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\\人として成長できるIB教育//
こんにちは!
前回に引き続き DP の
コア科目について説明していきます。
今回は
CAS(Creativity, Activity&Service)
を紹介していきます。
CASとは
CASと書いて、キャスと読みます。
Creativityー創造性
Activityー活動
Serviceー奉仕
の3要素から成り立つ活動です。
それぞれ
Creativity
Activity
Service
の頭文字を取って、
CAS です!!(笑)
母校のシラバスには以下のことが書かれています。
「創造性・活動・奉仕」(CAS)は、DPの「コア」を構成する3つの必修要件の1つです。生徒は、プログラムを通じて、教科学習と同時並行して多岐にわたるCASの活動を行います。CASは、3つの要素で構成されています。3つの要素は、活動の中で、さまざまに組み合わせられます。
CASでは、体験的な学習を通じて、生徒の人間的成長と対人スキルの発達を促します。同時に、DPでのアカデミックな学習による重圧を和らげるという重要な側面もあります。良いCASプログラム とは、やりがいもあり楽しくもあり、自己発見の契機となるものです。各生徒の出発地点はそれぞれ異 なるため、目標もニーズも異なりますが、多くの生徒にとって、CASの活動は意義深く、人生を変えるような経験となります。
簡単に言うと、
「課外活動」です。
しかし、いくつか条件があります。
・必ず Creativity, Activity, Service のどれかに関わる活動をしなければならない。
・最低18ヶ月間続ける(推奨)
・CASの活動を記録し、振り返りをしなければいけない
・CASの活動を通して7つの主要な学習成果を達成しなければならない
厳密な条件ではないですが、
基本的に上記のことを満たしていなければ、
CASとしてCASアドバイザーに認められません。
※CASアドバイザー
→CASに関すること全てを担当する先生のこと
CASは他のDP科目とは異なり、成績がつけられません。
CASの活動が
認められる or 認められない
という感じで、CAS アドバイザーに認められればOKです。
CASレポート
多くの普通の課外活動だと、
やって終わり!
という感じかもしれないですが、
CASでは、その活動を通じて
自分の成長や弱点を振り返る、
振り返り活動がとても大切になります。
私の学校では、
CASの活動を1つするたびに、
1つの CAS レポートを提出します。
以下に実際のCASレポートの例をご紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1691373454396-KArYUcXm9r.jpg?width=800)
1つのCASの活動ごとに、このレポートを書きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1691373518295-3ShCq9BiBh.jpg?width=800)
正直、毎回CASレポート書くのが面倒臭かったです😅
![](https://assets.st-note.com/img/1691374318392-xLufFQVdQg.jpg?width=800)
活動を開始します。
![](https://assets.st-note.com/img/1691374389033-rgT1iKDAFO.jpg?width=800)
再度アドバイザーにサインをもらいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1691374446902-iN6xVFeXdr.jpg?width=800)
私は、役割や、活動内容をメモしていました。。
![](https://assets.st-note.com/img/1691374498893-3RbKF4D66r.jpg?width=800)
左側にある問いに答えながら、振り返ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1691374622190-df80VhAkif.jpg?width=800)
最終チェックで、保護者署名・印鑑と
CASアドバイザーからのサインをいただきます。
これで、レポート1つ完成です!
ちなみに、
私は10個の CAS を行ったので、
このレポートを10個書きました(笑)
7つの学びの成果
CASの活動が認められるためには
1年半の CAS を通じて
「7つの学びの成果」を達成したことを
証明しなければなりません。
その7つの学びの成果とは以下のことです。
・自らの長所と成長すべき点を認識する
・課題に挑戦し、その過程で新しいスキルを習得する
・自らCAS活動を計画し開始することができる
・活動を継続し、やり遂げる粘り強さを示す
・自らのスキルを活かし、また他者と共に活動する意義を認識する
・グローバルな課題に取り組む
・選択と行動の倫理を認識し、考察する
1つの活動で7つ全てを満たすのではなく、
複数の活動を通して、
7つの学びの成果を達成できれば大丈夫です🙆
ただ単に課外活動するのではなく、
このようなCASを通して身につけたいスキルが
具体的に明示されていることで、
目標を持って活動に取り組むことができます。
実際のCAS活動
所属する合唱団のコンサート企画
☑️ Creativity
◻︎ Activity
◻︎ Service
自分が所属する合唱団のコンサートの企画を
私と、その他大学生と高校生で行いました。
私は広報担当で、
チラシやパンフレットのデザイン作成をしたので、
Creativity の活動にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691375154515-PnR7RaQwkk.jpg?width=800)
#せかい部
☑️ Creativity
◻︎ Activity
☑️ Service
日本の中高校生に
海外留学の魅力を発信する活動に
参加していました。
ちなみに、 #せかい部 とは、
文部科学省のトビタテ留学JAPAN!の
管轄下にある団体です。
それの高校生運営メンバーとして、
Instagram、Twitter、noteなどの
SNSを通して、世界の興味深い情報を発信していました。
Instagram での クリエイティブの作成で Creativity、
日本の中高校生の留学興味を高めるという Serviceで
CAS活動になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376074222-9NudVk5kGI.jpg?width=800)
ちなみに、高3の夏です。
Mockまで残り2週間くらいでした〜(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1691376106378-UIcocEM5xW.jpg?width=800)
ぜひフォローしてください〜!
Workout
◻︎ Creativity
☑️ Activity
◻︎ Service
毎日の運動として、
・スクワット:30回
・縄跳び:500回
・腹筋:50回
を1ヶ月半程度行いました。
目標を3kg 体重を減らす!に設定して
取り組みました。
これは、バリバリの運動系なので Activity になります。
テニス
◻︎ Creativity
☑️ Activity
◻︎ Service
CASは何か
今までやったことがないことを
しなければならず、
私は元々テニス部所属だったため、
ただテニスをするだけでは、
CASの活動には認められませんでした。
そこで、目標の立て方を工夫しました。
目標を具体的にし
「北海道高校生テニス秋季大会出場」
というのを目標にしました。
今まで大会に出場したことがなかったため、
新しいことに挑戦!という点でCAASとして部活動が認められました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376361809-dBVeXZy4cx.jpg?width=800)
ウクレレ
☑️ Creativity
◻︎ Activity
◻︎ Service
ウクレレで1曲弾けるように練習しました。
ピアノなどやったことのある楽器は
CAS活動として認められづらいので、
新しい楽器を Creativity として
選択するのをお勧めします。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376483786-jJh79mskzg.jpg?width=800)
高校生平和大使
☑️ Creativity
◻︎ Activity
☑️ Service
核兵器の廃絶の実現に向けた署名活動と
長崎・広島での平和学習を行いました。
SNSでの発信と、
被爆者の声を届けるという点で
Creativity と Service の活動にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376557531-d1BEaAHzHo.jpg?width=800)
NPOインターンシップ
◻︎ Creativity
☑️ Activity
☑️ Service
学校側がDP生に
NPOインターンシップを紹介してくださいました。
私は、
薪割り活動、
森の中で子どもと遊ぶ活動などに
参加しました!
ボランティア活動で Service、
薪割り活動で Activity を満たします。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376725028-Q1IL92kKbU.jpg?width=800)
後ろの薪は全て私が割りました😂
![](https://assets.st-note.com/img/1691376844064-5L1YhQYqlH.jpg?width=800)
DPのこと忘れて、小学生と遊ぶの楽しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691376927765-IUJutslpm8.jpg?width=800)
馬の糞の処理や、馬小屋の設営もしました。
英訳ボランティア
◻︎ Creativity
◻︎ Activity
☑️ Service
札幌市に住む外国人向けに、
イベント情報などを英語訳するボランティアに参加しました。
これは札幌市に住む外国人のための
Service の活動になります。
登山
◻︎ Creativity
☑️ Activity
◻︎ Service
Mock を控えた高3の夏休み中に
家族で札幌にある藻岩山に登りました。
今まで山に登ったことがなかったので、
Activity の活動として認められました。
CAS は単発の活動でも OK なので、
登山は1日で CAS の活動を1個稼げたので、
楽しいしCASになるし、
コスパが良かったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691377029986-Umj73m6LMv.jpg?width=800)
CASコーディネーターの先生も
この山登ってるそうで、先生にお勧めされました(笑)
CASプロジェクト
CASでは個人で行う CAS 活動のほかに
CAS プロジェクト
と呼ばれるものも行わなければなりません。
CAS プロジェクトとは
他の人と協力して行い、
1ヶ月以上に渡って段階的に進めていく
プロジェクトのことを指します。
個人のCAS活動とは異なり、
必ず、
誰かと一緒に最低1ヶ月活動しなければなりません。
私は、残りのDP生5人とともに
後輩たちに向けて
DPについての紹介動画を作成しました。
6人で役割分担をして、
6人それぞれに仕事が均等になるようにしました。
・DP生の1日
・DP科目選択の仕方
・DP生にインタビュー!
など、
様々な企画を考えて動画にまとめ、
後輩に動画を配信しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691401570799-XXtH0bmMJE.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1691541955479-57EY9bYKEU.png?width=800)
このCASプロジェクトの効果を知るために、
後に後輩にアンケートを実施しました。
すると、
100%の人がこの動画が役に立った
と、回答してくださいました🙌
そして、
64%の人がDPに行きたい気持ちが高まった
と回答してくださいました🙌
CASプロジェクトを通して
DP生と協力して下級生に貢献できたのが
とても嬉しかったです。
まとめ
ここまで私のCAS活動を紹介してきました。
私がCASを振り返って思うことがいくつかあります。
① CAS は DP 生の息抜き
シラバスにも書いてありますが、
CAS は過酷なDP生活にとって、
息抜き的なものであることが望まれます。
特にCASは評価されないので、
自分の好きなことを発展させた学びである方が、
やっていて楽しいです!
②普通の課外活動とは違う
冒頭でもお伝えしたように、
普通の課外活動とは異なると、私は感じています。
個人的な意見ですが、
多くの高校生の課外活動は
大学進学のため、やって終わり、
ということが多いかと思います。。
しかし、CASでは
1つ1つの活動に目標を定め、
活動の振り返りを行う
PDCAサイクルの流れがあります。
特に、振り返りの部分に力を入れていて、
その活動を通して自分がどう成長したのかを
毎回振り返ります✊
③ IB の全人教育を represent してる
勉強だけではなくて、
人としての成長も同じくらい大切にしているのが、
IB教育の良いところだと思いました。
CASのアドバイスとしては、
CASをやらなきゃ!という思考ではなく
この活動やりたい!と思った活動を、
CASの活動に繋げることをお勧めします🙆
私も、ほとんどの活動が、
CASの活動数を増やすためにやったのではなく、
普通にやりたくて始めたものです。
それをうまくCASの7つの学びの成果と繋げて、
CAS活動として認めてもらいました💪
以上で、CASの紹介は終わりです!
あまりCASについて取り上げられることは少ないのですが、
(多分評価されないからかな、、、)
個人的には、CASはIB教育の中でも、
とても価値のある教育プログラムだと
思っています!
CASの魅力が伝わっていれば幸いです🫶
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回:IAについて
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