洗剤

洗剤を全く使わず、
生活しています。

使っているのはアレッポの
せっけんと
青森ヒバ。

ヒバ水(ひばウォーター)という、
青森ヒバの木屑や木片等を
煮出して成分を抽出したもの
を使っています。

過去に青森ヒバの端材で
小物を作った時、

ヒバの削り粉が防虫になる話を
知りました。

ノコギリで木材を切れば、
その時に出る木の粉を使えば、
費用もかかりません。

初めはヒバ油を使っていたのですが、
ヒバ油はエッセンシャルオイルのように
濃厚です。

ヒバ油はアルコールやレシチンなどで
溶かして、水に混ぜる必要があります。

でも溶かすこと、
なかなかうまくいきませんでした。

そのため、
初めはヒバウォーターを
買っていました。

ヒバウォーター、
実は結構重宝していて、
水でさらに薄めて霧吹きで使う。

虫除け、殺菌、消毒、消臭、
また寝癖直しとして、頭に少し霧吹きで
かけていました。

案外すっきりするのと、
アルコールよりも
使っているときの感じは
快適でした。

ただ、これって、もしかしたら、
似たようなものは作れるんじゃないのかな、って思いました。

ヒバのチップを水から煮て
やってみたところ、簡単にできました。

当初は家に出る虫除け対策として、
青森ヒバチップをを使い始めました。


当たり前のように毎日家で出会っていたムカデは、
ほとんど出会わなくてすみました。

材木屋さんに言われた、クスノキも併用していたので、
ヒバか不明ですが、効果はあったと思います。

ヒバチップをアミに入れる、
あちこちに青森ヒバの木材を置く、
などです。

玉ねぎや野菜入れのアミを
ホームセンターで購入したものです。ヒバチップを入れて、あちこちにつるしていました。


青森ヒバ自体はとても
高価な木材ですが、

むしろ割れてて、
端材なら、比較的安価出てに入りやすいです。

虫除けの用途で探すと、
傷や見た目は関係ありません。

青森には青森ヒバだけを
扱う材木屋さん等があります。

問い合わせてみると、
結構容易に手に入りました。

カンナの削ったあとのもの、
ヒバチップ、その他、
カマボコ板サイズの切れ端などです。

ヒバチップは、床下材としても使われていることがあるらしく、
手に入れてみました。

お米の袋、満タン分くらいです。
青森からの配送料等は結構かかりますが、
殺虫剤よりずっといいです。

ヒバであれば、よほど濃くして飲みなどしない限り、
そう問題はありません。

ボールに入れて
インテリア/虫除けにもなるし、
わからない程度に香りがする。

やかんでヒバチップを煮出す。
ほのかに香りが出る上、
ヒバウォーターのようなものはできます。
ヒバチップは、一回だけでなく、
何回も煮出して使っています。
ヒバの成分がでるので、ペットボトルなどに入れて
なくなってきたら、またつくる。結構経済的です。

また猫のトイレや
クッションなどにも時々
ヒバ水のスプレーを噴射していました。

そうすると、嫌な匂いが消える。

人がきたときも、猫の匂いがしない、ってよく言われました。

さて、その青森ヒバの端材やチップ、
水から炊くと、ほのかに香りがします。

よくよくみると、
少し油が浮いていました。
ヒバ油ですね。

鍋で
ヒバチップを煮出す。

冬場なら、部屋も温まります。

ほどほどの色が出て、
ヒバウォーターとは
作り方は違うけれど、似たようなものは
大量にできます。

正しいかどうか、
ヒバ油の効果があるかは、
不明です。でも、少なくとも消臭には効いています。

アルコールとは異なりますが、
十分な殺菌効果ものぞめそうです。

もし濃さをもとめるなら、
ヒバ油をうまく
アルコールや水で溶かす必要が
あります。

ただ、成分は濃ければ効くというわけではありません。

成分が濃すぎると、消化できない、
あるいは
濃すぎるが故に効かない、
ということがあります。

洗剤をたくさん入れるのと同じような
原理とも言えます。

サプリメントや健康食品の
場合もそうですね。

それはさておき、程よい薄さ、
薄すぎるのではないか、
と言えるくらいのものが、
消臭に使えている。

洗濯にもちょうどいいです。

ヒバウォーターを少しだけ入れて、
桶か洗濯槽につけ置きして
洗う。よほどの汚れでなければ、
いい感じで洗濯できています。

洗剤に関しては、
思うことがありました。

以前、都会に住んでいた時は、エマールやボールドンなど、
いい匂い、って思っていました。


ところが、地方に移住して、
自然に近い生活を
はじめると、合成洗剤の香りが苦手になりました。

洗剤は結構強烈な匂いに感じてきました。
どうやら香害、て言われていることもあるくらい、
苦手な人にはきついです。

合成洗剤は、つくられた匂いなわけで、
本来であれば、受けつけにくいものだと思います。

界面活性剤のことも、
安全そうなもの、
手にやさしい、石油系界面活性剤不使用、などというものに
切り替えてはいました。

それでも、やっぱり、どうも好きになれなくなってしまった。
それとどうもどこが優しいのか、
成分を調べれば、安全に思えそうなだけでした。

たまたま読んでいた複合汚染という本の下巻に
洗剤の話が出ていました。

約50年前の話です。
有吉佐和子さんは小説家ですが、
わかりやすく書いてくれています。

合成洗剤よりも、粉石けんの
方が汚れが落ちる、というのです。

当時のクリーニング店の業界では常識だったらしく、
合成洗剤は値段が高い割には、
汚れが落ちない。

高度成長期、公害が
社会問題になっていた時代です。
(終わったわけではありません)

粉石けんはお湯で溶かさないと、
本来の力は出ないのですが、
その手間を省くのが、合成洗剤だったそうです。

多大な宣伝で、大手メーカー等から
合成洗剤が一般家庭で広まっていた。

有吉さんによると、
お風呂の残り湯で前の晩のうちに粉石けんを溶かしておけばいい、
ということでした。

(約50年以上前の話ですが、過去の問題をわかりやすく説明。
日本のものが安心安全という、神話が簡単に崩壊してしまうくらいです。)

昔は水を大切にし、お風呂の残り湯も洗濯に活用して
いたものですが、今は少ないかもしれません。

ただ、粉石けんで汚れが結構落ちるというなら、
今でもそのまま活かせられると思います。

何しろ、当時のクリーニング店の
イチオシだったのが粉石けんです。

昔と今の衣類の汚れってさほど変わるはずはない。
粉石けんで汚れがよく落ちるなら、
合成洗剤がなくてもいいわけです。

本来混ざらないものを混ぜるために使うのが
界面活性剤ですが、
その汚染に関しては、
相当ひどいものだったようです。

色が白く、酵素の力、などの宣伝が
あったようですが、たぶん今も似たような感じですね。

私はヒバウォーターで十分なのですが、
おそらく水がいいからだと思います。

水源が井戸らしく、水がやわらかい。
洗濯もさほど洗剤いらないのでは、
って思って洗剤を使わずに、
水だけで洗っていました。

ヒバ水を少し入れ、
つけ置き時間を長めにとってやれば、
洗濯はできているようです。

もし洗浄が不十分か汚れがひどい場合は、
粉石けんを溶かして使おうと思います。

でも体も頭も、食器洗いにも使える
アレッポのようなオリーブオイルの石鹸で
まずは試すかもしれません。

アレッポの石けん
アレッポからの贈り物
マルセイユ石けん、
など、シリアやトルコで伝統的に作られている石けんのことです。

石鹸も余裕があれば作ってみてもいいとは思いますが、
おそらく、中東で豊富にあるオリーブを使ってつくる
石鹸が最高に思えてくる。

以前、製造工程の話や長期熟成してつくること、
また社長さんが石鹸の出来具合の味見をしているのをみて、
これを超えるせっけんってそうないのでは、と思いました。

意外にも安く、気楽に使えるのもいいです。
ちょっと独特な香りではありますが、
私は気に入っています。


むしろアレッポで全身を洗った時の爽快感は、
かなりいいものです。

ちなみに先の青森ヒバですが、
似て非なるものとして言えるのは、
米ヒバ(ベイヒバ)です。

黄色っぽい色が青森ヒバと
似ているだけで、

米ヒバと呼ばれるようになったそうです。どの木も正式な学名で
見ないとダメだ、と
著者の方は言われていました。


青森ヒバや木材について、結構詳しくかかれています。
ヒバに関係なくとも、木材に関心があれば、
一度でも読んでおくととてもいいと思いました。

能登ヒバも厳密に言えば同じなのですが、青森ヒバとは年月が違います。

青森ヒバは樹齢150-300,500年などですが、能登ヒバはまだ歴史が浅く、
樹齢数十年程度だそうです。



ヒバの絵本ですが、ヒバの魅力が
あらためてわかります。

年月の重み、樹齢だからこそ、
有効成分ヒノキチオールがあるというのです。

日本のヒノキにはなく、
台湾ヒノキと青森ヒバにしかないのが、ヒノキチオール。

色々と紛らわしいです。
要は青森の青森ヒバを選べば
間違いない、ということです。

まさか材木の業界に嘘偽りはないとは思いますが、ヒバが米ヒバとして通っているのかもしれません。

台湾ヒノキは樹齢2000年などで、
今は伐採が禁じられているそうです。

過去に切り出されたものや端材、
傷ものであれば、手に入ることがあります。

青森ヒバ、アレッポなどの石けんにせよ、どれも嫌な感じがしないのは
合成じゃないからだと思います。

うまく使っていきたいところです。
先にも述べましたが、ヒバも
濃すぎるのは有害でダメだそうです。

となると、ヒバウォーターを買うか、
ヒバ油で作るか、
あるいは自己責任ですが、

ヒバチップを煮出して似たものを
作ってみるか、で十分だと思います。

竹炭や牡蠣殻がたくさんあうなら、そういったものを
うまく使うのもいいと思います。






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