芋(紫菊芋)は品種改良されたものです。

そして、高橋さんによると、
実際のところ、品種による栄養価等の差異は
大してないそうです。

健康ブームでキクイモが知らぬ間に品種改良、
健康商品化とされていることに
危惧されていました。

栽培環境で何か変わりはあると考えられますが、
ほぼ話にあがりません。

ニンジンでも栽培環境や
栽培方法で味や栄養は変わるはずです。

甘くするなら、動物性堆肥を使えばできる話も聞きます。

現在でも、
より栄養素等が多いという菊芋の新しい
品種が作られているようです。

品種による栄養価などの違いが特に
大差がないなら、
どの品種のキクイモでも良いと思います。

高橋さんは、紫色のキクイモと白いキクイモを一緒に育てられたそうですが、
紫色のキクイモが白くなったそうです。

これは私も全く同じ経験をしました。
紫色が薄くなり、
白いキクイモのようになってしまいました。

白が圧倒的に紫や赤を抑えています。
白いキクイモが増えたようにすら感じます。


何となく、先住民インディアンの意地が
伝わってきているように感じました。

原種、在来種が生命力、繁殖力が強かった、
ということです。

おそらく、酵素も強いものだと想像します。

もう一点気がついたことは、紫キクイモの多くは、キクイモの付け根が大きいものが多いです。

付け根の部分です。1-2cmは切ります。これ白くなった紫キクイモです。


この付け根の部分は、茎と根の境界部分です。
食用時には切り落とします。

付け根が大きいだけ、ロスも多くなります。

水分が付け根からも出るのか不明ですが、

春になって、発芽の時期に入ると、
菊芋の水分が減ります。

水分が抜けると、菊芋はスカスカになります。
その時期が早いのが、紫菊芋でした。 

(私個人のキクイモ栽培の経験によることです。 場所や栽培条件が異なれば、違う結果になるかもしれません。)

今となっては、白いものだけ、
原種に近いものだけを栽培すればよかったかな、と思いました。

紫色の華やかさは好きなのですが、
元祖にはかなわないということでしょうか。

栄養価に関してですが、
仮に紫菊芋の方がイヌリンが多いにしても、
体への吸収率はどうなのか疑問です。

濃ければいい、多ければ良い、という考え方は波動学の
本では実験等で否定されていました。

濃度が濃いと、吸収率が下がる話は衝撃的でした。

漢方でも薄いものが体に吸収されやすいということで、
あえて2番煎じを使うことが
あるくらいです。

サプリメントが濃すぎて効きにくいという理論と同じです。

キクイモを無水調理すれば、
キクイモの水分が出てきます。
冷めるとゼリー状になります。
その量を見れば、十分なイヌリンの量があることが
わかります。

栄養価、科学的根拠、など
基本情報としては必要かもしれません。

ただ、それよりも大事なことは、
先住民インディアンがどのような生活をしていたのか、

食べ物をどのように考えて栽培していたのか、
といったことだと考えています。

おそらく、野菜の科学的な分析は
していないはずです。


白いキクイモが圧倒してきたのは、
先住民インディアンからの警告かメッセージに思えてきました。

植物の成長で見せられてように感じます。


ロビン・ウォール・キマラーという
アメリカンインディアンの方がおられます。

書物を見る限り、資本主義や科学優先とは異なった考え方です。

 自然、植物への敬意を本の内容から感じます。

どちらかといえば、縄文時代のような
自然を神のように考える生き方のようです。

健康野菜のアピオスも
アメリカンインディアンが栽培していました。

健康の秘訣やポイントは、栄養価よりも
生き方や生活、考え方の中にあると思えてなりません。

自然農法と共通する点や手本のなる考え方が
先住民のインディアン、
また在来種の野菜そのものにあると思います。


先住民の方は、体力がある人々が
多かったそうです。

必要以上に植物を取らないこと、
野生動物を大切にすること、
などの話しも聞きました。

きっと他にも大事なことがあるように思えてなりません。

もともとどのような植物で、
なぜ先住民こインディアンがキクイモを栽培し始めたのか、

アメリカンインディアンの生活や
生き方に敬意を持つことが大切に思えてきます。



白いキクイモです。
紫キクイモ、色鮮やかできれいです。
白菊芋
秋から春先まで収穫可能、栽培容易、不耕起栽培、自然農法が最も簡単にできる野菜です。サツマイモのように寒さにも強い。またとてもおいしい野菜です。

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