夢の話
人の夢の話程つまらないものはない、と言われるが、今日は自分の夢の話を書こうと思う。
一昨日の真夜中、私は大変魘されて両手を上げて「引っ張って!引っ張って!」と叫んだそうだ。
夫が言われるままに引っ張ったらフニャフニャいいながらねむりに落ちたとか。
私は悪夢を見て魘されることがよくある。
半年ぐらい前だったか、ベッドの左側にある窓から人が入ってきて腕を引っ張られる夢を何日か続けて見た。
そのたびに「引っ張って!」とか「追い払って!」とか「この人どかして!」とか叫んで夫の安眠を妨害したので、さすがに参ったのだろう夫が私の枕もとに太宰府の疫病退散のお守りと盛り塩を置いた。
それ以来落ち着いたので、夫はそれが効いたのだと思っているようだ。
効いたのだろうか?
夫はお守りと盛り塩を置いた時に「これでもう大丈夫!」と言った。
その言葉が私の精神に効いたような気がする。
半年ぐらい前のその夢は割とはっきり覚えている。
母の三回忌の前後の事で、なんとなくイヤな感じがしたからだ。
(イヤな感じとは何か、ということはまたいずれ、気が向いたら書くことにする)
しかし一昨日のことは、どんな夢だったのかも叫んだこと自体も覚えていない。
なんだったんだろう、どんな夢だったんだろう、自分のことながら知りたい。
子どもの頃からはっきりした夢をよく見てきた。
まだ母親の隣で寝ていた頃によく見た「丸まって寝ていたら息苦しくなって、ふんっ!と体を伸ばしたら顔が外に出て息ができた」という夢は、多分生まれてくるときの記憶なんだろうなと思う。
夢の中にだけ出てくる街、店、デパート、商店街、劇場、駅など、いまでもよく覚えているものがいくつもある。
それは多分、夢を見るのが好きで、目が覚めてから見ていた夢を反芻するのが楽しみの一つだったりするからだと思う。
またあそこに行きたいなあ。
次に行ったらあの店に入ってみよう。
あっちの道を使ってみよう。
反対側の階段で降りてみよう。
・・・そう思っていると夢の中でまた同じところに行けたりするのだ。
自分に絵が描けたらなあと思う。
この道をこういったらあそこに出て・・・と、地図にだって出来るのに。
金縛りも頻繁だった。
10代後半が一番ひどくて、幻覚も伴って本当に辛かった。
すぐそこにいる父が、金縛りに苦しんでいる私に向かって「また金縛りかよ、はははっ」とものすごく悪い顔で笑っていたことがあったが、もちろんそれも幻覚だった。
金縛りは、最初のうちは指1本でも動かせれば解けたのが、慣れてくると(?)それでは解けなくなって、出ない声を無理やり出して近くの人に起こしてもらおうとするようになった。
その声があまりにも不気味なので、近くにいる人はびっくりするし怖いのだ。
高校生の頃、心配した親に精神科に連れていかれたこともあるが、優しい顔のお医者さんに「大人になれば治るよ」とにっこり笑って言われただけだった。(因みに大人になっても治らなかった)
1970年代後半の頃だが、あの頃はまだ金縛りのメカニズムは解明されていなかったんだろうか?
あるいは、睡眠導入剤のようなものの安全性も今ほど高くはなかったのかもしれない。
今だったらどうなんだろう、何か眠れる薬とか安定剤のようなものが出るのだろうか。
最近は金縛りになることはほとんどなくなった。
でも相変わらず夢はよく見る。
でも悲しいかな、若い頃の様には覚えていられないのだ。
楽しい夢も多いのに。
懐かしい人も出てきたりするのに。
ただ最近は、駅で電車を待っていたり、電車に乗ってどこかに向かっていたりする夢が多い気がする。
それって、「そろそろ次のステージに行くんだな」っていう予感があるからなんだろうか?
まだどこかに到着する夢は見ていない。
そのうちそんな夢も見るんだろうか。
楽しみなような怖いような・・・?
ここまで読んでくださった奇特な方はいらっしゃいますか?
夢を面白がっている身としては、時々どうしても話したくなるんです。
つまらない話にお付き合い下さり、ありがとうございました<m(__)m>
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